サクソン
Saxon
ドイツ・オーバーハウゼン公演 (2016年12月)
基本情報
出身地 イングランド
サウス・ヨークシャー州 バーンズリー
ジャンルヘヴィメタル
ハードロック
NWOBHM
活動期間1977年 - 現在
レーベルEMI
Carrere
ロードランナー・レコード
ヴァージン・レコード
SPV/Steamhammer
Militia Guard Music
UDR Music
公式サイト ⇒www.saxon747.com
メンバービフ・バイフォード (Vo)
ポール・クィン (G)
ダグ・スカーラット (G)
ニッブス・カーター (B)
ナイジェル・グロックラー (Ds)
旧メンバーグラハム・オリヴァー (G)
スティーヴ・ドーソン (B)
ほか 別記参照
サクソン(SAXON)は、イギリスのヘヴィメタル・バンドである。
「アイアン・メイデン」「デフ・レパード」らと、NWOBHMムーヴメントを牽引してきたとされるバンドの一つで、その活動は40年以上に及ぶ[1]。
当バンドのほか、離脱したオリジナルメンバーが結成したもう一組の「サクソン」も存在する。
概要スウェーデン・セルヴェスボリ公演 (2008年6月)
イングランド・ヨークシャーのローカル・バンド「COAST」のビフ・バイフォード(Vo)とポール・クィン(G)、「SOB」のグラハム・オリヴァー(G)とスティーヴ・ドーソン(B)が合流し「Son of a Bitch」を結成。そこに「the glitter band」で活動していたピート・ギル(Ds)が加わった1977年、ロック・バンド「サクソン (SAXON)」を結成。このラインナップでNWOBHMムーヴメント基点の年である1979年に、アルバム『サクソン』でデビュー。
1980年に2ndアルバム『ホイールズ・オブ・スティール』発表後にワールドツアーを行い、第1回「モンスターズ・オブ・ロック」に出演。1981年の4thアルバム『デニム・アンド・レザー』は、母国でシルバーディスクを獲得した。アルバムタイトルに代表される楽曲の多くは、バイク乗りをテーマにした歌詞や彼らのスタイルをテーマにしている影響で、ヨーロッパのバイカーによる支持が多かった。
1981年に初来日。同年ピート・ギル(Ds)が脱退し、ナイジェル・グロックラーに交代。
1984年の6thアルバム『CRUSADER』をリリース。北米進出を狙って、当時のLAメタル・ムーヴメントを意識したポップな音楽性にシフトしたため、従来のファンから不評を買い低迷期に入る。1986年にスティーヴ・ドーソン(B)が脱退し、同年リリースのアルバム『ロック・ザ・ネイションズ』ではバイフォードがベースも兼任して[2]、その後ポール・ジョンソンが正式ベーシストとして加入した。しかし、ジョンソンは短期間で脱退し、1988年にニッブス・カーターが加入。
1991年の10thアルバム『ソリッド・ボール・オブ・ロック』から徐々に原点に戻り、作品を重ねるごとに良質なヘヴィメタル・アルバムを発表し続ける。1995年のアルバム『ドッグス・オブ・ウォー』リリースの翌年、オリジナルメンバーのグラハム・オリヴァー(G)が解雇される。新たにダグ・スカーラットが加入。
その後、離脱したグラハム・オリヴァーとスティーヴ・ドーソンがバンド名の「Saxon」を商標登録し、サクソン名義で活動を展開。問題視した本家バンド側は差し止めを裁判に訴え、バンド名使用で争うようになる。最終的に条件付きのバンド名「Oliver/Dawson Saxon」として活動を認められ、もう一つの「サクソン」が派生した。(#オリヴァー/ドーソン サクソン (Oliver/Dawson Saxon)の節も参照)
2007年、結成30周年。HR/HMフェス『LOUD PARK』参加のため、26年ぶりに来日[3]。ファンからの反応が好評で、翌2008年や2011年には単独での来日公演を開催した[4]。
2012年、バンドの伝記映画『ヘヴィメタル・サンダー』が公開。日本では2016年に上映された[5]。
2021年、バンドに影響を与えたクラシック・ロック・バンドの楽曲を取り上げたカヴァー・アルバム『インスピレイションズ』を発表[6]。
2022年のアルバム『カルペ・ディエム?鋼鉄の瞬間?』は全英アルバムチャートで17位に達し、バンドにとって38年ぶりの全英トップ20アルバムとなった[7]。
2023年4月、ギターのポール・クィンが、長年蓄積されたストレスや疲労による自身のパフォーマンス低下を理由に、ツアー活動からの引退を発表した。ただしバンドから脱退はせず、レコーディング等には参加する意向である[8]。またツアーでは、ポールの代わりにダイアモンド・ヘッドのブライアン・タトラーが参加する[9]。
メンバー
現ラインナップ
ビフ・バイフォード Biff Byford - ボーカル (1977- )
ポール・クィン Paul Quinn - ギター (1977- )
ダグ・スカーラット Doug Scarratt - ギター (1996- )
ニッブス・カーター Nibbs Carter - ベース (1988- )
ナイジェル・グロックラー Nigel Glockler - ドラム (1981-1987, 1988-1999, 2005- )
ビフ・バイフォード(Vo) 2018年
ポール・クィン(G) 2018年
ダグ・スカーラット(G) 2018年
ニッブス・カーター(B) 2018年
ナイジェル・グロックラー(Ds) 2007年
旧メンバー
グラハム・オリヴァー Graham Oliver - ギター (1977-1996)
スティーヴ・ドーソン Steve Dawson - ベース (1977-1986)
ピート・ギル Pete Gill - ドラムス (1977-1981)
ポール・ジョンソン Paul Johnson - ベース (1986-1988)
ナイジェル・ダラム Nigel Durham - ドラム (1988)
フリッツ・ランドウ Fritz Randow - ドラム (1999-2004)
ヨルグ・マイケル Jorg Michael - ドラム (2004-2005)
ディスコグラフィ
スタジオ・アルバム
1979年 『サクソン』 - Saxon
1980年 『ホイールズ・オブ・スティール』 - Wheels of Steel -英5位
1980年 『ストロング・アーム・オブ・ザ・ロウ』 - Strong Arm of the Law -英11位
1981年 『デニム・アンド・レザー』 - Denim and Leather -英9位
1983年 『パワー・アンド・ザ・グローリー』 - Power and the Glory -英15位
1984年 『クルセイダー』 - Crusader -英18位
1985年 『イノセンス・イズ・ノー・エクスキューズ』 - Innocence Is No Excuse -英36位