この映画の原作となったミュージカル作品については「サウンド・オブ・ミュージック」をご覧ください。
サウンド・オブ・ミュージック
The Sound of Music
監督ロバート・ワイズ
脚本アーネスト・レーマン
原作ハワード・リンゼイ
ラッセル・クローズ
製作ロバート・ワイズ
ソウル・チャップリン
出演者ジュリー・アンドリュース
クリストファー・プラマー
エリノア・パーカー
リチャード・ヘイドン
ペギー・ウッド
音楽リチャード・ロジャース
オスカー・ハマースタイン二世
アーウィン・コスタル
撮影テッド・マッコード
編集ウィリアム・レイノルズ
配給20世紀フォックス
公開 1965年3月2日
1965年6月19日
上映時間174分
製作国 アメリカ合衆国
言語英語
製作費$8,200,000
興行収入$158,671,368[1]
$286,200,000
配給収入 4億2327万円[2]
テンプレートを表示
音楽・音声外部リンク
オリジナル・サウンドトラック
全曲を試聴
The Sound of Music (Original Motion Picture Soundtrack)
『サウンド・オブ・ミュージック』(英: The Sound of Music、「音楽の調べ」の意)は、1965年に公開されたロバート・ワイズ監督、ジュリー・アンドリュース主演のミュージカル映画。20世紀フォックス配給。 ドイツによるアンシュルスを逃れてオーストリアからアメリカ合衆国に亡命したゲオルク・フォン・トラップ大佐は、家族で合唱団を作り、アメリカで興行して成功を収めた(トラップ一家
概要
この映画はそのミュージカル版『サウンド・オブ・ミュージック』を原作とするミュージカル映画で1965年に世界的に大ヒットし、1966年には『風と共に去りぬ』が1940年に記録した歴代興行収入世界記録を更新した。
この映画は第38回アカデミー賞で作品賞、監督賞(ロバート・ワイズ)、編集賞(ウィリアム・H・レイノルズ)、編曲賞(アーウィン・コスタル)、録音賞(ジェームズ・P・コーコランとフレッド・ハインズ)の5部門を獲得し、リチャード・ロジャースとオスカー・ハマースタイン二世のコンビによる最後の作品でもあった。 オーストリアのザルツブルク。映画の冒頭にマリアが山々に囲まれた緑の大地の上で歌い踊る《歌:サウンド・オブ・ミュージック》。出演者などの字幕の最後に「オーストリア 1930年代 最後の黄金の日々」と表示される。 マリアは修道女見習いだったが、そのお転婆で周囲の修道女にからかわれていた《歌:マリア》[3]。みかねた修道院長から、ある日マリアはトラップ大佐の子供たちの家庭教師をするように勧められ、トラップ邸へ向かうことになる《歌:自信を持って》[4]。 ゲオルク・フォン・トラップ大佐(ゲオルク)は旧オーストリア=ハンガリー帝国海軍の退役軍人で数年前に妻を亡くして以来、子供たちの家庭教師がどれも長続きせず困っていた。ゲオルクは7人の子供たちを軍隊のように厳しくしつけているが、子供たちはいたって快活。早速カエルをマリアのポケットに忍ばせて悪戯をする。 夕食。子供たちの悪戯で席に置かれた松かさの上に知らずに座ったマリアは悲鳴をあげるが、父ゲオルクには「持病のリウマチの発作で」とごまかし、子供たちに朗らかに「歓迎の意」のお礼を述べる。するとゲオルクに電報が届き、翌日からウィーンに出かけることになる。長女リーズルは電報配達のロルフと密かな恋仲であり、夕食途中で席を立ちロルフに会いに行く。二人は互いの愛を確かめ合い、甘いひとときを過ごす《歌:もうすぐ17才》[5]。だが、門限を破ってしまい家から締め出されたリーズルは、マリアの部屋の窓からそっと入ってきた。外は雷鳴が音高く轟き、雷を怖がる弟や妹たちも次々にマリアの部屋に集まってきた。おびえる子供たちにマリアは「哀しい時、つらい時は楽しいことを考えましょう」と教える《歌:私のお気に入り》[6]。すっかり打ち解けたマリアと子供たちだったが、就寝時間を守らなかったことでゲオルクにたしなめられる。 マリアは海軍の制服のような子供たちの衣服をかわいそうに思い、不要になった部屋のカーテンで遊び着を作って山に遠足に出かける。子供たちが悪戯や悪さをするのはゲオルクの気を引きたいからだと聞かされたマリアは歌を歌って気を引いてはどうかと提案するが、母を亡くしてから長く家で音楽を奏でることがなかったために歌の歌い方を知らないと聞いて驚く。そこでマリアは子供たちに歌を基礎の基礎、ドレミの階名から教える《歌:ドレミの歌》[7]。 数日してマリアと子供たちが川遊びをしているところに、ゲオルクが婚約者のエルザと友人マックスを連れて戻る。奇妙な遊び着を着ているのを見てゲオルクは激昂するが、マリアは子供たちに目を向けて欲しい、寂しさに応えてあげて欲しいと必死で訴える。だが、頑迷なゲオルクはマリアの訴えに聞く耳を持とうとしないばかりか、マリアをトラップ家の家庭教師には相応しくないと見做して解雇を言い渡した。失意に暮れるマリアに対し早急に出て行くよう一蹴したゲオルクは早速次の家庭教師を手配することを考えながら家に戻るが、子供たちの合唱する声に吸い寄せられて自らも長い間忘れていた歌を歌う《歌:サウンド・オブ・ミュージック》[8]。自分の教育方針が独りよがりだったことに気が付いたゲオルクは子供たち、そしてマリアに謝罪。解雇を撤回し、引き続き家庭教師としてトラップ邸に留まるよう依頼した。
ストーリー