「サイ」のその他の用法については「サイ (曖昧さ回避)」をご覧ください。
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出典検索?: "サイ"
サイ科
クロサイ Diceros bicornis の雄
分類
ドメイン:真核生物 Eukaryota
界:動物界 Animalia
門:脊索動物門 Chordata
亜門:脊椎動物亜門 Vertebrata
綱:哺乳綱 Mammalia
目:奇蹄目 Perissodactyla
亜目:有角亜目 Ceratomorpha
上科:Rhinocerotoidea
科:サイ科 Rhinocerotidae
学名
Rhinocerotidae Gray, 1820[1]
タイプ属
Rhinoceros Linnaeus, 1758
和名
サイ科[2][3]
属・種
シロサイ属 Ceratotherium
C. simum シロサイ
スマトラサイ属 Dicerorhinus
D. sumatrensis スマトラサイ
クロサイ属 Diceros
D. bicornis クロサイ
インドサイ属 Rhinoceros
R. sondaicus ジャワサイ
R. unicornis インドサイ
赤:インドサイ、紫:クロサイ
橙:シロサイ、青:ジャワサイ、緑:スマトラサイ
サイ(犀)は、奇蹄目サイ科(サイか、Rhinocerotidae)に分類される構成種の総称。 世界には5種のサイが現生しており、アフリカ大陸の東部と南部(シロサイ、クロサイ)、インド北部からネパール南部(インドサイ)、マレーシアとインドネシアの限られた地域(ジャワサイ、スマトラサイ)に分布している。現生のサイは体毛がなく(或いは薄く)、寒冷地域には分布していない。 かつてサイ科の属する奇蹄目は、始新世から漸新世にかけて繁栄し、240属と多様性を誇った。サイの祖先たちは、ほぼ全ての地域(可住域)に分布した[4]。特に漸新世には陸上哺乳類史上最大の種(パラケラテリウム)が現れるなど、繁栄を極めた。しかし中新世以降は地球の寒冷化によって多くの種が絶滅し、またウシ亜目などの反芻類の進化に押されて衰退し[5]、更には人間の狩猟と乱獲、開発によって、現在の分布になったと考えられる。 シロサイは体長370 - 400センチメートル、体重2,300キログラム[3][6](最大で3600kgという記録がある[7])。現生種ではインドサイ・シロサイはオスがメスよりも大型になるが、他種は雌雄であまり大きさは変わらない[3]。皮膚は非常に分厚く硬質で、1.5 - 5.0cmの厚みを持ち、格子構造になったコラーゲンが層をなしている。皮膚はあらゆる動物の中でも最硬といわれ、肉食獣の爪や牙を容易には通さない。インドサイ等は、だぶついた硬い皮膚が特徴的で、体全体が鎧で覆われているように見える。体色は灰色をしている種が多いが、サイは泥浴びを好み、水飲み場などでよくこれを行うので、土壌の色で茶色などを帯びたように見えることもある。スマトラサイを除き体毛がない。しかし耳介の外縁や睫毛、尾の先端に毛を残している。幼獣は成獣より毛深く、成熟するにつれて体毛が薄くなる。スマトラサイは耳介も含めて全身が粗く長い茶褐色の体毛で被われているものの、野生種では泥にまみれるか、抜け落ち、あまり目立たない。鎧のような皮膚と、頭部の角を持つインドサイ 非常に大きな頭蓋骨は、前後に長く、後頭骨が立ち上がっている。鼻骨は大きく前か上にせり出し、前上顎骨よりも前に飛び出る。角が接合する部分は、鼻骨の表面がカリフラワー状に荒れている。頭部に1本(インドサイ属)または2本(クロサイ・シロサイ・スマトラサイ)の角がある[3]。ラテン語の呼称および英名のrhinocerosはこの角に由来し[3]、古代ギリシャ語で鼻を指すrhisと角を指すcerasを組み合わせたものとされる[2]。スマトラサイでは後方の角が瘤状にすぎない個体もいたり[2]、ジャワサイのメスには角のない個体もいる[8]。角はケラチンの繊維質の集合体で、骨質の芯はない(中実角)[3][2]。何らかの要因により角がなくなっても、再び新しい角が伸びる[2]。シロサイやクロサイでは最大1.5mにもなる[9]。サイの角は肉食動物に抵抗するときなどに使われる。オスのほうがメスより角が大きい。目は小さく、視力は非常に弱い。シロサイは30mも離れると動かないものは判別できない[10]。嗅覚は非常に発達する[3]。聴覚も発達し、耳介は様々な方向へ向け動かすことができる[3]。脳は哺乳類の中では比較的小さい(400 - 600g)。後腸
分布
形態