この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方)
出典検索?: "サイボーグ009の登場人物"
サイボーグ009の登場人物(サイボーグゼロゼロナインのとうじょうじんぶつ)では、石ノ森章太郎の漫画『サイボーグ009』、およびそれを原作としたアニメに登場する人物について解説する。
ここでは漫画版およびアニメ版の設定について記述する。完結編における設定については『2012 009 conclusion GOD'S WAR』を参照のこと。 009 / 003 / 001 / 002 / 004 / 005 / 006 / 007 / 008 ブラックゴーストによって改造されたサイボーグの内、「00」のコードナンバーを割り振られた試作体の総称。作中では、主人公側である001から009までの9名のサイボーグの総称として用いられる場合も多く、当記事においても特記のない限り「001から009までの9名の総称」として扱う。所謂、本人達の意思とは関係なくブラックゴーストと言う組織に非人道的に改造され兵器売買の為の試作機であり、彼らが自我を保てたのは後述のギルモア博士の工作であり、ブラックゴーストへの対抗手段として選ばれた精鋭で各人は優れた特技を持っている。当初、敵はブラックゴーストだけであったが、人類愛に目覚め、世界平和の為にそれ以外の敵とも戦って行く事になる。 また、作中ではナンバーで呼び合っているが、ごくたまに名前で呼び合うことがある(主にジョーとフランソワーズが互いの名を呼ぶことが多い)。後期はナンバーに名前のルビが振られることが多い。『GOD'S WAR編』では全員がナンバーで呼ぶことは無く、本来の名前で呼び合っている。 有事には全員が特殊戦闘服とマフラーを身につけて行動、素顔は晒したままで、仮面の類は着用しない。標準装備の武器としてスーパーガンを携帯する。 001=イワンを除く8名は、改造手術により頭髪や皮膚、筋肉や骨、心肺・消化器官などの大半が人工のものに置き換えられているが、その改造度は個別に異なっている。頭脳は生身のままだが、補助用の人工脳が備わっている。動力は小型原子炉と食料の並列式であり、原子炉の停止や摂食不足で片方の動力が停止しても、もう片方で最低限の生命維持と停止した方の動力機関の再起動が可能である[1]。人工皮膚と筋肉は非常に強靭な素材で、通常の小銃弾程度は跳ね返せるものの、原作では002=ジェットが麻酔針、003=フランソワーズがナイフと麻酔針、006=張々湖が包丁と虫刺されで負傷している場面があり、鋭利な刃物や針には弱い描写がある。真空や水中の環境でも行動できる。メンバー間のみで通じるトランシーバー機能(脳波通信回路)が装備されている。『愛の氷河編』での002=ジェットの台詞によると、改造された時点で老化は止まっており、機械的なパーツの保守・交換を行っていれば半永久的に生きることができる、とされている。1979年版アニメにおける009の台詞で、レース時にはサイボーグの力は使っていないと語られていることから、状況に応じて人間を越える力を封印することが可能と思われるが、詳細は不明。 旧式のサイボーグのため、後からブラックゴーストに開発された新型のサイボーグに性能面では劣るが、各人の能力とチームワークで助け合いながら弱点などを補ってピンチを何度も乗り越えている。 009のコスチュームは、原作の初期は、カラーページでは緑の服と赤あるいは黄色のマフラー、2色刷りのページでズボンのみが赤く塗られている、など配色が一定していない。ベトナム編の中期から赤い服と黄色いマフラーが定着した。アニメ版では、初期劇場版では白い服と赤いマフラー。テレビアニメ第1作(1966年版)はモノクロであるため、画面上では正確な配色は不明だが、オープニングテーマの歌詞ではマフラーの色を赤としている。1979年以降は、原作と同様に赤い服と黄色いマフラーが定着している。なお、2001年版アニメでは、原作の初期に見られた緑の服が「第1世代(001 - 004)が改造された当初使用していた服」として本編中に登場したほか、DVD第1 - 9巻の限定版の特典として、ゼロゼロナンバー全員が緑の服を着用した姿が公式にフィギュア化された。当時未完成だった完結編の一部を先行してアニメ化した『Conclusion God's War』では青い服と赤いマフラーという新しい配色が登場している。この青い服は石ノ森が生前に最終章をイメージして描いたイラストが原典であり、後に完成した完結編『2012 009 conclusion GOD'S WAR』およびその漫画版にも登場している。USAエディションでは、当初のものはブラックゴーストの攻撃を受けて破損したり、着用者へのダメージを防ぎ切れなかったり[2]、と耐久性に難があり、ブラックゴーストから離反した後に改良型が作られている。モスクワ基地への潜入の際は色が白を基調としたものに変わる機能が披露され、また、この時からマフラーを巻くようになった。 声 - 太田博之(劇場版第1・2作)、田中雪弥(TVアニメ第1作)、神谷明(ラジオ第1作)、井上和彦(TVアニメ第2作、劇場版第3作、メガドライブ版ゲーム)、櫻井孝宏(TVアニメ第3作)、本田貴子(TVアニメ第3作・子供時代)、草尾毅(ラジオ第2作)、神谷浩史(朗読劇)、宮野真守(RE:CYBORG)、福山潤(VSデビルマン)、河本啓佑(CALL OF JUSTICE)
ゼロゼロナンバーサイボーグ
009=島村ジョー(しまむら ジョー)
概要
本作の主人公。18歳(※他のメンバーも何れも改造された時の年齢で001が最初の被験者で009が最後である事は間違いないが、昭和版、平成版の違いで時系列は大きく異なっている、基本的にサイボーグは老化しない)。5月16日生まれ。日本人の母と国籍不明の父との間に生まれたハーフ。秋田書店のサンデーコミックス昭和52年第63版までは「村松ジョー」、そのほか「ジョウ」という表記もあった。作中ではカタカナ表記だが、一部では「丈」という漢字表記も見られる。ゼロゼロナンバーのリーダー的存在。
容姿
初期は少年の面持ちをしていたが、次第に愁いを帯びた青年の表情に変化している。髪は栗色?金色で、瞳は黒?茶色。ほとんどの場面で片目が前髪に隠れているのが特徴[3]。1966-1968年版のアニメ(以下「旧昭和版アニメ」)では、ジョーとフランソワーズだけ配色の異なる戦闘服を着ている。アニメ第一期作(旧昭和版アニメ)では「特別な存在」として差別化をはかるために1人だけ「白」の戦闘服を着用していたが、それ以降は原作漫画に準じて他のゼロゼロナンバー・サイボーグと同じく「赤」で統一されている。マフラーはアニメ第1作では主題歌の歌詞にある様に赤、それ以降は他のゼロゼロナンバーと同じく黄色である。このマフラーは相当長く踵近くまで垂れ下がっている。
改造までの経緯
孤児院で育つが、ハーフであり孤児でもあることから差別や偏見に晒され、犯罪を犯して少年鑑別所に送致された。しかし集団脱走したところをブラックゴーストに拉致され、本人が気を失っている間に改造された。1979年版のアニメ(以下「新昭和版アニメ」)では、友人を助けるために誤って不良に怪我を負わせ、送られた少年院でもハーフを理由に蔑まれて、1人で脱走したところをブラックゴーストに拉致された。2001年版のアニメ(以下「平成版アニメ」)では不良の設定が無くなり、孤児として教会で育ち、育ての親である神父を殺害した犯人に間違えられて警察に追われていたところをブラックゴーストに拉致された。1966年の劇場版1作目でのみ、最初からカーレーサーとして活躍していた設定になっており、レース中にブラックゴーストの起こした事故で重傷を負ったところを拉致されている。
能力
先に改造されていた7人の改造技術を結集した完成体で、汎用性に優れ、基礎能力は他のメンバーより高い。他のゼロゼロナンバーは不明であるが体内に小型原子炉を持っており、これを動力源としている(新旧両昭和版アニメより。ただし、004には体内に原爆が埋め込められているのでこれがそれに相当すると思われる)。身体の改造個所は多いが、通常の生活が送れる程度には生身の部分も残されており、子孫の存在も確認されている[4]。最大の特徴は002のものを更に改良した加速装置で、奥歯に仕込まれたスイッチで操作する。加速度は多段可変式で、最大加速マッハ5(平成版アニメ)で行動できる。ただし旧昭和版アニメでは「加速装置」と呼称するシーンはなく、単に高速移動出来るタイプのサイボーグと言う扱いでOPでも当時の新幹線(時速200キロほど)と互角と言う描写が見られる。