サイチョウ
保全状況評価[1][2]
NEAR THREATENED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
ワシントン条約附属書II
分類
サイチョウ(犀鳥、Buceros rhinoceros)は、サイチョウ目サイチョウ科に分類される鳥類の一種。名前の由来は頭部にある角質の鶏冠がサイの角を連想させることにあり、学名のrhinocerosもサイを意味している。別名ツノサイチョウ。
インドネシア(ジャワ島、スマトラ島、ボルネオ島)、タイ王国南部、ブルネイ、マレーシア[2]。シンガポールでは絶滅[2]。 全長はオスで110-160 cm、メスは少し小さめで90cm程度。下向きに湾曲した大きな嘴と、その嘴の長さにほぼ等しい位のカブト状突起を持つ。羽毛は全体的に黒主体で、腹部と腿は白く、尾羽は白と黒の駁文様。雌雄同色だが、オスは虹彩が赤く、メスは虹彩が白く目の周囲に赤いアイリングがある。 低地や山地の鬱蒼とした森林に単独かつがいで暮らす。但し、食料が安定して多量得られる場所には複数が一時的に群れを形成する事もある。樹上生活者であり地上には殆ど降りない。樹から樹へ移動する時でさえ枝伝いに跳躍するか、或いは飛んで移動する。長距離を飛行する際に非常に大きな羽音を立てる事で知られる。その鳴き声はラッパのようである。 果実中心の雑食性。時に昆虫や小鳥の雛など、動物質も食べる。 大木の洞を巣とし、メスの巣篭もりの際、オスが巣の入り口を泥で塗り固めてしまう習性がある。これは本種に限らず大多数のサイチョウ科鳥類に見られる習性で、産卵・育雛に携わるメスの安全を確保する為だと考えられている。泥の壁には呼吸や給餌の為の小さな隙間を開け、オスが餌を運んでメスと雛を養う。 通気と給餌の小さな穴以外泥壁でふさがれたこの洞は、基本的には安全な要塞である。しかし、グンタイアリの群れに襲われた場合は一転、メスとヒナにとって逃げ場の無い絶望的な牢獄となる。グンタイアリがサイチョウの巣のある洞を発見し、かつ群れそこまで到達した場合、万事休すである。洞の中は地獄絵図と化し、メスとヒナはなすすべなく解体され無数の肉片となって運び去られる[3][要検証 ? ノート]。 ウィキメディア・コモンズには、サイチョウ ウィキスピーシーズにサイチョウ
分布
形態
生態
^ a b c d BirdLife International. 2016. Buceros rhinoceros. The IUCN Red List of Threatened Species 2016: e.T22682450A92946852. ⇒http://dx.doi.org/10.2305/IUCN.UK.2016-3.RLTS.T22682450A92946852.en. Downloaded on 27 December 2016.
^ マイケル・ブラント監督ドキュメンタリー『アリの襲撃』(BBC・2008)。
関連項目
更新日時:2016年12月27日(火)12:18
取得日時:2018/06/23 09:57