サイコアーマー_ゴーバリアン
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サイコアーマー ゴーバリアン
ジャンル
ロボットアニメ
アニメ
原作永井豪ダイナミック企画
総監督奥田誠治
シリーズ構成荒木芳久
キャラクターデザイン福田皖
メカニックデザインたてば沢樹
音楽矢野立美
製作テレビ東京ナック
放送局テレビ東京他
放送期間1983年7月6日 - 同年12月28日
話数全26話
テンプレート - ノート
プロジェクトアニメ
ポータルアニメ

『サイコアーマー ゴーバリアン』は、1983年7月6日から同年12月28日まで、テレビ東京系で全26話が放送されたテレビアニメ(ロボットアニメ)、およびそれに登場する巨大ロボットである。

リアルロボットスーパーロボットの特徴を組み合わせたヒーローロボット(サイコアーマー)に超能力アクションを加えたテレビアニメで、毎回ハードな展開が繰り広げられていた。
作品紹介

超能力がブームとなっていた80年代初期に、それをロボットアニメに活かす意味合いで製作された。原作は永井豪とダイナミック企画であり、『グロイザーX』以来のテレビ東京ナック製作のロボットアニメとなった。また、ナックが製作した最後のロボットアニメでもある。

放映当初は、70年代に席巻したスーパーロボットアニメからリアルロボットアニメへと移行していた時であり、そのため『マジンガーZ』をアレンジした主役メカのゴーバリアンのデザインなどのスーパーロボット的な要素と、『機動戦士ガンダム』の設定にあるスペースコロニーの登場などのリアルロボット風要素が活かされているシーンが混じり合い、それがストーリーに出てくるのが特色となっている。

グロイザーXと同様に、マジンガーシリーズやゲッターロボシリーズなどの従来の永井豪の作品とは完全に独立した作品である。そのためメディアへの露出は少なく、現在まで、リメイクやスーパーロボット大戦シリーズなどへの登場例はない。例外的に、2000年にダイナミック企画の創立25周年記念として制作された『ダイナミック スーパーロボット総進撃』ではゲスト出演している。
ストーリー

異次元宇宙のガラダイン軍が地球を狙っていた。防衛隊が出撃するも、ガラダイン軍の戦闘機であるフラインジャー編隊と、巨大戦闘ロボットジェノサイダーの前には歯が立たず、苦戦を強いられていた。

これに対抗すべく彼らと同じ異次元の科学者ゼクー・アルバは、地球のサイコ・ジェネス(無から物質を生成する能力)の持ち主たちを超能力戦士として集結させる。彼らの超能力で創造される巨大ロボットはサイコアーマーと呼ばれ、強大な戦闘能力と自己再生能力を持っていた。主人公イサムは自ら生成したサイコアーマー「ゴーバリアン」でガラダイン軍に戦いを挑む。
登場人物
グランドー
イサム・ナポト
声 -
平野義和主人公の日本人青年。正義感が強く、やや猪突な面もあるが、サイコアーマー隊のリーダーへと成長していく。家庭を顧みず研究に没頭していた父親と折り合いが上手くいっていなかったが、ガラダイン帝国の襲来で母と妹のり子を失い、ゼクーに呼び出され、サイコアーマーゴーバリアンに乗り込み、ガラダインとの戦いに突入していく。戦いと、仲間達との友情と支えによって、その超能力は次第に強化され、第16話で支援メカのバリホークを生み出す事になる。
アチカ・リサ
声 - 三浦雅子本作ヒロインで、テレパシー能力と、しおれかけている草花を蘇らせるヒーリング能力を持ち合わせている心優しい性格の少女。戦闘時にはオペレーターを担当。イサムと違い、家族が健在だったが、第7話で父親を殺されてしまう。イサムに好意を寄せており、それをバスターに見抜かれていたが、戦いの中ではそれを表に出すことはない。EDでは彼女のみが全編に渡って出演。
クルト・バスター
声 - 竜田直樹国際空軍の元パイロットで、その腕を買われてサイコアーマーレイドの初代操縦者となる。初期メンバーの中では、軍人という事もあって、最も冷静沈着だった。リサに想いを寄せており、リサがイサムが好きだということも見抜いていたが、第8話でグランドーを守る為に戦死。
ハンス・シュルツ
声 - 堀内賢雄二代目サイコアーマーレイドの操縦者のドイツ人青年で、バスター戦死前には、サイコジェネスで、宇宙艇を自身の力で創造していたりした。少々皮肉屋で口調が冷たいように見えるものの、性根は熱血漢である。初期には他のメンバーや、アトラスとのいざこざが絶えなかったが、バスター戦死以降は地球を守る使命に目覚め、イサム達と共に最前線で戦う。
カリム・アトラス
声 - 福士秀樹サイコアーマーガロム搭乗者の巨漢。力自慢の大食漢でかつ、少々ドジでおっちょこちょいだが、そのお人好しで人間味溢れる性格は時として仲間達を和ませた。ライラに好意を持っている。発足当時はハンスとはなにかと対立していたが、第12話で負傷してハンスの介抱を受け、逃げ込んだスペースコロニーの人々から共に冷たい仕打ちを浴び続けながらも戦う中で、男の友情で結ばれる。
ピケ
声 - 秋山るな南海の島が出身の少女で、プケとは双子の姉妹であり、姉となる。まだまだ幼く、やんちゃでイタズラ好きだが、戦う時にはプケと共にイサムのバックアップアシストを行い、バリホークの生成や、イサムに自分達の力を送ったりする。プケと互いに超能力を発動させる際には、「ピーッ、プーッ、ケッ!!」という掛け声を挙げる。
プケ
声 - 立川千晶ピケの妹である超能力姉妹の片割れ。ピケと同じく、初期は超能力でよくイタズラを起こしていたが、第5話ではメリアに捕まって窮地に陥ることもあった。二人ともイサムに好意を持っているようで、同話ではリサに素直では無い感謝をしている。
トンガリ
声 - 大原美佳子中国人の少年で、ガラダイン襲撃時に両親を喪ったところをイサムに救われる。ピケとプケに比べて目立たないが、性格は年少グループの中では一番冷静で大人であり、危険察知や情勢分析能力などにも長ける。初期にはバスター、ハンスと共にレイドの製作にも加わっていた。
ライラ・スワニー
声 - 室井深雪白人の少女で、大企業令嬢だった。リサと共にグランドーのオペレーターを務める。予知能力に長け、予知夢によってガラダインの襲撃を察知する事もあった。イサムと同じく、家庭を顧みず、母親を死なせてしまったような父親に憎しみを感じていたが、第9話で再会した父が身体を張って自社の社員達を守って死んだのを見届けて、父親を理解した。
ミッキー・ヨシカワ
声 - 竜田直樹第8話で初登場、第10話で加わる眼鏡の気弱な青年。アトラスに変わってガロムを操縦したり、イサム、ハンス、オルドンと共にガラダイン星に共に行ったりもしたが、自分の気の弱さ故にメンバーの足手まといになっている事を感じ、第23話では離脱しようとも思った事もあったが、地球へのガラダインの非情な行為に怒りを覚え、再び戦場に戻る。
ロス・コガロ
声 - 西村智博第18話から登場する新入りの黒人隊員。登場後は、グランドーの砲座手になる。戦いに逸る気持ちが強く、第22話ではパルダーの制止を聞かずに勝手にゴーバリアンに乗り込んで、危機に陥る。
パルダー・ナト
声 - 羽村京子第18話で加わる新米白人青年。戦闘的なロスと違い、慎重な性格だったが、その為第22話でロスから「臆病者」呼ばわりされるも、勝手にゴーバリアンを持ち出したロスに鉄拳制裁を浴びせて反省させると同時に、和解した。
エリナ・パルチ
声 - 野口きよみロス、パルダーと同じく第18話から登場する女性隊員。リサやライラと異なり、考え方が軽く、イサムに変わってゴーバリアンに乗り込もうとするなど、かなりいい加減な性格。第22話では、ロスやパルダーと共に第4のサイコアーマーを造り上げようとしたものの、果たせず。
ゼクー・アルバ
声 - たてかべ和也イサム達を自身の元へと結集させたガラダイン星人で、強力な妖能力(超能力)を持つ。元々はガラダイン星の科学者であり、グランドーと3体のサイコアーマーを建造し、超能力を用いた平和利用の研究に勤しんでいたが、ガラダイン皇帝が研究を応用して、次元宇宙の征服に乗り出した事から、反旗を翻すようになる。厳格で克つ、包容力も持ち合わせ、イサム達にとっても精神的支柱となり、自ら地球人に積極的に接触し、ガラダイン打倒の為に尽力していくが、最終回で地球を救うため、グランドーで自らガラダイン皇帝座乗のデグリゾーンに入り込み、グランドーもろとも自爆してガラダインを葬った。
オルドン
声 - 竜田直樹ゼクーの助手を務めるガラダイン星の生物で、人語を話せるだけではなく、自らも強力な妖能力を持っている。ゼクーの事を「旦那」と呼ぶ。イサム達のお目付役でもあり、彼等に対してはかなりの上から目線。「ホッ!」と語尾に付けて話す口癖がある。最終回でゼクーと別れ、イサム達の最後の戦いを見届けるが、ゼクーとガラダインの死を知った際に「ゼクーも、ガラダインも、お前達地球人に負けたんだよ・・・・・・・。」と意味ありげな言葉を呟いている。
ネコパン
第16話から登場する太った猫とタヌキを混ぜ合わせたような姿の宇宙生物で、ミッキーがガラダイン星の居酒屋で、そこに居る大男からペットとして飼っていたのを譲って貰ったが、ガラダイン星の生物なのか、そうでないのかは不明。オルドンのような人語は話せないものの、超能力を持ち、イサム達の思考を理解し、同調することは可能で、以降グランドーのマスコットとなる。
ガラダイン帝国
メリア
声 - 大原美佳子ガラダイン帝国の女戦士として名が知られており、当初は一目置かれていた。地球もすぐに侵略する筈だったが、ゼクーによって組織されたサイコアーマー隊に阻まれ、特にイサムとゴーバリアン相手には度々敗北を重ねて地位を失い、そのことで憎悪してイサムを付け狙うものの、地球に置き去りにされた事により、地球環境では超能力が少しずつ失われていく事で、以降彼等とは戦わなくなる。しかし、そうした中で地球人達の優しさに触れて愛を覚えて改心し、更にゼクーにガラダインの情報を渡して協力者となっていく。そして第25話でグロン・デスロームの弱点を見つけ出して伝えた後、クリストを道連れにする形で自爆。最後はイサムに対し「生まれ変わったら、あなたと又会いたい」と言い遺した。
クリスト
声 -
井上和彦ガラダイン帝国の戦闘隊長で、階級ではメリアよりも上。野心家で、一時はゴーバリアンに敗退を重ねた事で、降格処分を受けるが、狡猾な手を使ってドムソンやダムーラを蹴落とし、彼等よりも高い地位に就くことに成功する。そうしてゼクー達を倒し、地球を滅ぼして、ガラダイン帝国の実権を握ろうとするが、改心したメリアによってその道と命を絶たれた。
ドムソン
声 - 鈴置洋孝クリストと同格のガラダイン帝国軍人で、移動要塞デモンドスを仕切っている。クリストに変わってゼクー達を抹殺して帝国内でのし上がろうとしていたが、クリストの策略によってデモンドスを失い、イサム達にガラダイン星侵入を許した挙げ句に、ガラダイン皇帝からの怒りに触れて片腕を切り落とされてしまう。第16話でその恨みをイサム達にぶつけて、ハンスのレイドを倒すが、イサムのゴーバリアンに敗れて戦死。
ダムーラ
声 - 鈴木勝美ガラダイン帝国最前線基地の要塞ダインガラームの司令官。当初はクリスト、ドムソンよりも格上だったが、イサム達を取り逃がした失態をガラダイン皇帝に知られた上に、クリストによって降格処分にされ、ダインガラームの指揮権も奪われてしまう。ダインガラームを失った後、第24話では戦闘員としてグランドーを襲い、ライラを負傷させるが、その為にアトラスの怒りを買って倒される。
ジャギー
声 - 上田敏也第9話のみに登場した戦闘隊長で、ジェノサイダーボーバルを操って、強力な妖能力でアトラスのガロムを追い詰めるが、イサムのゴーバリアンとハンスのレイドによる参戦と、共同攻撃によって倒された。


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