サイケデリック・ミュージック
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サイケデリック・ミュージック
文化的起源
LSDビート・ジェネレーション
サブジャンル
関連ジャンル参照
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サイケデリック・ミュージック(: psychedelic music)、サイケデリア(: psychedelia)[1]は、ポピュラー・ミュージックのジャンルの一種。この中にはサイケデリック・ポップ、サイケデリック・ロック(アシッド・ロックとも)、サイケデリック・ソウル、サイケデリック・ラップ、サイケデリックなハウス、トランスなども含まれる。サイケデリック・ミュージックの要素は、多くの音楽に現れる。
概要詳細は「en:History of LSD」および「サイケデリック」を参照1960年代のLSDの使用に影響を与えたティモシー・リアリー(1989年撮影)

ウィリアム・S・バロウズジャック・ケルアックアレン・ギンズバーグといった1950年代から1960年代のビート・ジェネレーションの作家たちや[2]ティモシー・リアリー、アラン・ワッツ、オルダス・ハクスリーといった意識の拡張を提唱してきた学者たちは、新しい世代の者たちの考えに深く影響を与え[3]、LSDの使用も相まって、霊的な啓発や社会意識とも結びつけられた。すぐさまミュージシャンたちは(最初は間接的だが、のちに堂々と) ドラッグを用いて、その体験を自分の音楽にとりいれた。このような行為は、アートや文学、映画の分野でも行われた[4]
詳細

サイケデリック・ミュージックとは、決まったルールのある1つのジャンルというわけではなく、ある種の楽曲に見られる超現実的でありながら夢を見るような感覚を表現した音楽でもあるが、以下のような特徴を持っていることが多い。

エキゾチックな楽器が用いられることが多く、特に
シタールタブラがよくつかわれる[5]

曲の構成、調拍子の変化が複雑で、旋法的なメロディやドローン(持続低音)が多用される[6]

歌詞の内容が シュールで奇妙で複雑なものとなっている[7]。また、文学を基にした歌詞の曲もある[7][8]

長時間のソロジャム・セッションの多用[6]

エレキギターが出てくるときはハウリングやワウワウ、ディストーションが用いられることが多い[9]

オルガンハープシコードメロトロン (磁気テープでサンプリングのできる装置)といった鍵盤楽器の音が強調される[10]。また、シンセサイザーテルミンが使われることもあり[11][12]、近年ではコンピュータで作成したリズムパターンの繰り返しが用いられることもある[13]

逆再生, パンニング, 位相整合,長い遅延ループといった凝ったエフェクトや 残響の強調[14]

歴史およびサブジャンルの派生
サイケデリック・フォーク詳細は「en:Psychedelic folk」を参照1980年代初期、グレイトフルデッドのライブの舞台裏にて

最初にサイケデリックという言葉が音楽の方面で用いられたのは、1964年にニューヨークを拠点に活動するフォークグループThe Holy Modal Roundersが、レッドベリーの「ためらいのブルース」(Hesitation Blues)のカバーを発表したときだった[15]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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