サイクル_(単位)
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サイクルまたはサイクル毎秒
記号c,∼,c/s, (cps)
非SI単位、非法定計量単位(1997年10月1日以降)
周波数
SI1 Hz
定義1に1周期
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サイクル毎ミリメートル
記号c/mm, c
度量衡メートル法
非SI単位、非法定計量単位
空間周波数線数
SI1 /mm = 1000 /m
定義1mmに1周期
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サイクル (cycle) またはサイクル毎秒 (cycle per second) は、周波数単位である。1997年10月1日以降は計量法上の非法定計量単位であり、取引・証明に用いることは禁止されている[1]

本来は、振動など周期的な現象の回数を数える単位であり、無次元量として単位なしで表す。いくつかの派生単位を、単にサイクルと称する場合もある。
サイクルまたはサイクル毎秒

サイクルとサイクル毎秒は、物象の状態の量である周波数の単位としては、同一の計量単位である[2]

サイクルとサイクル毎秒は、1948年の第9回国際度量衡総会で提案され1960年の第11回国際度量衡総会で正式に決定されたヘルツ (Hz) に置き換えられた。1 ヘルツ = 1 サイクル = 1 サイクル毎秒 である。このことから、日本の計量法では、1997年10月1日以降は、取引・証明における使用が禁止された。

単位記号は「c、∼又はc/s」と規定されている[3]が、「cps」や「⏦」も用いられた。cpsはカウント毎秒、キャラクター毎秒の記号としても用いられることがある。

サイクル毎分 (c/min, cpm)、サイクル毎時 (c/h, cph) もあったが、同じく非SI単位かつ非法定計量単位である。文脈によっては、これらを単にサイクルと称する場合がある。

1997年9月30日までは、派生単位として次の4単位と記号が認められていた[3]が。計量法上はSI接頭語が付加された単位としての位置づけではなかった。これらの4単位の記号としては、「∼」を用いることはできない。

キロサイクル又はキロサイクル毎秒(kc又はkc/s)= キロヘルツ

メガサイクル又はメガサイクル毎秒(Mc又はMc/s)= メガヘルツ

ギガサイクル又はギガサイクル毎秒(Gs又はGc/s)= ギガヘルツ

テラサイクル又はテラサイクル毎秒(Tc又はTc/s)= テラヘルツ

俗な用法としてギガヘルツで動作する電子回路のはしりの時期に、キロメガサイクルの語が見られた[4]
サイクル毎ミリメートル

空間周波数の単位として、サイクル毎ミリメートルを単にサイクルと称することがある。SIでは毎ミリメートル (/mm, mm−1) で表す。
^ 新計量法とSI化の進め方?重力単位系から国際単位系(SI)へ? 通商産業省 SI単位等普及推進委員会、p.11、1999年3月発行
^ 計量法附則第三条の計量単位等を定める政令 別表第2、項番2、計量単位の欄に「サイクル又はサイクル毎秒」とある。
^ a b 計量法附則第三条の計量単位の記号等を定める規則 別表、周波数の欄
^ https://ci.nii.ac.jp/naid/110002717346


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