ローリングス・ゴールドグラブ賞(Rawlings Gold Glove Award)は、MLBの選手表彰のひとつ。1957 年、グラブメーカーのローリングス社が表彰を始める。守備の優れた選手をナショナルリーグ・アメリカンリーグの各リーグから、各ポジション1人ずつ計9人各チームの監督・コーチの投票によって選出される。自分のチームの選手に投票できない[1]。初年度の1957年のみ各ポジション両リーグから1人ずつの選出、1958年以後は両リーグ各1人(外野は3人)の選出となった。
ブルックス・ロビンソンがボルチモア・オリオールズで受賞した16回のゴールドグラブ賞数はアメリカンリーグ最多、三塁手として最多である[2]。マイク・シュミットはフィラデルフィア・フィリーズで三塁手としてロビンソンに次ぐ10回のゴールドグラブ賞を受賞した[2]。スコット・ローレンはフィリーズとセントルイス・カージナルスで三塁手として8回のゴールドグラブ賞を受賞[2]。三塁手として6回のゴールドグラブ賞を受賞した選手はバディ・ベル、エリック・チャベス、ロビン・ベンチュラの3選手である[2]。三塁手としてゴールドグラブ賞を受賞し、アメリカ野球殿堂入りをしている選手は、ブルックス・ロビンソン、ロン・サント、マイク・シュミット、ジョージ・ブレット、ウェイド・ボッグスの5選手である。
ノーラン・アレナドは2020年、新型コロナウイルスの影響による年間60試合の短縮シーズンではあったが、三塁手のゴールドグラブ賞受賞年の選手として最小の3失策を記録。ア・リーグの最少記録は1995年のウェイド・ボッグス、2006年のエリック・チャベス、2020年のアイザイア・カイナー=ファレファの5失策である。またエリック・チャベスは同じ2006年にゴールドグラブ賞受賞年の選手としては最高の守備率.987を記録。ブルックス・ロビンソンが1974年に記録した410補殺は三塁手としてゴールドグラブ賞受賞年の選手として最多である。刺殺はロン・サントが1967年に記録した187、併殺はエバン・ロンゴリアが2010年に記録した46が最多である。 PO刺殺 (put out) 年選手チームPOAEDPF%出典
凡例
A補殺 (Assist)
E失策 (Error)
DP併殺 (Double play)
F%守備率 (Fielding percentage)
三塁手として最多受賞の選手
†アメリカ野球殿堂入りの選手
太字受賞年の成績としてのシーズン記録
歴代受賞者
アメリカンリーグ2009年と2010年の受賞者、エバン・ロンゴリア2007年と2008年の受賞者、エイドリアン・ベルトレ2001年から2006年の受賞者、エリック・チャベス
1957フランク・マルゾーン
1958フランク・マルゾーン