ゴールデンタイム_(小説)
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ゴールデンタイム
ジャンル
ラブコメ[1]
小説
著者竹宮ゆゆこ
イラスト駒都えーじ
出版社アスキー・メディアワークス
KADOKAWA

その他の出版社
台湾・香港 台湾国際角川書店
中国 広州天聞角川動漫

レーベル電撃文庫
刊行期間2010年9月10日 - 2014年3月8日
巻数全11巻(本編8巻+外伝1巻+番外1巻+列伝1巻)
漫画
原作・原案など竹宮ゆゆこ
作画梅ちゃづけ
出版社アスキー・メディアワークス
→KADOKAWA
掲載誌月刊コミック電撃大王
レーベル電撃コミックス
発表期間2011年10月号 - 2016年7月号
巻数全9巻
アニメ
原作竹宮ゆゆこ
監督今千秋
シリーズ構成志茂文彦
キャラクターデザイン長谷川眞也
音楽橋本由香利
アニメーション制作J.C.STAFF
製作おまけん
放送局放送局を参照
放送期間2013年10月 - 2014年3月
話数全24話
テンプレート - ノート
プロジェクトライトノベル漫画アニメ
ポータル文学漫画アニメ

『ゴールデンタイム』(GOLDEN TIME)は、竹宮ゆゆこによる日本ライトノベル、およびそれを原作とするメディアミックス作品群である。ライトノベルのイラスト駒都えーじが担当し、電撃文庫アスキー・メディアワークスKADOKAWA)より、2010年9月から2014年3月まで刊行された[2]

メディアミックス展開としては、2011年に漫画化作品が連載開始された。2013年にはテレビアニメ化され[3]ドラマCDやゲームもリリースされた。2014年1月時点でシリーズ累計発行部数は107万部を記録している[4]
概要

私立福来大学[注 1](キャンパスのモデルは法政大学市ヶ谷キャンパス[5][6])の新入生である主人公・多田万里と加賀香子を中心とし、その周りの人物も織り成す、大学を舞台としたラブコメディ[注 2]。万里は、高校の卒業式の少し後に橋から落下した事故の影響で、高校卒業以前の記憶を失っている。また、事故時に万里の肉体から抜け出した、高校卒業以前の記憶を持つ「霊魂としての多田万里」も登場し、作中には彼の視点から書かれている部分がある。

本作についてのメディアミックス展開としては、梅ちゃづけ作画によるコミック版が『月刊コミック電撃大王』にて連載されており、単行本は電撃コミックスより刊行されている。また、日本国外においては、台湾・香港において台湾国際角川書店、中国において広州天聞角川動漫からそれぞれ小説翻訳版が刊行されている[7][8]。また、2014年春にはゲーム化も行われた[9]
あらすじ

東京のとある私立大学の法学部に入学した主人公・多田万里は、高校卒業後に事故にあい、それまでの記憶をすべて無くしてしまった青年。万里は、入学式後の新入生オリエンテーション会場である学部キャンパスへ移動中、道に迷ってしまう。同じく道に迷ってしまった同学部の新入生・柳澤光央と出会い、意気投合する。

そんな2人の前に、スタイルも身につける物も全てがハイレベルな美人・加賀香子が現れる。彼女は光央の幼馴染で、幼い頃に光央と交わした「結婚」の約束の実現を夢見て、様々な形で光央を振り回してきた。そんな自己中心的なストーカーじみた香子から逃れるため、光央は付属高校からのエスカレーター入学を諦め、こっそり外部受験で現在の大学に進学してきたという。しかし香子もまた、光央を追って外部受験で法学部に入学してきたのであった。

万里は、人生の全てが「光央と一緒にいること」だと言う香子に面くらい振り回されながらも、次第に惹かれていく。そして香子もまた、自分の我儘に付きあってくれる万里に想いを寄せるようになり、二人はやがて付き合うようになる。そんな中、入学当初から知り合い、いろいろと親切にしてくれている一学年上の「リンダ先輩」こと林田奈々が、実は高校時代の親しいクラスメイトであり、自分が好きな相手だったことを知る万里…。
登場人物

担当声優は、注釈がない場合、テレビアニメ版のものになっている。
主要人物
多田 万里(ただ ばんり)
声 -
古川慎[10]本作の主人公で[11]、東京の私立福来大学法学部法律学科1年生。高校時代は陸上部だった。静岡の実家から大学進学のため上京し、アパートで一人暮らしをしている。1年浪人しているため入学時の年齢は19歳。高校の卒業式の少し後に、近所の橋から落下してそれ以前の記憶を失っている。入学式直後の香子と光央のやり取りの場に居合わせ、香子のエキセントリックな振る舞いに衝撃を受けるが、その後香子と幾度も行動を共にしていく過程で香子に対して惹かれていき、アプローチし付き合うこととなる。
万里の霊魂
18歳のときに死んでしまったと自称している、万里の幽霊のような存在。高校卒業以前の記憶を保持している。誰にも感知されること無く、自分が抜けてしまった後の万里とその周囲のことを見ている。高校卒業時に同級生で部活も同じであったリンダに告白するも、はっきりした返事を得られないまま事故に遭い霊魂となった。そのこともあり、リンダが身近にいるにも関わらず香子の方を向いている万里について、快く思っていない。
加賀 香子(かが こうこ)
声 - 堀江由衣[10]本作のヒロインで[11]、法学部法律学科1年生。容姿もファッションも全てが完璧なお嬢様。小学1年生のときに光央と出会い、その頃に光央と結婚する約束をした。その後自らが計画した「完璧なシナリオ」に基づく結婚を果たすために、光央の行動に過剰に干渉し光央を振り回してきた。光央と同じ大学に入学してからも万里に光央の時間割を尋ねるなど、引き続き執拗に光央を追いかける。しかし、ストーリーが進むにつれて、完璧な外見とは裏腹に中身にはかなりのギャップのあることが次第に明らかになっていく。万里からのアプローチについて当初は焦点のずれた応対をしていたが、部活(おまけん)も一緒であるなど万里との接点も多いこともあり、ストーリーの進展に伴い距離は縮まり、付き合うこととなった。香子の行動については香子の両親も問題と感じており、作中において香子の行動により万里らが迷惑を被った際には、影響を受けた本人以上に両親が過敏に反応するシーンも作中で複数回描写されている。
林田 奈々(はやしだ なな)
声 - 茅野愛衣[10]愛称は「リンダ」。おまけん(日本祭事文化研究会)に所属する大学2年生。とある経緯から万里と香子を助け、おまけんに誘うことになる。実は万里の高校時代の同級生で、そのころ万里は自分を何くれとなく構ってくれるリンダに好意を持っていた。しかしある時リンダが友人たちに万里のことでからかわれたこともあり、万里のことを「あいつのことなんか好きじゃない」と言ってしまったのを聞かれたことで万里を傷つけてしまったことを気にしている。そのため大学に入ってきた万里が自分を覚えていないことに戸惑い、過去のことを言い出せずにいた。アニメ版にて卒業式の後に返事を出そうとしていたこと、万里が事故を起こされて記憶を失ったのは自分が遅かったからだと自責の念を感じていることが本人より語られた。自らの眼前で香子と付き合っている万里については複雑な心境で眺めているものの、万里とのこれまでの経緯や現在では二人ともおまけんの後輩であることもあり、二人の間柄には積極的には関与していない。
柳澤 光央(やなぎさわ みつお)
声 - 石川界人[10]法学部法律学科1年生。入学式の後、新入生オリエンテーションが行われる学部キャンパスへの道程が分からなくなっていた時に万里と出会った。愛称は「ヤナ」で、万里からは「ヤナっさん」と呼ばれている。小学生の頃から有名私立大学の付属校に通っていたが、香子から逃れるために現在の大学へ外部進学した。万里の住むアパートから電車で3駅のマンションで一人暮らしをしているが、外部進学の件で親との関係がこじれたために仕送りがなされず、経済的に苦しい生活を強いられている。大学入学後しばらくして香子の強い影響下から離れることに成功する。千波に好意を抱いているが、仲の良い友達以上の関係には進展していない(千波がそれ以上の意識を光央に対して持っていない)。映像研究会の飲み会で千波に告白するも振られる。その後アルバイトを通じてリンダに好意を抱くようになる。その後は万里が記憶を取り戻しリンダ以外頼れなくなったため自分から身を引いた。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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