ゴールキーパー_(火器)
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ゴールキーパー
インヴィンシブル」のゴールキーパー
種類近接防空システム(CIWS)
運用史
配備期間1980年 - 現在
配備先採用国と装備艦艇
開発史
開発者 オランダ シグナール
開発期間1976年
製造業者シグナール→タレス・ネーデルランド
製造期間1983年
製造数55基
諸元
重量

システム全体: 9,900 kg

甲板上: 6,370 kg

甲板下: 3,530 kg

全幅5.26 m
全高

甲板上: 3.41 m

甲板下: 2.8 m


口径30 mm
銃砲身7本
仰角+85??25°
(俯仰速度: 80度/秒)
旋回角全周無制限
(旋回速度: 100度/秒)
発射速度毎分4,200発
初速MPDS弾: 3,900 ft/s (1,200 m/s)
有効射程200?3,000 m

主兵装GAU-8/A 30mmガトリング砲x1
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ゴールキーパー(Goalkeeper)は、オランダのシグナール(現タレス・ネーデルランド)社が開発したCIWS[1][2][3]
来歴

1967年エイラート撃沈事件を受けて、オランダ海軍は直ちにコルテノール級フリゲートのための近接防空システムの要件を作成した[2]フィジビリティスタディはオランダ応用科学研究所 (TNO) がシグナール社の協力を得て実施し、様々な兵器システムを評価するための技術シミュレーションモデル「アシスト」が作成された[2]

1970年代初頭、シグナール社は、西ドイツマウザー社およびアメリカ合衆国エマソン・エレクトリック社との共同事業として、SEM-30 CIWSの開発に着手した[2]。これは、マウザー社製の30mm機関砲4門とシグナール社製のフライキャッチャー火器管制レーダーをエマソン社製の砲塔に組み込んだものだったが、試験の結果、追尾性能が低く、弾着のばらつきが大きいと判断されて、計画は中止された[2]

SEM-30の失敗の後もシグナール社は30mm CIWSのコンセプトを信じており、オランダ海軍の要求を満たすべく、1976年よりSGE-30の開発を開始した[2]。SGE-30ではFCSがアップデートされたほか、機関砲はゼネラル・エレクトリック社(GE; 現ロッキード・マーティン社)のGAU-8/A(またはシーバルカン30)ガトリング砲、またマウントもジェネラル・ダイナミクス社のEX-83に変更された[2]

1979年11月、デン・ヘルダー海軍基地のエルフプリン要塞で行われた一連の発射実験(ショートストップ作戦)の結果、SGE-30は有望視され、改良型の開発が決定された[2]。1981年には改良型試作機が完成し、翌年春から射撃試験を開始、同年から1983年にかけて海上発射実験が行われて、成功を収めた[2]1983年5月、このシステムはゴールキーパーと名付けられ、オランダ海軍による発注がなされた[2]。また当時、イギリスのヴィッカース (VSEL) 社もGAU-8機関砲とEX-83マウントを用いたシードラゴンCIWSの開発を進めていたが、ゴールキーパーの成功を受けて、イギリス海軍はシードラゴンの開発を中止して、1984年にはこちらを発注した[2]1984年9月、オランダ海軍のコルテノール級フリゲート「カレンブルク」にゴールキーパーが搭載されて、装備化された[2]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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