ゴッグ (GOGG) は、「ガンダムシリーズ」に登場する架空の兵器。有人操縦式の人型ロボット兵器「モビルスーツ」 (MS) のひとつ。初出は、1979年放送のテレビアニメ『機動戦士ガンダム』。
作中の敵側勢力である「ジオン公国軍」の量産機で、水中航行能力を有した水陸両用MSのひとつ。ずんぐりした巨体に、鋭い爪を持つ多関節構造の両腕が特徴で、両腕を収納して肩アーマーを閉じた巡航形態に変形する。
当記事では、各バリエーション機や関連機種についても記述する。 監督の富野喜幸のラフデザインをもとに大河原邦男が参考用デザインを描き、安彦良和がクリーンアップしたものが決定稿となった[1]。参考用デザインは決定稿より細身であるが、デザインはほぼ完成している。この参考用デザインを「試作1号機」としたり[2]、「前期型ゴッグと推測される」とする資料もある[3]。なお、腕の伸縮・収納は富野のアイデアによる[1]。 諸元ゴッグ ジオン公国では地上用MSとしてMS-09ドムを開発していたが、同機の核反応炉ではメガ粒子砲を運用可能な出力を得ることはできなかった。反応炉の出力向上のためにはその冷却能力を高める必要があり、最も効率的な方法は冷却水を使用することであった。そのため、U.C.0078年11月には海水を冷却に使用可能な水陸両用MSの開発が、MIP社とツィマット社に発注された[10]。また、水陸両用MSはメガ粒子砲の運用のほか、独力で海中を進行して目的地に到達可能としており、前線基地の存在しない場所でも戦闘が可能な特性を有する。水の抵抗を考慮して頭部は丸い流線形となり、装備は内装式となった[10]。 開発はMSM-02水中実験機との競作で行われた[11]。その開発の折には多くのアースノイド技術者が携わったほか、MSM-01(MS-06M) ザク・マリンタイプで得られた新素材のデータも反映されている[7]。その後ツィマット社においてプロトタイプ1号機が完成し、ジオン公国のリゾートコロニー「海」でテストを行ったあと、地上へ降ろされてテストを継続した[10][注 2][注 3]。先行型とMSM-02はともに少数が生産され、その2か月後に生産ラインを後期型に集中した[12]。
デザイン
設定解説
GOGG
型式番号MSM-03
所属ジオン公国軍
開発ツィマット社
生産形態量産機
頭頂高18.3m[4]/17.8m[5]
本体重量82.4t[4]
全備重量159.4t[4]/130t[5]
装甲材質チタン・セラミック複合材[6][7]
超硬スチール合金(超高張力鋼)[7][8][注 1]
出力1,740kW[4](94,000馬力[5])
推力38,000kg×2、15,000kg×3[9]
総推力121,000kg[4]
最大速度地上:50km/h[5]
水中:75kt[4]/19kt[5]
武装メガ粒子砲×2
ミサイル発射管×2
アイアンネイル×2
フリージーヤード
搭乗者コーカ・ラサ
マーシー
ジオン公国軍一般兵
概説
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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