ゴジラ対ヘドラ
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ゴジラ対ヘドラ


GODZILLA vs The SMOG MONSTER[出典 1]

Godzilla vs. Hedorah[出典 2]

監督坂野義光
脚本

馬淵薫

坂野義光

製作田中友幸
出演者

山内明

柴本俊夫

川瀬裕之

麻里圭子

木村俊恵

音楽眞鍋理一郎
主題歌「かえせ! 太陽を
麻里圭子with
ハニー・ナイツ&ムーンドロップス
撮影真野田陽一
編集黒岩義民
製作会社東宝[出典 3]
配給東宝[10][14]
公開 1971年7月24日[出典 4]
上映時間85分[出典 5][注釈 1]
製作国 日本
言語日本語
配給収入2億9千万円[28]
前作ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃
次作地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン
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『ゴジラ対ヘドラ』(ゴジラたいヘドラ)は、1971年(昭和46年)7月24日に「東宝チャンピオンまつり」のメインプログラムとして公開された東宝製作の日本映画[17]ゴジラシリーズの第11作である[出典 6]。カラー、シネマスコープ[出典 7]。略称は『ヘドラ[32]』『対ヘドラ[33]』。

観客動員数は174万人[出典 8]
概要

本作品は円谷英二の没後に初めて作られたゴジラ映画であり、シリーズの新たなスタートとなった作品でもある[出典 9]。独特の作風からシリーズでも最も異色の作品となっており[出典 10]、特にゴジラの飛行シーンは賛否両論となったが、カルト的な人気も誇る[出典 9]

時代背景として、大きな社会問題であった公害問題を前面に打ち出し、特に当時話題だった「四日市コンビナートの工場煤煙」、「田子の浦港ヘドロ公害」を題材に採った[出典 11][注釈 2]。その田子の浦港の汚染された海から生まれた怪獣ヘドラと、怪獣王ゴジラが対戦する構図は、第1作『ゴジラ』のメッセージ性を継承していると評される[34]サイケデリック文化や若者のモラトリアムなど同時代のさまざまな背景も色濃く盛り込まれ[出典 12]、公害をテーマとしたアニメが挿入されるなど異色作となっている。従来の作品のような防衛隊などの架空組織ではなく、自衛隊が登場するのも特徴である[47]

この年の春と前年の夏、冬の「東宝チャンピオンまつり」興行では、旧作ゴジラ映画の短縮再編集版がメインに置かれた。夏興行用に制作された本作品は、『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』以来、2年ぶりの新作ゴジラ映画となった。同年には『宇宙猿人ゴリ』『帰ってきたウルトラマン』『仮面ライダー』といった特撮テレビドラマが制作されるなどの第二次怪獣ブームが起きており、本作品もその人気の一端を担った[48]

公開時のキャッチコピーは、「流れ星でやって来た公害怪獣ヘドラ! 街を森をふみつぶし 二大怪獣が大決戦!」[49][注釈 3]

本作品の監督を担当した坂野義光は後に続編『ゴジラ対ヘドラII』のプロットを書き下ろしている[50]が、2017年に死去したために映像化は叶わなかった。

アメリカでは『GODZILLA vs The SMOG MONSTER』、その他の外国では『Godzilla vs. Hedorah』のタイトルで公開された[8]。前者はオープニングが英語の歌詞に差し替えられている[8]
ストーリー

海洋汚染が進み、赤褐色となった駿河湾では、オタマジャクシに似た奇妙な生物が見つかったうえ、沖合でそれに似た怪獣によるタンカー事故が相次いで発生していた。漁師の伍平から奇妙な生物を持ち込まれた海洋生物学者の矢野は息子の研と共に海中に潜って調査を始めるが、矢野は海底で謎の生物に襲われて顔半分が焼け爛れる重傷を負い、研も海岸で巨大なオタマジャクシ状の生物を目撃する[15][51]

ゴジラが大好きな研は、「ヘドロだらけの海を見たらゴジラも怒るだろうな」と考える。研によって「汚れた海から生まれた怪獣」ということでヘドラと命名された謎の生物は、ある夜に田子の浦の工業地帯の煤煙やガソリンを求めて上陸し、スモッグを吸収する[15][51]ゴーゴー喫茶で踊っていた行夫とミキはヘドラに遭遇し、そこへゴジラが出現する。ゴジラとヘドラは激戦を繰り広げるが、決着は付かない。翌日、ヘドラのヘドロ状の体液や身体の破片に含まれていた有害な硫酸ミストによる被害が蔓延していた田子の浦港で、矢野は散らばっていたヘドラのスパークした体液から、オタマジャクシと同様の鉱物から発生した生物であると推論し、さらに2人の目撃談から汚染の中で隕石の付着物質が生命となり、変態して怪獣化、硫酸ミストを体内で生成するようになったと結論づけている[51]

ヘドラは当初、夜間や雨天時しか上陸しないと思われていたが、成長したヘドラは飛行能力を得て白昼に出現する。ヘドラの飛行先では硫酸ミスト由来の光化学スモッグが散布され、人々が次々と倒れていく。ゴジラも再び現れるが、ヘドラを倒すには至らず、取り逃がしてしまう[15]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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