ゴシップ的日本語論
著者丸谷才一
イラスト装丁:和田誠
発行日2004年5月30日
発行元文藝春秋
ジャンル評論、対談
国 日本
言語日本語
形態上製本
ページ数246
コードISBN 4-16-365930-7
ウィキポータル 文学
『ゴシップ的日本語論』(ゴシップてきにほんごろん)は、丸谷才一の講演、対談、座談会などを集めた書籍。 2004年5月30日、文藝春秋より刊行された。装丁は和田誠。2007年10月10日、文春文庫として文庫化された。 丸谷はあとがきでこう述べている。 これはわたしのいつもの本とは作りの違ふ本だ。普段はわたしの発想ではじまり、わたしの工夫で作る。しかしこの本は文藝春秋の村上和宏さんが言ひ出して、彼の選択と構成で出来上がつた。題をつけたのも彼。さういふ点では、杉山正樹さんが朝日新聞社から出してくれた挨拶の本[1]に似てゐる。 タイトル初出備考
概要
内容
日本語があぶない『文藝春秋』2004年5月号本書に収めるに当り分量は倍近くになった。
ゴシップ的日本語論『文學界』2003年9月号2003年7月10日、プレス・センターでおこなった講演に加筆したもの[2]。
文学は言葉で作る『小説トリッパー』2001年12月号2001年10月28日、日本芸術院でおこなった講演に加筆したもの。
折口的日本文学史の成立『すばる』2004年2月号2003年11月15日、國學院大学でおこなった講演に加筆したもの。
泉鏡花の位置未収録2003年11月14日、第31回泉鏡花文学賞授賞式[3]でおこなった挨拶に加筆したもの。
人間の時間といふものを未収録2004年1月28日、「2003年度朝日賞」贈呈式でおこなった挨拶に加筆したもの。
男と女が合作する小説『すばる』2003年9月号瀬戸内寂聴との対談。
新しい歌舞伎の時代『東京人』2002年7月号中村勘九郎との対談。
思想書を読もう『文藝春秋臨時増刊』2003年12月号木田元、三浦雅士との座談会。
脚注^ 『挨拶はむづかしい』(朝日新聞社、1985年9月)のこと。
^ 取り上げられている主な書物は、ハーバート・P・ビックスの『昭和天皇(上・下)』(講談社、岡部牧夫・川島高峰訳)、鳥居民の『昭和二十年』(草思社)、山崎正和の『社交する人間』(中央公論新社)、海老沢泰久の『これならわかる パソコンが動く』(NECクリエイティブ)など。
^ 丸谷は長編小説『輝く日の宮』(講談社、2003年6月)により泉鏡花文学賞を受賞した。
関連項目
日本語のために
桜もさよならも日本語
挨拶はむづかしい
挨拶はたいへんだ