ゴエモンインパクト
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ゴエモンインパクト(一部作品では「ゴエモン・いんぱくと」とも表記)は、コナミ(現・コナミデジタルエンタテインメント)のコンピュータゲームがんばれゴエモン』シリーズに登場する架空のキャラクター。『がんばれゴエモン2 奇天烈将軍マッギネス』で初登場し、以降のシリーズに主要キャラクターとして登場する巨大からくりメカ、あるいは地球外生命体である。
概要

伊賀の物知りじいさんが開発した巨大からくりメカ。内部に乗り込んで操縦し、敵方の巨大メカと戦いを繰り広げる。

じいさん自身はゴエモンそっくりに作ったつもりでいるが、似ても似つかないその間の抜けた風体に、ゴエモン本人はおろか敵や偶然目撃した人々からも馬鹿にされやすい。

基本的にはアクションゲームのシリーズの多くで敵が巨大メカを使ってくる際に必ず呼出され、コックピット視点で戦闘が繰り広げられる。武器を使っての攻撃は少なく、戦闘は主にパンチなどの格闘戦がメイン。

前述通り、ゴエモンとは外見が大きく異なり常に口を大きく開き笑みを浮かべた表情が特徴で、髪型は同じ(一部異なる)。操縦者(プレイヤー)がゴエモンインパクト搭乗シーン直後や強制スクロールアクションステージで回すこともできる。服のデザインなどもゴエモン同様赤い装束ではあるが縁が黄色ではなく青であったりと細部のデザインが微妙に異なり、腰は注連縄を巻いている。下に着ているのも鎖帷子ではなく晒であったりする。

腕と拳は4個と1個の球体で構成されており、片手にキセルを持つ。作品によっては球の連結が曖昧で、片腕に対して反対側にパンチする場合は分離する。両脚には膝当て、両足の草履はローラースケート、踵には2つのターボ装置がついている。敗北をすると腕が落ちたり、腕が四方八方に飛ぶ描写がある。キセルを普段どこに収納しているのかは不明。

きらきら道中』からは喋るようになり、さらには、ある程度は自分で動くことができる(後述)。基本的に敬語で話し、一人称は「僕」。

ほら貝で呼ばれたときの描写は、基本的に歩きで来ることが多い。『でろでろ道中』のときはジェット機で飛んできて、ゴエモン達を乗せたあとに変形し、『大江戸天狗り返しの巻』、パチスロではそのままの姿で空を飛び、目的地に着地している。
主な略歴
奇天烈将軍マッギネス

伊賀の物知りじいさんが短期間で開発した「最新型スーパーウルトラゴージャスベリーごっついからくりメカ」。本作では「ゴエモン・いんぱくと」表記。[1]

搭載された高速移動装置「たーぼ・すいっち」により、高速移動で動くことができる。しかし大型かつ大味な作りのため燃費効率が非常に悪く、そのせいで行動中や戦闘中に「(=インパクトの体力)」が徐々に減少してしまい、しかも油の補給に非常に時間がかかってしまうため頻繁には呼び出せず、更に「たーぼ・すいっち」起動中は装甲が非常に脆くなってしまうという致命的な欠陥がある。自律移動機能を備えており、ほら貝で呼び出されると自分で動いで操縦担当者の元へ移動して搭乗者を本体に移送する。

搭乗方法は口からで、搭乗定員は2名(デモムービーでは3名)。本作では徒歩で操縦者たちがいる建物に出向いた後、壁をパンチでぶち抜いて内部にいる操縦者を素手でつかみ、引き寄せて口に放り込む。

本作から採用されたインパクト戦は「高速横スクロールアクションステージ」と「巨大からくりメカ戦闘ステージ」の二部構成を取る。前半の「強制横スクロール高速アクションステージ」で敵や障害物を撃破する事によって、油や小判、キセルボムを稼ぎ、次ステージである「巨大からくりメカ戦闘ステージ」に臨む。

前哨戦となる「高速横スクロールアクションステージ」では「燃費が最悪」という設定に従って時間経過と共に自動的に油の残量が減少していき、地上の建物や襲いかかる敵機をキセルや高速移動で破壊することにより、各種装備やエネルギーが補充される。落とし穴にはまったり地形に引っかかったりするとインパクトが大破し、ミス扱いにならない代わりに油の残量が大幅に減ってしまい、油が0になった時点でミスとなる。

後半の「巨大からくりメカ戦闘ステージ」ではコックピットからの主観視点による擬似3D戦闘となり、十字キーとボタンによって攻撃と防御を使い分けつつ敵の撃破を目指す。2Pプレイ時には照準が二つ表示され、協力プレイが可能。また、前述の設定通り、高速アクションステージ同様、時間経過でも油の残量が減少してしまい、時間経過によって油が0になった時点で強制的に敗北になってしまう。

エリア5のクリアデモにおいて、上空に滞空するマッギネスの空中要塞に向かうためにハイジャンプを繰り出すものの、勢い余って空中要塞の本体に激突して突き刺さったため動けなくなってしまい、その場に乗り捨てていかなくてはならなくなってしまう。その後、マッギネス将軍の影武者との闘いに気を取られている隙に本物のマッギネス将軍に乗っ取られて最終ボスとして立ちはだかることになり、激闘の末、機能停止する。
エンディングでは中に乗ったまま放置されたおみつがマッギネス将軍のアドバイスに従って真ん中の赤いボタンを押したことで暴走を始めてしまい、街を破壊しつつ爆走した後、頭部がもげ落ちて大破してしまう。この件に関してはクリア後にものしり爺さんに話しかけることで暴走の理由が判明する。
獅子重禄兵衛のからくり卍固め

マッギネスとの戦いによって初代インパクトが再起不能となったため、初代を参考にしつつ新機能を搭載した二代目インパクト「ゴエモンインパクト・ターボ」が登場。この二代目インパクトを呼ぶためのほら貝は別に存在し、忍者の里「にんにん村」にあるほこらの奥に厳重に保管されている。初代インパクトは頭部のみが復元され、伊賀のからくり忍者屋敷とほろほろ寺の奥の空き地を結ぶ転送装置として改修、利用されている。

二代目インパクトには、初代の欠点であった燃費効率の改良(行動中の油が減らなくなった)などのベースアップに加えてタイムワープ機能が内蔵されており、物知りじいさん救出の大きな足がかりとなったが、今度は駆動系の欠陥から「たーぼ・すいっち」が機能しなくなり、徒歩での低速移動を余儀無くされた。

最終決戦において獅子重禄兵衛の画策した「巨神復活大作戦」によってほら貝を奪われてしまい、獅子重禄兵衛がほら貝を吹いた結果この時代に保管されていた「伝説の巨神」こと紫色のインパクトが現れ、「ゴエモンインパクトvsゴエモンインパクト」という異色の対戦となる。

定員は前部座席2名、後部座席2名の計4名。搭乗方法は頭からで、インパクトが自分の頭部を叩くと頭髪部が横にスライドして開き、そこから仲間たちを放り込む。ただし、ある場面においては口から搭乗する描写があり、緊急用の搭乗経路として初代の名残を残している。なお、コクピットに表示されるキャラクターはランダムで変化するようになっている[2]

前作と同様の二部構成を取っているが、「たーぼ・すいっちが故障した」という設定になっているため、本作では強制横スクロール低速アクションステージ「激震インパクトステージ」となった。「巨大からくりメカ戦闘ステージ」においても、百烈パンチやレーザーなどの必殺技の追加、キセルボム残弾数を示す計器の導入、搭乗者のリアクション、敵の接近に応じたスクリーンの拡大など、大幅なシステムの改良が加えられている。また一部のインパクト戦では「激震インパクトステージ」を経由せず直接「巨大からくりメカ戦闘ステージ」に移行する。
きらきら道中

98歳を迎えた物知りじいさんの誕生日会に突如として現れ、自身はこれまでからくりメカのフリをしていたという告白に続いて、その正体は惑星インパクト出身のインパクト星人、つまり宇宙人であるという衝撃の事実が明かされた。この時インパクトに付与された「地球外生命体」という設定から自意識を持つようになり、自らの考えで動き、喋るようになった事で主要キャラクターとしての地位を確立した。

結果として従来作との矛盾点が生じることになったが、『奇天烈将軍マッギネス』での初代インパクトは前項の転送装置として利用されており、『獅子重禄兵衛のからくり卍固め』での二代目インパクトは故障や破壊といった描写が無く「これまでからくりメカのフリをしていた」という告白の内容から、このインパクトは二代目インパクトと同一個体とも解釈が可能である。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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