コールドゲーム
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この項目では、スポーツのルールについて説明しています。和泉かねよしの漫画については「コールドゲーム (漫画)」を、2021年のテレビドラマについては「#コールドゲーム」をご覧ください。

コールドゲーム(called game)は、野球クリケット水球などのスポーツ試合において、何らかの理由により、審判員打ち切りを命じた試合のことである。
概要

試合中に降雨、降雪、濃霧、その他、自然災害球場での諸事故、日没照明施設のない球場のみ)でこれ以上の試合続行は難しい状況となった場合や、規定によって定められた一定の点差が広がって逆転することが著しく困難な場合など、なんらかの事情でこれ以上の試合続行をしないと判断した場合、球審は試合の打ち切りを命じることができる。試合終了を宣告する権限は、球審にのみ与えられている。

野球においては、イニングの途中で(即ち第3アウトが成立する前に)打ち切りとなった場合、スコア記録にはサヨナラゲームと同じように「x」マークが付く。

アルティメットにおいては、大会毎に定められた得点をどちらかのチームが先取した場合に起こる。

カーリングにおいては、コールドに近いルールとしてコンシード(ギブアップとも)があり、大差がついて逆転が困難になった場合に起こるが、チーム側が自主的に宣言するものであるため「投了」に近い。また残りエンド数×8+1点差が付くと逆転不可能になるため終了となる。
野球・ソフトボール
点差によるコールドゲーム

点差によるコールドゲームが設定されている場合、試合成立となる回以降、イニングごとに設定された以上の点差で終了した時点で試合終了となる。
先攻チームがコールド勝ちする場合
後攻チームの攻撃終了(3アウト)を以って終了となる。
後攻チームのコールド勝ちとなる場合


試合成立となる回より前までに既定の点差がついている場合は成立回表の攻撃終了を以って試合終了となる(例えば、5回10点差コールドの場合、4回までに10点以上取っており、5回表を10点以上のリードを保持したまま終了させれば、その時点でコールド成立、試合終了となる)。

規定回以降の攻撃中に規定の点差がついた場合は、その点差がついた時点で終了となる。ただし、柵越え
本塁打で打者と走者に4個の安全進塁権が与えられたときは、打者走者が生還するまで行われる。基本的に、サヨナラゲームに準じている。

天災・日没でのコールドゲームのルール

天候悪化・日没等の理由で球審が試合を打ち切った時、試合が規定のイニングを終了していれば正式試合として認められる。公認野球規則では試合成立の規定を5回としているが、大会の規定等により5回でない場合もありえる。

球審は通常の試合終了と同様に、片方のチームがリードした状態なら「ゲーム」、同点で終了した場合は「タイゲーム」を宣告し、試合を終了させる。各種記録はそのまま有効となるが、ノーヒットノーラン完全試合を含む)については公式な達成記録としては扱われず参考記録とされる。

規定のイニングを終了していない場合は、球審は「ノーゲーム」またはサスペンデッドゲーム[1] を宣告する。ノーゲームの場合は試合は無効となり全ての記録が破棄される(ただし、退場の記録は残る)。サスペンデッドゲーム(一時停止試合)の場合は全ての記録を保持しておき、後日改めてその時点から再開する。球審がどちらを宣告するかは公認野球規則または大会の規定等に基づく。
具体例.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

このページのノートに、このページに関する質問があります。(2020年8月)

以下の例は日本プロ野球の場合で紹介する。
例1(ノーゲームとなる場合)
5回裏の攻撃が完了せずに試合が打ち切られた場合、原則としてノーゲームとなり、全ての記録が無効になる[2][3]

スコア例1-1


 12345R
先攻チーム10000(1)
後攻チーム10000x(1)


スコア例1-2


 12345R
先攻チーム30000(3)
後攻チーム10001x(2)

例2(正式試合として成立する場合)
下記の場合に試合成立となる[2]
5回裏が終了している場合

5回表終了時または5回裏途中に打ち切られた試合で、後攻チームがリードしている場合(スコア例2-1、スコア例2-2)

5回裏に後攻チームが同点に追いついた状態で試合が打ち切られた場合 (スコア例2-3)


スコア例2-1


 12345R
先攻チーム100001
後攻チーム2000X2


スコア例2-2


 12345R
先攻チーム200002
後攻チーム10002x3


スコア例2-3(本来のルールではサスペンデッドゲームとなる[4]。日本では所属する団体の規定に従うこととなっており[5]、日本プロ野球では引き分けとなる[1]


 12345R
先攻チーム300003
後攻チーム10002x3

例3(表・裏の攻撃が終了しなかったイニングの記録が有効となる場合)
正式試合として成立した試合がその後のイニングが成立せずに打ち切られた場合、最終均等回終了時点での勝敗に影響しない限り、途中で打ち切られたイニングの記録は有効となる[6]
先攻チームがリードした状況で、次の回に後攻チームが同点に追いつくか逆転するかに至らなかった場合(先攻チームが追加点を上げた場合や後攻の攻撃がなかった場合も含む。例3-1、3-2)

後攻チームがリードした状況で、次の回に先攻チームが追いつくに至らなかった場合(例3-3)


1964年までは得点内容に関わらずその回の表・裏両方を終了して初めて成績が成立(後攻チームがリードしている場合は表の攻撃を完了しても成立)することになっていたが、1965年にルールが見直されて、現行のルールとなった。

スコア例3-1


 123456R
先攻チーム300001x4
後攻チーム100001


スコア例3-2


 123456R
先攻チーム3000014
後攻チーム100002x3


スコア例3-3


 123456R
先攻チーム100001x2
後攻チーム300003

例4(表・裏の攻撃が終了しなかったイニングの記録が有効とならない場合)
途中で打ち切られたイニングが下記に該当する場合は、そのイニングの記録は全て無効になる[7]
先攻チームがその回の表に同点に追いついたが、後攻チームがその回の裏にリードを奪い返せなかった場合 (スコア例4-1)

先攻チームがその回の表にリードを奪ったが、後攻チームがその回の裏に同点に追いつくこともリードを奪い返すこともできなかった場合 (スコア例4-2、スコア例4-3)
なお、このルールは日本独自のもの[7] であり、本来のルールではサスペンデッドゲームとなる[4][8]

スコア例4-1(本来のルールではサスペンデッドゲームとなる[4]


 123456R
先攻チーム10000(2x)1
後攻チーム300003


スコア例4-2(本来のルールではサスペンデッドゲームとなる[8]


 123456R
先攻チーム10000(2)1
後攻チーム10000(1x)1


スコア例4-3(本来のルールではサスペンデッドゲームとなる[8]


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