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サンゴ
様々なサンゴ
分類
刺胞動物門を参照
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サンゴ(珊瑚)は、刺胞動物門に属する動物のうち、固い骨格を発達させるものである。宝石になるものや、サンゴ礁を形成するものなどがある。 サンゴは、ポリプと呼ばれる構造をもつ。このポリプが単体で生活するものを「単体サンゴ」、有性生殖によって生じた一つのポリプが分裂や出芽を繰り返して生じたクローンが、分離することなく集まって生活するものを「群体サンゴ」と呼ぶ。 サンゴの中には体内に褐虫藻という藻類を共生させているものがいる。そのようなものは造礁性サンゴと呼ばれる。造礁性サンゴは褐虫藻から光合成産物を供給されるため比較的成長が早く、サンゴ礁を形成する。造礁性サンゴは光合成により多くのエネルギーを得ているため、光量の多い浅海域に生息する。 褐虫藻と共生を行わないものは非造礁性サンゴと呼ばれる。光合成によるエネルギーを得ないため、非造礁性サンゴには深海に生息するものもいる。
目次
1 生態・形態
2 分類
2.1 八射サンゴ
2.2 イシサンゴ
2.3 ヒドロサンゴ
2.4 軟質サンゴ
3 進化
4 飼育
4.1 リーフ・アクアリウム
4.2 飼育されるサンゴ
4.3 飼育用に海洋資源を採集することの問題点
5 移植・植付け
6 宝石としてのサンゴ
7 その他の利用
8 サンゴに由来する命名
9 脚注
10 関連項目
11 外部リンク
生態・形態
分類
八射サンゴ ベニサンゴ「en:Precious coral
元来、珊瑚と呼ばれたのは宝石として使われるサンゴである。深海に生息し、樹枝状の群体を作る。骨格は石灰質で、緻密で固い骨格を作る。花虫綱八方サンゴ亜綱ヤギ目サンゴ科に属し、アカサンゴ、シロサンゴ、モモイロサンゴなどがある。専用の網で漁獲されるが、乱獲による産減が激しいという。
主な宝石サンゴの分類学的な位置づけは以下のとおり。
花虫綱 Anthozoa
ウミトサカ亜綱 Alcyonaria (八放サンゴ亜綱 Octocorallia)
ヤギ目 (海楊目) Gorgonacea
サンゴ亜目 (骨軸亜目,石軸亜目) Scleraxonia
サンゴ科 Coralliidae
Paracorallium属
アカサンゴ P. japonicum
Corallium属
ベニサンゴ C. rubrum - 地中海
モモイロサンゴ C. elatius - 太平洋
ボケサンゴ C. elatius - 英語名 Angel's Skin モモイロサンゴと同種であるが、宝石としては別扱い。
シロサンゴ C. konojoi - 浅い海
イボモモイロサンゴ C. uchidai - 高知県で採取の希少種
ゴトウモモイロサンゴ C. gotoense - 長崎県五島列島
サンゴの骨格
イシサンゴ詳細は「イシサンゴ目」を参照
六放亜綱イシサンゴ目のものは、イソギンチャクに似たポリプの構造であるが、隔膜の間に石灰質の骨格を発達させる。群体のものが多いが、単体のものもある。造礁サンゴの大部分がこれに含まれるが、共生藻を持たない非造礁サンゴの種もある。 サンゴモドキ、あるいは偽珊瑚とも。サンゴモドキ目とアナサンゴモドキ目に分ける場合が多い。いずれもヒドロ虫であるが石灰質の骨格を発達させる。特にアナサンゴモドキ類には大きな骨格をつくり造礁サンゴと見なされるものがある。 大きな群体を作り、骨格を作るものの、細かな骨格がバラバラに入っているような、柔らかな群体を作るものを軟質サンゴ、または英語そのままにソフトコーラルと呼ぶ。 軟質サンゴには、3つのグループがある。
ヒドロサンゴ
軟質サンゴ
ヤギ目のものは、骨質の骨格を持ち、枝状の群体を作り、ヤギ類と呼ばれる。比較的深いところに産し、赤や黄など、鮮やかな色をしているものが多い。取り上げて乾燥させると、簡単にその表面が崩れてしまう。
ウミトサカ目は、細かな石灰質の骨片を持つものは、塊状の群体を造る。ウミトサカ、トゲトサカ、ウミキノコなどがある。柄があって、その先にひだ状や、やや樹状の部分があり、ここに個虫が並ぶ。サンゴ礁の海域にも多数生息している。