コードネーム_(ボードゲーム)
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コードネーム
デザイナーヴラーダ・フヴァチル
販売元チェコゲームス
ホビージャパン
プレイ人数4人以上
対象年齢14歳以上
準備時間1-5分
プレイ時間15-30分
運要素低い
必要技能語彙力
ウェブサイト ⇒http://czechgames.com/en/codenames/

コードネームは、チェコのヴラーダ・フヴァチル(en)によって2015年に考案されたボードゲームである。通常2人以上からなる2つのチームの対抗で行われるが、2,3人で行う特別ルールも存在する。
ルール

コードネームは、配置された25のコードネームの中からボスのヒントをもとに自分のチームのエージェントを探すゲームである。

プレイヤーは赤と青の2つのチームに分かれる。各チームは1人のボス(ヒントを提示する役)とその他のプレイヤー(ヒントをもとにコードネームを当てる役)に分かれる。

ゲームには「コードネームが書かれたカード」「解答の配置が書かれたカード」「正体を識別するカード」の3種類を使用する。

ゲームを始める前に、「コードネームが書かれたカード」を25枚選び5×5の形に配置する。各カードには「ネコ」「ニンジン」「衛星」などの言葉が書かれている。配置されたコードネームは、各チームのエージェント(先攻9枚・後攻8枚)・一般人(7枚)・暗殺者(1枚)のどれかになる。

ゲーム開始前に配置が書かれたカードを1枚選ぶ。このカードには5×5のマス目が描かれており、赤・青・褐色・黒の4色で塗られている。マスは並べられたコードネームに対応している。

赤・青 - 各チームのエージェント

褐色 - 一般人

黒 - 暗殺者

このカードはボスだけが見られる。向きがわかるように、専用のスタンドが付属している。

各チームの手番のとき、ボスは自チームのエージェントを探すためのヒントを提示する。ヒントは「1単語」+「1つの数字」で構成される。単語はコードネームを探すための直接のヒントとなる。場に存在しない任意の単語を使用できる。数字はそのヒントから導かれる解答の数を表す。例えば「海外旅行」と「3」を提示した場合、「海外旅行」から推測される単語が3つある(例:「ドイツ」「飛行機」「大使館」)ことを意味する。数字は、そのターンにプレイヤーが選択できる単語数の上限を設定する。

ヒントが提示されたら、他のプレイヤーは場のカードの中から1つを指定する。

自チームのエージェントだった場合、続けて別のカードを指定できる。ただし、「ボスが提示した数字+1」を上限とする。次のカードを指定せずに手番を終えてもよい。

相手チームのエージェントや一般人だった場合、そこで手番が終了する。

暗殺者だった場合その時点でゲームは終了し、暗殺者を指定したチームの敗北となる。

どの場合でも、指定されたコードネームの上に識別用のカードを置く。

自チームのエージェントをすべて見つけたチームが勝利となる。
ヒントの単語に関するルール

場にあるカードは使用できない。英語や日本語でいいかえてもいけない。例:「ネコ」があったら「ネコ」も「キャット」も使用できない。

場のカードを含む言葉・場のカードに含まれる言葉は使用できない。例:「ドイツ」があったら「ドイツ人」は使用できない。「億万長者」があったら「長者」は使用できない。

場のカードに含まれていても関係ない言葉は使用できる。例:「ライオン」があっても「イオン」は使用できる。


すでに答えられてマークが置かれているカードは場にないものとみなす。

単語の品詞は問わない。固有名詞も認められる。

評価

このゲームは2016年のドイツ年間ゲーム大賞を受賞している。

ボードゲームギークのランキングでは、総合で17位、パーティーゲーム部門で1位になっている。

このゲームは少なくとも25の言語で発売されている。
コードネーム・ピクチャーズ

2016年に続編となるコードネーム・ピクチャーズが発売された。カードが文字ではなくイラストになっており、配置されるカードの枚数も5×4枚に減っている。パッケージカラーはオレンジ。

ルールに関しては通常のコードネームとほぼ同じであるが、カードの形は長方形から正方形に変更されている。識別用カードも同じように変わっている。

また、追加ルールとして、「暗殺者エンディング」が追加された。説明書曰く、「ビリヤードのナインボールに近い」とのこと。

このルールを採用すると、暗殺者を選択した際も即ゲームオーバーにはならず、踏んでしまった場合も、ヒント無しで正解し続ければ生き残ることができる。

また、あるチームがすべて正解を導きだした時点で終了にもならない。最後に暗殺者となる場所を当てなければならない。

ちなみに、元の言葉を用いるコードネームを混ぜた場合、以下の遊び方ができるようになっている。

配置の書かれたカードに5x5の物を使用する。この場合、識別用タイルをコードネームから利用すること。なお、
ゲームマーケットのホビージャパンブースでは、ピクチャーズ用の追加タイルが販売されていたりする。** (余談だが、言葉を用いるコードネーム用の追加カードも販売されている。内容は日本版に伴い、日本風な言葉が記述されている。)

ピクチャーズと通常版のカードを交互に(市松模様のように)配置し、プレーを行う。かなりの技量が要求されることだろう。

コードネーム・デュエット

2017年、3作目(キャラクター等のコラボ除く)として、「コードネーム・デュエット」が発売された。パッケージカラーは緑。

デュエットは言葉版のコードネームを基にしており、新たな言葉のカードが両面印刷で200枚(400語)入っているため、この製品本体だけで遊ぶことが可能になっている。もちろん、既存のものと混ぜて遊んでも構わない、

元のコードネームは4人以上(2チームに分かれる)で対戦型であったが、デュエットの特徴として、その名前の通り「2人用」の「協力型」に大きくアレンジされている点が異なる。

それに伴い、プレイヤーの目標も、「お互いに持つ9つの正解を当ててもらう」というものに変更される。互いに9つの正解があるうち、3つは共通項の正解になっているため、25枚の中に指定されるべきカードが15枚存在する、ということになる。

デュエットになるにあたり、元のコードネームと以下の点で異なっている。

配置カード(正解、暗殺者、一般人の表示になるカード)が「両面印刷になっている」

暗殺者は3つに増えている

向かい合って座ることが必須

この仕組みにより、プレイヤーAとプレイヤーBで遊んでいる場合、プレイヤーAは「プレイヤーBの正誤」を、プレイヤーBは「プレイヤーAの正誤」を知っていることになる。

加えて裏表では単純に反転させた形にはなっていない上に、並べられた25枚のカードは2人で共通のものを利用する。そのため、自分からみたある単語のカードが配置カードでは「正解」となっているのに対し、相手から見た同じ単語のカードは、「暗殺者」になっていたりもする。よって、「自分から見ている配置カードから、相手の配置カードの色内容を完全に把握すること」は不可能である。

(例えば「ウィキペディア」という単語カードがある。配置カードを見たとき、プレイヤーAから見て、そのカードが緑色で表示されていれば、「プレイヤーBが『ウィキペディア』を選んだ場合は『正解』」、ということになる。また、この時にプレイヤーBから見て、そのカードが亜麻色で表示されていれば、「プレイヤーAが『ウィキペディア』を選んだ場合は『一般人』」となる。このように、同じ単語でも、「2人のうちどちらのプレイヤーが選んだか」によって、結果が変わることになる。)


ただし、一切ランダムになっているわけでもなく、ある一定のルールに従って配置されてはいる。特に、配置には暗殺者になるマスが25マス中の3マスに振られており、「自分から見て暗殺者になっているカードは、相手から見て『正解』、『一般人』、『暗殺者』のいずれかになっている」、というルールがある。つまり、「自分の配置カードの中で黒く塗られた3枚のうち、どれかは正解」、という見方もできるし、逆手に取れば、「自分の配置カードの『正解』の中に1つ、『一般人』の中に1つ、『暗殺者』の中に1つ『暗殺者』がある」と考えることも可能である。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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