コーチ・カーター
Coach Carter
監督トーマス・カーター
『コーチ・カーター』(Coach Carter)は、2005年のアメリカ映画。脚本は、同じくバスケットボールを題材としたテレビドラマ『One Tree Hill』を手掛けたマーク・シュワーン(英語版)。 カリフォルニア州・リッチモンド高校のバスケットボール部コーチのケン・カーターの実話を題材としている[2]。ダンサーのチャニング・テイタムは本作が映画デビュー作であり、主題歌のPVにも出演。スポーツ映画にありがちなCGや編集により上手く見せる演出がほとんどなく、キャストの実際のバスケットボールのプレーを撮影している。 アメリカのとある犯罪都市・リッチモンド。この街にあるリッチモンド高校は、落ちこぼれ生徒たちの集まりで、大学へ行く者はごくわずかで卒業した生徒の半分が逮捕される現状だった。それは高校のバスケットボールチーム「オイラーズ」も例外ではなく、ほとんど試合に勝ったことがないこのチームに、高校のOBであるケン・カーターが新しいコーチとして赴任してくる。だが、彼はバスケの技術を教えるよりも先に、選手たちとある契約を交わす。それは「学業で決められた成績以上を残すこと」「授業には必ず出席すること」「試合の日には正装すること」といったものだった。これを守らない者は試合に出さないという彼に、もちろん選手は反発。チームを去る者までいたが、彼は規律を守ることが勝利のカギだと、意見を変えることはなかった。そして、彼は残った選手に対し、激しいスパルタ練習を課していく。 ※括弧内は日本語吹替
概要
ストーリー
キャスト
ケン・カーター - サミュエル・L・ジャクソン(手塚秀彰)
リッチモンド高校バスケットボール部コーチ。本業はスポーツ用品店経営者。リッチモンド高の卒業生で、1976・1977年にてPPG 23.3を記録し、同高校の得点・アシスト・スティールの歴代記録保持者。「バスケは女性から教わった」と語っており、姉妹や恋人の名前を冠した作戦名を立案する。コーチを引き受けた目的は「部員の大学進学」であり、試合の勝利よりもいかに学生としての規律順守と学業成績を全うするかを重視する。
ケニヨン・ストーン - ロブ・ブラウン
部員。バスケ部の中では比較的成績優秀で、大学進学も視野に入れているが恋人のキーラとの間に子供ができたため、彼女と大学の狭間で葛藤していたが、バスケを通して成長し進むべきを見つける。卒業後はサクラメント州立大学で情報学の学位を得た。
ダミアン・カーター - ロバート・リチャード
カーター・コーチの息子。名門の聖フランシス高校に入学していたが、父のもとでバスケをやりたいという願いから学業の好成績を維持することを条件にリッチモンドに転校する。1年生ながらバスケの実力は高く、レギュラーとなる。卒業後は陸軍士官学校に進学。
チモ・クルーズ - リック・ゴンザレス(小野塚貴志)
部員の中でも特に素行が悪く、カーターがコーチ就任時は彼の規律に反発し退部する。しかし本心ではバスケを愛しており、チームに戻るためカーターに訴え、ハードな条件をクリアして復帰する。スリーポイントを得意とするシューター。あることに恐怖を抱いていて、カーターから「何を一番恐れている?」と度々問われている。