コンパス・ポイント・スタジオ (Compass Point Studios) はバハマのナッソーにある音楽スタジオである。 コンパス・ポイント・スタジオはアイランド・レコードの設立者、クリス・ブラックウェルによって1977年に建設された。1970年代末から80年代にかけて、レゲエ、ポストパンク、ニュー・ウェイヴなどを守備範囲とするミュージシャンの作品を数多く録音したが、1987年7月25日にスタジオの主幹プロデューサーで、マネージャーであったアレックス・サドキンが死去すると、徐々に求心力を失い、その活動にも陰りが見えてきた。 1992年、クリスは現状を打開するため、テリー&シェリーのマニング夫妻にマネジメントを任せ、新しいスタッフとともに映像制作などにも乗り出したが、バハマの政治的・社会的問題の影響により[1]2010年9月からスタジオの営業を停止している。
歴史
主な録音作品
サード・ワールド - 『華氏96度』 (1977)
トーキング・ヘッズ - 『モア・ソングス』 (1978)
EL&P - 『ラヴ・ビーチ』 (1978)
シン・リジィ - 『ブラック・ローズ』 (1979)
ABBA - 『ヴーレ・ヴー』 (1979)
ダイアー・ストレイツ - 『コミュニケ』 (1979)
B-52's - 『警告! THE B-52'S来襲』 (1979)
加藤和彦 - 『パパ・ヘミングウェイ』 (1979)
ナザレス - 『マリス・イン・ワンダーランド』 (1980)
グレイス・ジョーンズ - 『ウォーム・レザーレット』 (1980)
ザ・ローリング・ストーンズ - 『エモーショナル・レスキュー』 (1980)
AC/DC - 『バック・イン・ブラック』 (1980)
ロバート・パーマー - 『クルーズ』 (1980)
デスモンド・デッカー - 『コンパス・ポイント』 (1981)
エリック・クラプトン - 『アナザー・チケット』 (1981)
トム・トム・クラブ - 『おしゃべり魔女』 (1981)
U2 - 『アイリッシュ・オクトーバー』 (1981)
セルジュ・ゲンスブール - 『星からの悪い知らせ』 (1981)
グウェン・ガスリー
ロキシー・ミュージック - 『アヴァロン』 (1982)
ブラック・ウフル - 『アンセム』 (1983)
アイアン・メイデン - 『頭脳改革』 (1983)
中森明菜 - 『ANNIVERSARY』 (1984)
ELO - 『バランス・オブ・パワー』 (1986)
ジューダス・プリースト - 『ターボ』 (1986)
シャーデー - 『ストロンガー・ザン・プライド』 (1988)
南野陽子 - 『GLOBAL』 (1988)
ティン・マシーン - 『ティン・マシーン』 (1989)
光GENJI - 『Cool Summer』(1990)
ビョーク - 『ポスト』 (1995)
吉田拓郎 - 『Long time no see』 (1995)
セリーヌ・ディオン - 「オール・バイ・マイセルフ」 (シングル) (1997)
レニー・クラヴィッツ - 『5』 (1998)
シャキーラ - 『Fijacion Oral, Vol. 1』 (2005)
アデル - 『19』 (2007)