コンパクトディスク
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「CD」はこの項目へ転送されています。その他の用法については「CD (曖昧さ回避)」をご覧ください。

「Compact Disc」はこの項目へ転送されています。「Compact Disc」と称するアルバムについては「Compact Disc (曖昧さ回避)」をご覧ください。

コンパクトディスク
Compact Disc, CD
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上:コンパクトディスクのロゴ

中央:直径が12 cmのコンパクトディスク

下:直径が8 cmのコンパクトディスク

メディアの種類光ディスク
記録容量12 cmディスク
650 MB・700 MB・800 MB
8 cmディスク
155 MB・185 MB・210 MB・300 MB
読み込み速度1.2 Mbps
(1411.2 kbps、1倍速)
最高72倍速
読み取り方法780 nm 近赤外線レーザー
策定フィリップスソニー
主な用途音声、映像、データ(ゲームソフトを含む)
ディスクの直径12 cm、8 cm
大きさ120×120×1.2 mm
80×80×1.2 mm
上位規格Super Audio CD
DVDオーディオ
DVD
関連規格CD-DA
CD-V
CD-ROM
CD-R
CD-RW
Video CD
DDCD
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コンパクトディスク(Compact Disc; CD、シーディー)は、1970年代ソニーフィリップスが共同開発し[1][2]1980年代初めに製品化された記憶媒体[1]。金属の薄膜や有機色素材料をポリカーボネートガラスなどの保護層で挟んだ光ディスクであり[1]レーザー光を使ってデータの読み出しや書き込みをする[1]。もともとは、従来のレコードに代わり音楽を記録するための媒体として開発され[1][2]、その後、コンピュータ用のデータを記録する派生規格[3]も策定された。
概説

光ディスクとしては最初の世代(第1世代光ディスク)に当たり、消費者向けのデジタル方式のオーディオ媒体としても最初のものである。

樹脂製の円盤に「ピット」と呼ばれる小さな凹凸が刻み込まれており、ディスクを回転させつつレーザー光を当てたときに、凹凸により反射率が異なることを利用して、データとして読み込む[4]直径が12 cmのものと8 cmのものがある[4]
音楽用
もともとは音楽用に開発されたため、単に「CD」と言うと一般的に音楽用のCD(CD-DA)を指す[4]。音楽の最大収録時間は74分から80分である[1]。CDに記録された音楽を再生するための装置はCDプレーヤーといい、CDの開発とCDプレーヤーの開発は並行的に行われた。CDを用いた最初の商用音楽ソフトは1982年に発売され、1986年にはCDの音楽ソフトの年間販売枚数が約4500万枚となり、LPレコードの販売枚数を抜いた(→#歴史)。
コンピュータ用
コンピューターなどで使用するデータ類を記録したものはCD-ROMと呼ばれる[4]。1985年から使われている。CD-ROMはユーザにとっては読み出し専用である。記憶容量は、直径12 cmのものであれば、640 MBから700 MBなどである[1]。CD-ROMからデータを読み出すための装置はCD-ROMドライブと言い、光学ドライブの一種である。また、ユーザが情報を記録するための媒体として、1989年ころ[注 1]CD-R(1回限りの記録用)が実用化され、1997年ころに[5]CD-RW(繰り返し記録用)が実用化された。
歴史年表形式の記述については「#年表」を参照
前史

1971年6月、ソニー創業者の井深大に誘われてソニーに入社した中島平太郎[6][注 2]は、1973年にデジタルオーディオの開発を始め、1974年にソニー初のPCM音源を用いた録音機である「X-12DTC」を開発した[7]。1974年のオーディオフェアに参考出品し、評価してくれる専門家もいたが、発売には至らなかった[7]。1976年にはデジタルオーディオの開発に加わった土井利忠らとともに、前年に発売されたベータマックスを用いたデジタル音声の記録・再生機器である「PCM-1」を開発した[7]

一方「PCM-1」の開発とは別に、ソニーはフィリップスが開発した光学方式のビデオディスク(のちのレーザーディスク)の商品化に取り組んでおり、ディスクを使ったデジタルオーディオの録音・再生をする取り組みも始まっていた[7]。土井は「PCM-1」の試作機を用いてビデオディスクにデジタル音声を記録してみるが、使用に堪えない結果となった[7]。その結果「PCM-1」をビデオディスクのアダプターとすることは断念し、ベータマックス用のアダプターとしてオーディオフェアに出品すると、人だかりができるほど好評であり、「PCM-1」は1977年9月に商品化された[7]。PCM機器については「PCMプロセッサー」を参照

また土井はディスクに関してはビデオ信号の形式を借りないで、デジタルオーディオ信号を直接光ディスクに記録することを決め、このころに誤り訂正符号を仕様に盛り込むことを決めた[7]。こうして1977年のオーディオフェアに出品にすると、他社はビデオ信号を用いた形式を利用しているのにソニーだけは別方式をやっていると社内外から言われ、それに対して土井は「ビデオ信号で記録すると演奏時間は30分だけど、直接記録を使えば13時間20分記録できる」という内容の講演をするが、それを聞いた大賀典雄[注 3]は「そんな長時間もの音楽の入ったソフトをつくるのは、コストがかかり過ぎてビジネスとして成り立たない」と苦言を呈した[7]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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