コンデナスト・パブリケーションズ
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .hatnote{margin:0.5em 0;padding:3px 2em;background-color:transparent;border-bottom:1px solid #a2a9b1;font-size:90%}

「コンデナスト」はこの項目へ転送されています。コンデナスト社の創業者については「コンデ・ナスト」をご覧ください。

コンデナスト・パブリケーションズ
Conde Nast Publications
略称コンデナスト
本社所在地 アメリカ合衆国 ニューヨーク1 ワールドトレードセンター
イギリス ロンドン・アデルフィ・ビル
設立1909年
業種情報・通信業
事業内容マスメディア
主要株主アドバンス・パブリケーションズ
主要子会社コンデナスト・エンターテインメント(英語版)
ピッチフォーク・メディア
関係する人物

コンデ・ナスト(創業者)

アナ・ウィンター(アートディレクター)

外部リンク ⇒condenast.com
テンプレートを表示
アメリカ本社が入居する1 ワールドトレードセンター

コンデナスト・パブリケーションズ(: Conde Nast Publications)は、アメリカ合衆国ニューヨークを発祥とする多国籍マスメディア企業。1909年にコンデ・ナストにより設立された。現在はアドバンス・パブリケーションズの子会社である[1]。本社は、ニューヨークの1 ワールドトレードセンターイギリスロンドンのアデルフィ・ビルである。他にミラノパリマドリード東京に拠点を持つ。

コンデナストが有するブランドには、『ヴォーグ』(Vogue)、『ザ・ニューヨーカー』(The New Yorker)、『GQ』、『グラマー』(Glamour)、『アーキテクチュラル・ダイジェスト(英語版)』(Architectural Digest)、『ヴァニティ・フェア』(Vanity Fair)、『ピッチフォーク』(Pitchfork)、『ワイアード』(Wired)、『ボナペティ』(Bon Appetit)などがあり、紙媒体では8,400万人以上、デジタル媒体では3億6,600万人以上、ソーシャルプラットフォームでは3億8,400万人以上の消費者が利用している。

『ヴォーグ』アメリカ版編集長のアナ・ウィンターは、コンデナスト社アメリカ本社のアート・ディレクター兼グローバル・コンテンツ・アドバイザーを務めている。同社は2011年にコンデナスト・エンターテインメント(英語版)を立ち上げ、映画、テレビ、ソーシャル、デジタルビデオ、バーチャルリアリティなどを展開している。
歴史

ニューヨーク出身のコンデ・ナストは、1892年に創刊された『ヴォーグ』を1909年に買収し、後の雑誌王国の基礎を築いた[2]。当初、ナストはヴォーグ社の下で雑誌を発行し、1923年に法人化した。ナストは、『ヴォーグ』をアメリカの一流ファッション誌の1つに成長させた。やがて、『ハウス・アンド・ガーデン(英語版)』、『バニティ・フェア』、『グラマー』、『アメリカン・ゴルファー』などへ拡大していった。1916年には『ヴォーグ』イギリス版を発表し、コンデナスト社は既存の雑誌の海外版を発行する最初の出版社となった。

コンデナスト社は、多くの読者を対象とするのではなく、特定の社会的グループや関心事に焦点を当てた雑誌である「ライフスタイル誌」の創始者と考えられている[3]。コンデナスト社の雑誌は、旅行、食、家庭、文化など幅広いテーマを対象としているが、中でもファッションに焦点を当てたものが多い。

ナストは1924年に自前の印刷所を開設したが、これは、より大量の雑誌を生産する体制とするために1964年に閉鎖された。世界恐慌の間、コンデナスト社は革新的なタイポグラフィー、デザイン、カラーを導入した。『ヴォーグ』は1932年に初めてフルカラー写真の表紙を掲載した[4]。1939年に創刊された『グラマー』は、1942年に亡くなったナストが個人的に創刊した雑誌だった[5]

1959年、S・I・ニューハウス・シニアがコンデナスト社を500万ドルで買収した。これは、『ヴォーグ』を愛読していた妻ミッツィへの「贈り物」だったという[6]。ニューハウスはコンデナスト社を自らが経営するアドバンス・パブリケーションズの子会社とした。彼の息子であるS・I・ニューハウス・ジュニアは、1975年にコンデナスト社の会長に就任した[7]

ニューハウスの下で、コンデナスト社は1959年に『ブライズ(英語版)』を買収し[8]、1936年に『ヴォーグ』と統合された『ヴァニティ・フェア』を1983年に復刊させ[9]、1979年に『セルフ(英語版)』を創刊した[10]
2000年代

2000年1月、コンデナスト社はマディソン・アベニュー350番地からタイムズスクエア4番地に新築された4 タイムズスクエアに移転し、同ビルは「コンデナスト・ビルディング」の別名で呼ばれるようになった[11]。このビルは、当時のニューヨークでは1992年以来の超高層ビルであり、フランク・ゲーリーの設計によるカフェテリアを備えていた。このビルはタイムズスクエアの変貌にも貢献したと考えられている[12]

同年、コンデナスト社は、『W(英語版)』と『ウィメンズ・ウェア・デイリー(英語版)』(WWD)を発行するフェアチャイルド・パブリケーションズ(現在のフェアチャイルド・ファッション・メディア(英語版))をウォルト・ディズニー・カンパニーから買収した[13]。2001年、コンデナスト社は『ゴルフダイジェスト』と『ゴルフワールド(英語版)』をニューヨーク・タイムズ・カンパニーから4億3500万ドルで買収した[14]。2006年10月31日、コンデナスト社はコンテンツアグリゲーションサイトのRedditを買収した[15]が、後に2011年9月に完全子会社として分社化した。

コンデナスト社は、2007年8月号をもって女性誌『ジェーン(英語版)』を休刊し、その後ウェブサイトを閉鎖した。コンデナスト社の最も古いタイトルの一つである『ハウス・アンド・ガーデン』アメリカ版は、2007年12月号を最後に休刊した。『ポートフォリオ』、『マドモアゼル(英語版)』、『ドミノ(英語版)』も同様に休刊となった。2008年5月20日、テクノロジー系の人気サイト『Ars Technica』の買収を発表した。

2009年10月5日、コンデナスト社は『クッキー(英語版)』、『モダン・ブライド』、『エレガント・ブライド』の休刊を発表した。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:69 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef