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この項目では、湾口設備について説明しています。鉄道貨物ヤードについては「貨物駅」をご覧ください。
コンテナ・ターミナル内の概略配置
1.荷役エリア(エプロン) 2.コンテナヤード 3.ゲートエリア 4.コンテナ船 5.ガントリークレーン 6.管理棟 7.ゲート
コンテナヤード(英語:Container Yard, CY)とは、コンテナターミナル施設の一部であり、海上コンテナを荷役し、一時集積しておく場所[1]。コンテナ船会社は荷主に対し、コンテナ貨物の自社コンテナヤードへの搬入・自社コンテナヤードからの引き取りを指定している。コンテナヤードは保税地域となっており、通関手続きなど輸出入に関する諸手続もここで行われる。
海上運賃におけるCHC(Container Handling Charge)またはTHC(Terminal Handling Charge)は、このコンテナヤードの利用料である[2]。なお小口貨物のコンテナへの混載作業は、コンテナ・フレート・ステーション(Container Freight Station、CFS)というヤードに併設されている作業場で行われ[3]、これはCFS Chargeとなる[2]。港湾運送事業法においては沿岸荷役に該当する。
コンテナヤードは、コンテナを利用した輸送物を中継する(陸上輸送 ⇔ 海上輸送、陸上輸送 ⇔ 陸上輸送)際に、その両方の輸送手段がともにアクセスに利便な広い場所を確保し、設営されている。港湾施設、駅に併設されていることが多い。トレーラーが出入りするゲートの内側では、コンテナはストラドルキャリアやトランステナーなどの荷役機器によって段積みで蔵置されコンテナ船やトレーラーに載せかえられるのを待っている。冷凍コンテナや危険品は専用の区画へ蔵置される[4]。
陸上運送(トラック、鉄道)から海上運送(コンテナ船)に積み替えるコンテナヤードはマリタイム・コンテナ・ターミナル(コンテナ埠頭)と呼ばれ、世界中の大規模港湾の埠頭に併設されている。コンテナはガントリークレーンという大型クレーンで船積みされる[5]。
インランド・コンテナ・ターミナルは、内陸部の都市や工業地帯の近くにあるコンテナターミナルであり、海から遠い荷主の便宜のために運営されている。埠頭で船から鉄道・トラックに載せかえられたコンテナは鉄道駅やインターチェンジなどに接した内陸のコンテナヤードに運ばれ、通関され荷主のトレーラーに引き渡される[6]。
ギャラリー
ニュージャージー州エリザベス港のコンテナヤード
リーチスタッカーによる沿岸荷役作業
鉄道が引き込まれたロングビーチのヤード(ダブルスタックカー)
脚注[脚注の使い方]^ 関東地方整備局 千葉港湾事務所. “港湾用語集【港湾】
表
話
編
歴
インターモーダル輸送
概要
コンテナリゼーション
海上コンテナ
ISO 668
ISO 6346コード
TEU
輸送
コンテナ船
ドレージ(牽引自動車/セミトレーラー)
鉄道輸送
長物車
コンテナ車
複層貨物鉄道輸送とダブルスタックカー
荷役
コンテナターミナル/貨物駅
コンテナヤード/コンテナフレートステーション
ガントリークレーン
トランスファークレーン
リーチスタッカー
ストラドルキャリア
トップリフター
フォークリフト
緊締装置
沖荷役
その他
輸送コンテナ
日本のコンテナ輸送(JIS Z1610 - 日本の鉄道コンテナ)