コンジット・カット
[Wikipedia|▼Menu]

コンジット・カット(: Conduit Cut)とは、1950年代末期から1960年代初頭に隆盛した、ロンドンメイフェア・コンジット通りで仕立てられたスーツスタイル
目次

1 概要

2 脚注

3 関連項目

4 外部リンク

概要

ロンドンはテーラー街のサビルロウ通りに隣接するコンジット通り。ここに50年代末期から60年代初頭にかけてニューウェイヴテーラーが軒を並べた。スタイルのテイストは、旧来のロンドン・カットではなく、大陸的フランスイタリア風)ないわゆる後にコンチネンタルと呼ばれる様式に近いテイストを持っていた。コンジット・カットで有名なテーラーとしては、Cyril CastelやAnthony Sinclairが挙げられる。

Cyril Castelはコンジット通り42番地に店を構え、新しいセンスに敏感な俳優や富裕な顧客を持ち、スウォールン・チェストといった胸を豊かに強調したスタイルや、欧州大陸の流行を取り入れたカッティングを提案していた。

一方、Anthony Sinclairはコンジット通りの43番地に店を構え、こちらも'50年代のパリローマのスタイルを取り入れたスーツを仕立てていた。彼を一躍有名にしたのが、映画「007シリーズ」でショーン・コネリーが着たスーツである。書物では当時の映画を監督したテレンス・ヤングご贔屓のテーラーとして記されている。4作目の「サンダーボール作戦」では、ショーン・コネリーの仕立て人としてAnthony Sinclairの名前をエンドクレジットに見ることができる。

コンジット通り界隈に軒を並べた新進テーラーたちの手がけるコンジット・カットには定められた特長は存在しない。サビルロウの伝統的なテーラーとは異なるアプローチで、当時としてはニュー・トレンドのモダーンなスーツを仕立てていたという点では共通している。

あえて言うなら、50年代末期より散見されたミニマルなスタイルで、イギリスの土着性よりも欧州大陸を見据えた国際的なセンスに注目している点である。

アメリカン・スーツの影響を指摘する向きもあるが、サックスーツのルーツはアメリカに出稼ぎ・移民したイタリア系およびユダヤ系の仕立て職人の仕事であり、英国スーツの構築性を持つコンジット系スーツとの関連性は希薄と言わざるを得ない。

なお、コンジット・カットに唯一共通するものとして、ラテン系スーツに散見されるチェスト部分からポケットを通り過ぎて裾にまっすぐ落ちる「エクステンド・ダーツ」がある。
脚注



関連項目

ジェームズ・ボンド

外部リンク

CONDUIT CUT










歴史的な洋服
時代別

古代エジプト

古代ギリシャ

古代ローマ

ビザンツ

アングロサクソン(英語版)

11-12世紀西欧

13世紀西欧

14世紀西欧

15世紀西欧

16世紀西欧

17世紀西欧

長衣
バンヤン(英語版)

ブランズウィック(英語版)

キトン

フロック(英語版)

ペプロス

ストラ

トガ

チュニック

ダルマティカ

ブリオー

コット

トップス
ベッドガウン(英語版)

ボディス

プールポワン

ポエットシャツ(英語版)

ズボン
ブラッカエ(英語版)

ブリーチズ(英語版)

ブレー

キュロット

乗馬パンツ(英語版)

ハーレムパンツ(英語版)

ニッカーボッカーズ

スカート
バレリーナスカート(英語版)

ホブルスカート

プードルスカート(英語版)

トレイン(英語版)

ドレス
夜会服

ローブ・ア・ラングレーズ(英語版)

コタルディ

ポロネーズ(英語版)

ローブ・アラ・フランセーズ

セーラー服
ティーガウン(英語版)
アウターウェア

アノラック

カラコ(英語版)

クラミュス(英語版)

クローク

ドルマン(英語版)

ダスター(英語版)

エクソミス(英語版)

フロックコート

グレートコート(英語版)

ヒマティオン

ウプランド

シュールコー

インバネスコート

アルスターコート(英語版)


ジャーキン(英語版)

ジァストコール(英語版)

パラ(英語版)

ペリース(英語版)

ルダンゴト(英語版)

スモック

スモーキングジャケット

コンジット・カット

下着
バスク

バッスル

シュミーズ

コッドピース

コースレット(英語版)

コルセット

ワスピー(英語版)


ディッキー

ガーター

フープスカート(英語版)

クリノリン

ファーシンゲール(英語版)

パニエ


ショース

オー・ド・ショース

リバティ・ボディス(英語版)

ロインクロス

ズロース

パンタレット(英語版)

ペニョワール(英語版)

ペチコート

ペチパンツ

ユニオンスーツ(英語版)

かぶりもの
アペックス(英語版)

アティフェ(英語版)

カポテン(英語版)

シュヴァリエ帽(英語版)

コイフ(英語版)

コルネット(英語版)



ダンス帽(英語版)

フィレ(英語版)

フォンタージ(英語版)

エナン帽

ユダヤ帽(英語版)

カウシャ(英語版)

ココシュニク(英語版)

モブキャップ

モンマス帽

ナイトキャップ

オチポック(英語版)

フリジア帽

ピレウス帽(英語版)

スヌード

ウィンプル

二角帽子

三角帽子

リャスナ

ボンネット

コアフ

履物
バスキン (履物)(英語版)

カリガ(英語版)

チョピン(英語版)

クラクフ靴(英語版)

司祭靴(英語版)

ヘッセンブーツ(英語版)

装身具
アスコット・タイ

クラバット

ヘアピン

ハットピン

マフ

襞襟

靴バックル(英語版)

参考項目
服飾

服装規定

ファッション

フォーマルウェア

奢侈禁止令



この項目は、ファッションに関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めていますポータル ファッション)。


更新日時:2015年5月30日(土)04:38
取得日時:2018/10/27 11:22


記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:15 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef