この項目では、種としてのコンゴウインコについて説明しています。グループとしてのコンゴウインコ (Macaw)については「コンゴウインコ」をご覧ください。
コンゴウインコ
保全状況評価[1][2]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
ワシントン条約附属書I
分類
コンゴウインコ(金剛鸚哥、学名:Ara macao、英名:Scarlet Macaw)は大型のカラフルなインコである。別名アカコンゴウインコ。
アメリカ大陸のメキシコ最東端の一部からペルーとブラジルのアマゾン川流域にいたる湿潤な熱帯常緑樹林の500m以下の低地(かつては少なくとも1,000m以下)に生息する。ペット売買のための捕獲と居住地の破壊により広範囲にわたって絶滅に追いやられつつある。かつては北はタマウリパス州南部にまで分布していた。現在でもコイバ島で見ることができる。ホンジュラスの国鳥でもある。 体長は81cmから96cmで、その半分以上はコンゴウインコに典型的な先細りのとがった尾がしめている。平均的な体重はおおよそ1kgである。羽毛はほとんどが深紅だが、尻と尾筒の羽根はライトブルー、大雨覆い羽根は黄色、翼の風切り羽根上面は尾羽根の終端部と同様なダークブルー、そして翼の風切り羽根の下面と尾は金属的な金の虹色の光彩で臙脂色である。目の回りには白い皮膚の露出した領域があり、嘴までつながっている。上側の嘴はほぼ全体が淡い角色で、下側の嘴は黒である。雌雄は同じ外見をしている。年齢による唯一の差異は、若い鳥が暗い目をしているのに、成体は明るい黄色の目をしていることである。 コンゴウインコはピッチの低いしわがれた大きな叫び声、キーキー声、悲鳴を上げる。そして叫び声は何マイルのかなたにも届くようになっている。 コンゴウインコはおもに果実と種子を食べるが、これには大型の堅い殻の種子も含まれる。一般的に見られるのは一羽、あるいはペアで森林の樹冠の上を飛んでいるところだが、地域によっては群れを見ることができる。彼らは粘土を食べるために集まることがある[3]。またリンゴ、バナナといった果実やナッツを好む。また花の蜜や花粉も食べる。 ほかのインコ同様、コンゴウインコは2から4個の卵を木のウロに生む。ひなは24日から25日で孵る。その後おおよそ105日で巣立ちをむかえ、1年ほどして親鳥のもとを去る。 コンゴウインコは亜熱帯雨林の湿潤な低地、開けた森林帯、川辺そして中央アメリカおよび南アメリカのサバンナに由来する。中央アメリカのコンゴウインコの生息地はメキシコの東側のはずれと南部の領域からパナマにわたっているばかりでなく、グアテマラからベリーズにまでもわたっている。さらにその上、南アメリカではアマゾン川流域をカバーする広大な生息域をもち、ペルーのアンデス山脈西側や、ボリビア、パラグアイにまで広がっている[4]。一般に本土ではまれなことであるが、コイバ島では今でもコンゴウインコの巨大なコロニーを見ることができる。 コンゴウインコの個体数の減少が始まる以前は、その分布域にはコスタリカの大部分も含まれていた。しかし1960年代までに複合する要因、特に狩猟、密猟そして森林伐採による居住地の破壊によって、その生息数は減少していた。さらにその上に、輸出のためにバナナの栽培と販売を行う会社による農薬の噴霧が、コンゴウインコの個体数減少において重要な役割を演じた。 この複合的な要因がコスタリカにおけるコンゴウインコの生息数を圧迫した。従来コンゴウインコはこの国の国土総面積51,100 km2のうち、おおよそ42,500 km2に生息していたのに[5]、1990年代初頭には生存可能な個体群はコスタリカの太平洋岸のたった二つの地域( カラーラ国立公園
形態
食餌
繁殖
分布と居住地.mw-parser-output .legend{page-break-inside:avoid;break-inside:avoid-column}.mw-parser-output .legend-color{display:inline-block;min-width:1.5em;height:1.5em;margin:1px 0;text-align:center;border:1px solid black;background-color:transparent;color:black}.mw-parser-output .legend-text{} コンゴウインコの生息地