コヤマシゲト(1975年12月2日 - )は、日本のアートディレクター・イラストレーター・キャラクターデザイナー・メカニックデザイナーである。
東京都出身。血液型はB型[1]。
来歴
1998年、西島大介との自主制作映像ユニット「黒人コンピューター」を結成する。コヤマは絵コンテ・アニメーター、西島は監督・編集、シナリオは2人で担当した[1][2][3]。ユニット名の由来は「黒人がテクノロジーを手に入れると、白人も凌駕する力を発揮する」という意味を込めた[1]。
1999年8月、ガンダム・トリビュートマガジン『G20』第6号にイラストを提供する形でプロデビュー。西島大介・大塚ギチ・菊崎亮・宮昌太朗と「UNDERSELL ltd.」設立[1]。
2000年、『フォー・ザ・バレル』で本格的に商業作品に関わるようになる。
2004年、貞本義行に誘われて『トップをねらえ2!』に参加[4]。
2010年8月、個人サークル「CCMS (CENTER CITY MIDDLE SCHOOL)」を立ち上げる。
2011年8月、「UNDERSELL ltd.」退社、フリーとしての活動を開始する[5]。
2014年、ディズニースタジオの監督から直々に誘われ「ベイマックス」のキャラクターデザインに参加。
人物像
好きな食べ物は酢飯。白くて丸い物が好き。『ウォーリー』のイヴが好きでフィギュアを何種類も集めており、このイヴのデザインを超えようとして諦めた結果ベイマックスのデザインが生まれた[6]。
仕事について
当初は家族が資生堂で働いていた影響でプロダクトデザイナーを志していた。その影響は強く、デザインに関しては作品全般に対して企画段階から携わり、キャラクターや世界設定など様々なコンセプトデザインを手掛けている[7]。『HEROMAN』『パンティ&ストッキングwithガーターベルト』以降は色彩設計・撮影・フォントに意見を述べる、『STAR DRIVER 輝きのタクト』ではコヤマがシルエット・ディテールを固めた原案を手掛けて、アニメーターが描いた設定画を作画監督がチェックする要領で修正する[8]等、設定画を上げた後の仕事も積極的に行なう。コヤマ曰く「設定を起こすだけがデザイナーの枠ではないと思う。但しどこまでいっても集団作業なので様々な方の意見をまとめた上で行わないといけない」とのこと[1][9]。
永野護からの影響を度々発言している[10][11]。またアメリカン・コミックスへの造詣も深く、それが『HEROMAN』参加への一因となった[12]。
『ガンダム Gのレコンギスタ』には放送開始当初はキャラクターのコスチュームデザインとして関わっていたと語っている[13]が、実際は事実上のキャラクターデザイナーとして富野・吉田健一との打ち合わせに初期からの段階で参加している[14]。
人間関係
吉田健一は『フォー・ザ・バレル』を見てその後初対面で「君が持っている要素は僕は持っていないから手伝って下さい」と評価したことで『交響詩篇エウレカセブン』への参加につながった[1]。