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この項目では、漫画およびドラマの『コメットさん』について説明しています。アニメの『コメットさん☆』については「Cosmic Baton Girl コメットさん☆」をご覧ください。
『コメットさん』は、国際放映制作の特撮テレビドラマ、および主人公である魔法使いの名称。本項目ではテレビドラマ(以下、テレビシリーズ)の他、漫画版や小説版などの派生作品についても併せて取り扱うものとする。
概要
第1期:1967年7月3日 - 1968年12月30日(全79話)、九重佑三子主演[1]
第2期:1978年6月12日 - 1979年9月24日(全68話)、大場久美子主演
全部で2期制作されたテレビシリーズは、いずれも毎週月曜19時30分 - 20時(JST)に、放送当時TBSの同時間帯に設けられていた「ブラザー劇場」にて放送された。
ストーリーの展開は下記に示した各期それぞれに異なるが、宇宙のかなたからやってきたヒロイン・コメットが地球に降り立って、「地球での困りごとを魔法を使って解決していこう」というコンセプトは共通である。アメリカ映画『メリーポピンズ』がヒントとされている[2][3]。
魔法にはバトンを使用する、お手伝いさんとして住み込んでいる、歌が重視されている、そしてそれぞれ住み込んでいる家庭の父親または母親が歌う点も共通している。 コメットさん
第1期 (1967年)
(第1期。九重佑三子版)
ジャンルテレビドラマ
脚本佐々木守ほか
監督山際永三ほか
出演者九重佑三子
声の出演
八木光生
朝井ゆかり
千々松幸子
音楽
湯浅譲二
田代雅士
オープニング『コメットさん』(九重佑三子)
国・地域 日本
言語日本語
製作
プロデューサー
梅村幹比古(国際放映)
橋本洋二
編集池月正
制作
TBS
国際放映
放送
放送チャンネルTBS系列
映像形式モノクロ放送(1967年7月3日 - 同年11月6日(第1?19話))、カラー放送(1967年11月13日 -(第20話以降))
音声形式モノラル放送
放送国・地域 日本
放送期間1967年7月3日 - 1968年12月30日
放送時間月曜19:30 - 20:00
放送枠ブラザー劇場
放送分30分
回数79回
番組年表
次作コメットさん(大場久美子版)
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ブラザー劇場の5作目として、九重佑三子主演で初めてドラマ化された。ビデオなどでは後述の大場版との区別のため『九重佑三子のコメットさん』と表記されることもある。
第1話 - 第19話はモノクロ、第20話からカラー制作になった。また、第49話より主人公が住み込んでいる家庭の両親役(職業、家とも変更)が変更(子ども役2人は続投)され、これをもって前期と後期に区分される[2]。後年の地上波(主にTBS)での再放送はもっぱらカラー版のみで、長らく全話の再放送はされていなかったが、1990年代にはキッズステーションにて、2000年代にはチャンネルNECOにて再放送された。
第1回週刊TVガイド賞(現・テレビ大賞)最優秀バラエティ喜劇番組賞など数々受賞。日本以上にメキシコで根強いファンが多く、幼いころにこれを観て影響を受けた映画監督もいる。ギレルモ・デル・トロは、第75話を基に1992年に『クロノス』を制作し、翌年のカンヌ国際映画祭で批評家週間グランプリを受賞した。またアルフォンソ・キュアロンは、1991年に制作した『最も危険な愛し方』に登場する日本人の役名に、本作品の住み込み先の家庭の子どもの役名を使用していた。
こうした事情から、「九重佑三子は、メキシコで最も有名な日本人」といわれるほどであり、2018年9月8日に放送された「陸海空 地球征服するなんて」(テレビ朝日)において、「あなたの知っている日本人は?」とメキシコの26ヵ所で1,000人に調査したところ、37票で3位にランキングされた[4]ことで改めて立証された。
本作品の特徴として、アニメと実写の合成パートもある[2]。アニメ部分(校長先生やオープニングなど)は、当時東京ムービー(Aプロダクション)に在籍していた芝山努、椛島義夫が手がけていた。また、人形アニメの多用も特筆される。人形アニメートは当分野の第一人者である、真賀里文子[注釈 1]が担当している[5]。アニメ部分はモノクロ版とカラー版では、冒頭のコメットのいたずら(流星を大砲で飛ばす→モニュメントを天馬で壊す)、校長の「いたずらしてはいかんとあれほどいっていたのに!!」の台詞場面(コメットの目前で言う→コメットの場所に移動しながら言う)、OPでの星への落書き(ロケット自身で落書き→バトンの魔法で落書き)など、様々な点で相違点がある。さらにカラー版では第49話より、校長先生のキャラが「ラッキョウ顔で柄パンツを着用」から「丸顔でマントを着用」に変更されたため、冒頭場面は校長キャラと「天馬が壊したモニュメント」を変更した。
子供の視点(いたずらや学校のことなど)がドラマの中心となっており、主人公であるコメット自身も、校長からイタズラっ子として扱われている。ベータ星から地球へ追放されたのも、いたずらを戒めるためという理由付けがなされている。ベータン(第14話より最終話)、コメットの祖母(第35話より第44話)がレギュラーである点も特徴である。
主題歌(の一部)は寺山修司作詞・湯浅譲二作曲だが、その冒頭部では湯浅がメシアンより影響を受け、自身の初期作品『内触覚的宇宙』などでも多用した移調の限られた旋法第2番が用いられている。 放送開始から40年を迎えた2007年7月6日 - 8日には、「『コメットさん』生誕40周年記念展」が番組のロケ地としても使用された、世田谷区の東京厚生年金スポーツセンター・ウェルサンピア東京(現・世田谷区立大蔵第二運動場)で開催された。
放送終了後の展開