コミック雑誌なんかいらない!
No More Comic Magazines!
監督滝田洋二郎
脚本内田裕也
高木功
製作海野義幸
『コミック雑誌なんかいらない!』(コミックざっしなんかいらない)は、1986年に公開された日本の映画作品[1][2][3][4][5][6]。 主演の内田裕也扮する人気芸能レポーターの奮闘ぶりを通して、ワイドショーに踊らされる大衆を皮肉った作品である。成人映画出身の滝田洋二郎が初めて一般映画の監督を務めた作品でもある。なおタイトルは内田がファンであるという頭脳警察の楽曲のタイトルから付けられた。 作品中には当時(1985年頃)に実際に起こった事件・事故や出来事を取り入れており、特に芸能界で「お騒がせ」した本人は作品中に自ら登場しているなど異色のキャストも話題となった。また内田の作品内の口癖は「恐縮です」であり、これは実際の芸能レポーター・梨元勝のキャラクターをモデルにしている(その梨元も作品内に登場する)。またその役名「キナメリ」は、内田と親交があった編集者木滑良久を元にしている。 カンヌ映画祭監督週間に招待、ニューヨーク・ロサンゼルスの映画館でも上映され、世界的にも高い評価を受けた。 他に劇中のドライブインシアターで『ときめきに死す』の実際の映像が流れ、映画に主演した沢田研二のスキャンダルとしてダンプ松本との密会ネタをキナメリが持ちかけられる場面がある(沢田と松本自身は映画には登場しない)。元々『ときめきに死す』は内田裕也が映画化に取り組んでいたが、沢田の懇願で譲った経緯がある。
概要
登場する(モデルとなった)事件・出来事
豊田商事事件
豊田商事会長刺殺事件
日航ジャンボ機墜落事故 ※市販DVDなどでこの場面がカットされているバージョン(海外展開したバージョン)もある
山口組と一和会の抗争(山一抗争)
ロス疑惑(三浦和義が作品内に出演)
松田聖子と神田正輝の結婚(松田と以前交際していたとされる郷ひろみが出演)
桃井かおりと高平哲郎との交際(桃井が作品内に出演)
スタッフ
監督:滝田洋二郎
脚本:内田裕也、高木功
音楽:大野克夫
撮影:志賀葉一
照明:金沢正夫
美術:大澤稔
録音:杉崎喬
編集:酒井正次
助監督:藤原幣吉、佐々部清、小久保利己、山田吉紀
製作主任:田中雅夫
記録:高山秀子
ビデオ技術協力:日本VTR
MA:ニューメグロスタジオ
現像:東映化学
製作者:多賀英典、内野二郎、岡田裕
プロデューサー:海野義幸
製作:ニュー・センチュリー・プロデューサーズ
キャスト
内田裕也(芸能レポーター・キナメリ)
渡辺えり子(キナメリの妻)
麻生祐未(少女)
原田芳雄(プロデューサー)
小松方正(ワイドショーの司会)
殿山泰司(隣の老人)
常田富士男(警察官)
ビートたけし(殺人犯)
スティービー原田(殺人犯の子分)
郷ひろみ(ホスト)
片岡鶴太郎(ホスト)
港雄一(ホスト)
久保新二(ホスト)
桑名正博(バーの客)
安岡力也(バーの客)
篠原勝之(バーの客)