コミック・ストリップ
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「コミックストリップ」はこの項目へ転送されています。競走馬については「コミックストリップ (競走馬)」をご覧ください。
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この記事には参考文献外部リンクの一覧が含まれていますが、脚注によって参照されておらず、情報源が不明瞭です。脚注を導入して、記事の信頼性向上にご協力ください。(2023年6月)
コミック・ストリップの一例 Krazy Kat ニューヨーク・イブニング・ジャーナル紙 1922年1月21日版より

コミック・ストリップ(英語: Comic strip)とは、ストーリーを一連のコマイラストレーションにより伝える漫画作品のことである。漫画家あるいは画家によって執筆され、新聞インターネット上で連載されるもので、アメリカではとくに新聞漫画を指す。

コミック・ストリップ(滑稽な端切れ)という名称が示す通り、『ビートル・ベイリー』、『ハイ・アンド・ロイス(英語版)』、『ヘイガー・ザ・ホリブル(英語版)』などユーモラスなギャグ・ア・デイ(gag-a-day(英語版) :毎日掲載のギャグ漫画)作品が一般的である。他方、『ジャッジ・パーカー(英語版)』や『小さな孤児アニー(英語版)[注釈 1]』などの連続ドラマ物のコミック・ストリップのように、シリアスな内容でも「コミック」として受け止められているものもある。後者については、漫画家ウィル・アイズナーによる造語「シーケンシャル・アート(英語版)(連続的芸術)」という呼称もある。
発祥と現在

コミック・ストリップは1865年のドイツで描かれた絵物語『マックスとモーリッツ』に遡ることができる。これは『もじゃもじゃペーター』のようなドイツ児童文学の流れを汲む幾編かの教訓物語である。いたずら小僧マックスとモーリッツが、穀物の袋に投げ込まれ、碾き臼で磨り潰された挙句、ガチョウの群れのエサにされてしまうというストーリーである。

『マックスとモーリッツ』から着想を受けた『カッツェンジャマー・キッズ(英語版)』は、おそらくは最初の現在的な意味でのコミック・ストリップである。ドイツ系アメリカ移民のルドルフ・ダークス(英語版)により1897年に著された。痛みの火花、登場人物の発言をあらわすふきだし、いびきを表すノコギリなどの漫画の慣用表現はダークスから始まった。

アメリカにおいては、ジョーゼフ・ピューリツァーウィリアム・ランドルフ・ハーストによる新聞拡販競争から大規模なコミック・ストリップ人気が沸き起こった。『ザ・リトル・ベアーズ(英語版)』(1893年)は特定のキャラクターが繰り返し登場するアメリカにおける最初のコミック・ストリップであった。1897年に最初の日曜版漫画の一作品として掲載された『イエロー・キッド』は、最初のカラー漫画であり、「イエロー・ジャーナリズム」という用語の語源となった。1907年に登場した『マットとジェフ(英語版)』は、最初の日刊連載漫画である。

『カッツェンジャマー・キッズ』は、コミック史における最初の版権訴訟の一例と関わりがあることでもよく知られている。ダークスがピューリツァーの下での好待遇を求めてハーストの元を去った際に、ハーストには「カッツェンジャマー・キッズ」の名前を使用する権利が与えられ、制作者のダークスには同キャラクターの使用権が与えられるという、非常に珍しい判決が下された。ハーストは即座に漫画家ハロルド・クネルを雇い、『カッツェンジャマー・キッズ』の新シリーズを執筆させた。一方ダークスは彼自身の『カッツェンジャマー・キッズ』を、『ハンスとフリッツ』と改題した(後の『キャプテン・アンド・キッズ(The Captain and the Kids(film series)』)。こうしてライバル企業同士から配給されるようになった二作品の『カッツェンジャマー・キッズ』は、以降数十年にわたり新聞の漫画ページを飾り続けた。ダークスの作品は最終的にユナイテッド・フューチャー・シンジケート(英語版)から配給され、1979年まで続いた。

数百作品ものコミック・ストリップがこれに続き、数十年にわたり連載され続けている。

この用語はもともと2コマ以上何コマであっても全ての漫画を指していたもので、今もイギリス英語ではこの意味で使用される。ヨーロッパにおいては漫画雑誌にも連載され、3ページ以上にわたるものが多い。現在のアメリカで「コミックス・ストリップ」というと、短いニュースペーパー・コミック・ストリップ(後述)を指す。アメリカ英語で「2コマ以上の全ての漫画」を指す言葉としては、「コミックス」(comics)が用いられ、新聞上で見られる漫画も「コミックス」と呼ばれることもある。
ニュースペーパー・コミック・ストリップ最初期のコミック・ストリップ『イエロー・キッド』。ニューヨーク・ジャーナル紙 1896年10月25日版より

ニュースペーパー・コミック・ストリップ(新聞漫画)とは、インターネット上やコミック・ブックや雑誌ではなく、文字通り新聞紙上で最初に発表されるコミック・ストリップのことである。最初の新聞漫画は、20世紀の初めにアメリカで誕生した。しばしば『イエロー・キッド』は最初のコミック・ストリップとして紹介されるが、この文章と絵画を混合する表現形式は徐々に発達してきたものであり、多くのコミック・ストリップの原型が存在する。ニュースペーパー・コミック・ストリップはデイリー・ストリップ(毎日掲載の漫画)とサンデー・ストリップ(日曜版漫画)に分類される。デイリー・ストリップは通常月曜日から土曜日の紙面に掲載され、白黒印刷される。サンデー・ストリップはデイリー・ストリップに比べるとより大きく、カラー印刷される。

アメリカのニュースペーパー・コミック・ストリップは日本の新聞漫画とは異なり、特定の新聞に特定の一本の漫画のみが連載されることはなく、シンジケーションにより各新聞社に配信された複数の漫画作品が、専用の漫画セクション[注釈 2]に連載される。また、コマの数も4コマとは決まっておらず、作品によってはエピソードによってコマの個数が変動することもある。
デイリー・ストリップ

デイリー・ストリップとは、日曜版に掲載されるサンディ・ストリップに対し、月曜から土曜までの新聞紙上で掲載される新聞漫画である。通常のデイリー・ストリップは白黒印刷であるが、二十世紀後半以降に創刊されたいくつかの新聞では、カラーのデイリー・ストリップが掲載されている。横長の端切れ(ストリップ)状に並べられた正方形か円形、あるいは縦長の長方形のコマ(パネル)が、主要な形式である。必ずではないが、普通の「ストリップ(コマ漫画)」は幾つかの小さなコマに分割され、コマからコマにわたり連続している。これも必ずではないが、普通の「パネル(一コマ漫画)」は分割されることはなく、連続性も持っていない。『ピーナッツ (漫画)』はストリップであり、『わんぱくデニス[注釈 3]』はパネルである。

初期のデイリー・ストリップは大きく、しばしば新聞紙面の横幅一杯を使って掲載されており、多くの場合は3インチ以上の縦幅があった。最初は、新聞の一ページには一本のデイリー・ストリップしか掲載されておらず、通常はページの上端か下端に配置されていた。1920年代までには、多くの新聞が複数の漫画を揃えた一ページの漫画欄を持っていた。長年の内にデイリー・ストリップは徐々に小さくなり、2000年までには、1本のデイリー・ストリップに占領されていた紙幅に、4本の標準的なデイリー・ストリップが収められるようになった。

ニュースペーパー・エンタープライズ・アソシエーション・シンジケート(英語版)は、二列分にわたるコミック・ストリップ『スター・ホークス(英語版)』を掲載するという実験を短期間試みた。しかし数年後には、『スター・ホークス』は通常の一列分に縮小された。
特徴

ほとんどのコミック・ストリップの登場人物は、その連載期間にかかわらず年を取ることはない。しかし、リン・ジョンストン(英語版)による『フォー・ベター・オア・フォー・ワース(英語版)』のようないくつかの漫画においては、登場人物も年を取る。最初の年を取るキャラクターが登場した漫画は、『ガソリン・アレイ(英語版)』であった。

コミック・ストリップの歴史には、ユーモラスな作品だけでなく、ドラマティックなストーリーが展開する作品も含まれている。例を挙げれば、『ザ・ファントム』『プリンス・バリアント(英語版)』『ディック・トレイシー』『メリー・ワース(英語版)』『モデスティ・ブレイズ(英語版)』、そして『ターザン』などの作品がある。これらのドラマティックなコミック・ストリップは、『スーパーマン』や『バットマン』、『アメイジング・スパイダーマン』など、いくつかはアメリカン・コミックからのスピンオフ作品であった。

これまでこの記事で言及されたすべてのコミック・ストリップは、人間を物語の中心に据えているが、多くの漫画が主な登場人物として動物も含めている。


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