コマンドライン
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「コマンドライン」はこの項目へ転送されています。競走馬については「コマンドライン (競走馬)」をご覧ください。
Bashのスクリーンショット

コマンドラインインタプリタ[注釈 1] (: command line interpreter) は、コンピュータのコマンドライン、すなわち、ユーザによりキーボードなどから入力される文字列の行(ライン)のコマンドを解釈し、オペレーティングシステム(以下、OS)やプログラミング言語処理系などに渡すものである。

OSの標準ユーティリティとしてはコマンドラインシェルがあり、いくつかのプログラミング言語処理系が持つそれに関してはRead-Eval-Print Loopも参照。

コマンドラインインタプリタが動いている具体的な画面はコマンドライン・インタフェース(en:Command-line interface、略してCLI)と呼ばれている。キャラクタユーザインタフェースを構成する要素である。

UNIXおよびUNIX系のもの


Unixシェル - (UNIXおよびUNIX系OS)

Bash

Bourne Shell

C Shell

(他にも)Emacsも、テキストエディタであるがコマンドラインインタプリタの機能も備えている。

これら以外にもかなりの種類があり、詳しくはUnixシェルの項目で解説されている。

なおWindows上でもCygwinをインストールすれば、これらの(UNIX系用の)シェルは(大抵は)動く。
MacOSのもの
Mac OS Xのターミナルの画面(bashが動いている状態)

MacOSはBSD UNIXをベースにしており、ターミナル(Terminal)という名のUNIX端末エミュレータ画面を開くことでUNIXのシェルが起動する。→ターミナル (macOS)

起動する標準シェルは変化してきた経緯があり、最初はtcshだったが、その後Panther(10.3)でbash、Catalina(10.15)でzshとなった。

なお、かつてのClassic Mac OSには(つまり初代MacintoshのOSから2001年発売のMac OS 9までは)コマンドラインインタプリタは基本的には無かった。すべてGUIで操作するという設計思想だったのである。[2][3] ただし1988から1995年にかけてMacintoshのマシン上でSystem 7(Mac OS 7)とともに動くA/UXというUNIX OSが販売されていた時期(だけ)は、それを別途購入してインストールすれば、CommandShellという画面を起動してシェルを使うことができた。
Microsoft社が開発にかかわった経緯のあるもの
PowerShell 1.0の画面

IBM PC DOS

cmd.exe - (OS/2Windows)
なお日本語版Windowsのメニュー項目や画面タイトルとしては「コマンドプロンプト」と表示されるので、その呼び方も親しまれている。

Command.com - (MS-DOSWindows)

4DOS/4OS2/4NT - (DOS(MS-DOS), OS/2, Windows NT)

Windows PowerShell - (Windows XP, Windows Server 2003, Windows Vista, Microsoft Exchange Server 2007)

Windows 回復コンソール - (Windows 2000, Windows XP)

IBMのマシン(やそれに倣ったマシン)のもの


Control Language(CL)(英語版) (OS/400、 近年は「IBM i」と(も)呼ばれる)

iSeries QSHELL - (IBM OS/400)

Job Control Language(JCL) - (OS/360, z/OS)

TSO - (MVS)


もう使われていない古いマシンの例。PDP-11で動いていたRT-11というOSを、写真のVT100という端末で操作し、helpコマンドを入力して得られた画面表示。

rc Shell - (Plan 9)

clig - (tcl/c)

Command Line Interpreter(CLI)/Amiga Shell - (AmigaOS)

CCP - (CP/M)

CMS - (VM/CMS)

FreeCOM - (FreeDOS)

ユーザインタフェースとしてのコマンドライン

コマンドラインインタプリタによって実現されるユーザインタフェース (「コマンドラインインタフェース」、CLI) は、有効で簡潔なたくさんのコマンドを発行する環境をユーザに提供する。一方でこの環境は、コマンドやそのパラメータの内容や、それらの構文を覚えることを(多かれ少なかれ)ユーザに要求する。


初期のコンピュータはその計算機資源の制約からも文字端末による操作が主流であった。その後GUIも発達したが、Unix系環境におけるコマンドラインシェルや、NT系以降のWindowsにおけるcmd.exeなど、GUI経由の操作では煩雑になり過ぎる指示や作業を簡潔に効率良く行うためのインタフェースとして、GUIと相互に補完する関係にあり、必要に応じて使い分けるという住み分けになっている。

また、シスコシステムズなどのルーターの操作インタフェースとしては GUI も提供されているものの、大半のユーザは CLI を使用している。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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