『コペンハーゲン』(原題: Borgen デンマーク語発音: [?b??????n])はデンマーク製の政治ドラマ・TVシリーズである。シーズン1・2の邦題は『コペンハーゲン/首相の決断』。シーズン3の邦題のみ『コペンハーゲン』である。
デンマーク初の女性首相に予想外にも就任することとなった架空の政治家ビアギッテ・ニュボー(Birgitte Nyborg)とその周囲の人物達の政治的奮闘や心情を描くストーリーである。
現在、全世界70か国以上で放送されている大人気ドラマとなり、デンマークを代表する政治ドラマとなった。様々な国々でリメイクが予定されている。
シーズン4はデンマーク放送協会とNetflixによる共同製作で、2022年2月13日より北欧諸国で放送され、2022年6月2日にその他の国で『コペンハーゲン: 権力と栄光』("Borgen - Power & Glory)として配信が開始された[1]。 当ドラマは全4シーズンで構成されており、シーズン1からシーズン3は全10エピソードで構成され、シーズン1・2・3合計で30エピソードから成る。8エピソードからなるシーズン4は、Netflixでは別シリーズ『コペンハーゲン: 権力と栄光』("Borgen - Power & Glory")として独占配信されている。 デンマークにて2010年-2011年の秋季に放送されたのが初放送[2]。第3シーズンは2013年元日から放送された[3]。第4シーズンは2022年2月13日より放送された。 日本ではスーパー!ドラマTVにてシーズン1が2013年7月から、シーズン2が2015年1月から、シーズン3が2016年3月から放送された。現在でもスーパー!ドラマTVのみで、定期的にアンコール放送されている。 デンマーク本国のタイトル「Borgen(デンマーク語)」とは、クリスチャンスボー城のニックネームであり、その城内や周辺には、デンマーク国会(フォルケティング)、首相官邸、最高裁判所、といった三権機能が置かれており、各政府省庁も置かれている。その他にも、架空の各主要政党や各主要メディアをはじめ、様々な各主要機関や国や地域が出てくる(実在している物も多少含む)。 この「Borgen」というタイトルは、日本ではあまり馴染みがなく、意味がわかる人が少ないということから、日本放送版のタイトルは「Borgen」の所在地であり、かつデンマークの首都である「コペンハーゲン」に変更された。 シーズン1と2は、主人公のビアギッテ・ニュボーが首相になった、または首相だったため、あとに「首相の決断」が付け加えられ「コペンハーゲン/首相の決断」となっていた。しかしシーズン3ではビアギッテが首相ではなくなったために外され「コペンハーゲン」のみに改編されている。なお、デンマーク本国ではタイトル「Borgen」は一切、変更も改編もされていない。 英語圏でも日本と同様の理由で「the Castle」に変更され放送されている。しかしデンマーク本国同様改編はされていない。 脚本は、脚本家のアダム・プライス(Adam Price)、イェペ・ゲアディ・グラム(Jeppe Gjervig Gram)、トビアス・リンホルム(Tobias Lindholm)によって書かれた。 監督は、ディレクターのソーレン・クラーク・ヤコブセン(Soren Kragh-Jacobsen)、ロムレ・ハメレク(Rumle Hammerich)が務め、総指揮の下、撮影された。 番組の総合プロデューサーは、カミラ・ハンメリク(Camilla Hammerich)が務め、ドラマ制作全体の運営及び管理を行った。 制作は、デンマーク放送協会(DR)によってプロデュースされた。またDRは、国際的にヒットしたドラマ『THE KILLING/キリング』の製作局でもある。 当ドラマの主人公であり、デンマーク前首相、及び現新民主党党首のビアギッテ・ニュボー・クリステンセン(Birgitte Nyborg Christensen)を、シセ・バベット・クヌッセン(Sidse Babett Knudsen)が演じる。 その他に、主要キャストとして、元スピンドクターで現政治評論家のカスパー・ユール(Kasper Juul)を、ピルウ・アスベック(Pilou Asbak)が、元ニュースアンカーで現スピンドクターのカトリーネ・フェンスマーク(Katrine Fonsmark)を、ビアギッテ・ヨート・サアアンセン(Birgitte Hjort Sorensen)が、テレビ報道チーフのトーベン・フリース(Torben Friis)を、ソーレン・マリン(Soren Malling)が、ビアギッテの元夫のフィリップ・クリステンセン(Philip Christensen)を、ミケール・ビアクケーア(Mikael Birkkjaer)が、それぞれ演じる[4]。 その他にも、準主要キャストとして、ビアギッテとフィリップの間に生まれた長女ラウラを、フレジャ・リーマンが、ラウラの弟でもある長男マグヌスを、エミル・ポールセンが、フィリップとの離婚後に出来たビアギッテの新恋人のジェレミー・ウェルシュを、アラステア・マッケンジーが、優秀なジャーナリストのハネ・ホルムを、ベネディクテ・ハンセンが、TV1キャスターのウルリック・マークを、トーマス・レビンが、ディレクターのピーア・モンクを、リズベス・ヴルフが、TV1キャスターのベク・シモンを、アンダース・ジュールが、TV1重役のアレクサンダー・ヨートを、クリスチャン・タフダップが、元労働党党首で現エクスプレスCEOのミケール・ラウゲセンを、ピーター・マイキングが、ビアギッテの親友で新民主党議員のベント・サイアウーを、ラース・クンゾンが、デンマーク元首相、及び現首相のラウス・ヘセルボーを、セーレン・スパニングが、デンマーク首相府の事務次官のニルシ・エリクを、モルテン・キルケコブが、前首相のビアギッテの秘書のサネを、アイベン・ドルナーが、それぞれ演じている。 その他にも、数十人のレギュラー俳優陣と、ゲスト俳優陣が多数出演している。 主要キャスト 役名俳優吹き替え声優 準主要キャスト 平田真菜、日高里菜、小田桐一、小山武宏、清水明彦、山内ツトム、内田晴子、石住昭彦、津田英佑、小林親弘、長島真祐 鈴木雄二、居谷四郎、最所美咲、松永麻里、小村裕次郎、山賀晴代、町田政則、他が脇役の日本語吹き替えを担当する。 関連会社
放送構成
タイトル
スタッフ
キャスト
吹き替え
ビアギッテ・ニュボーシセ・バベット・クヌッセン唐沢潤
カトリーネ・フェンスマークビアギッテ・ヨート・サアアンセン坂井恭子
カスパー・ユールピルウ・アスベック前田一世
トーベン・フリースソーレン・マリン山野井仁
フィリップ・クリステンセンミケール・ビアクケーア宮内敦士
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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