コビトカバ
コビトカバ Choeropsis liberiensis
保全状況評価[a 1][a 2]
ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
ワシントン条約附属書II類[脚注 1]
分類
Hexaprotodon liberiensis
和名
コビトカバ
英名
Pygmy hippopotamus
(動画) 東京 ? 上野動物園のコビトカバ
コビトカバ(小人河馬、Choeropsis liberiensis)は、カバ科コビトカバ属に分類される鯨偶蹄類。コガタカバ、ミニカバとも呼ぶ[a 3]。現生種では本種のみでコビトカバ属を構成する。 種小名のように発見の第一報があったのはリベリアで、1800年代中期、そこに送られ働かされていたアメリカ合衆国籍の黒人奴隷が帰国後に「ヤギくらいの大きさしかないカバがいる」とフィラデルフィア・アカデミー(現在のペンシルベニア大学)の副会長を勤めていたサミュエル・ジョージ・モートンへ伝えたのが初とされる。後に頭骨2つが同大学に輸送され、モートンを経由して受け取ったジョセフ・リーディー
概要
現地の古い伝承では、黒いブタの怪物「ニベクヴェ(nigbwe)」として伝えられており、角を持つ怪物「センゲ」と共に森の中に住み、行く手を遮るあらゆる者を殺す凶暴な獣とされていた。ハーゲンベックはこの伝承からコビトカバの実在を考え、センゲの正体は巨大な牙を角だと見間違えたモリイノシシと分析している。一方、リベリアで古くから伝わる水辺の怪物「バハリ」(Gbahali )はコビトカバではないかと言われている。
分布分布図
ギニア、コートジボワール、シエラレオネ、リベリア[1][2]
種小名 liberiensis は「リベリア産の」の意。 ナイジェリア[2]、マダガスカル 体長150-175センチメートル[1][2]。肩高75-100センチメートル[1][2]。体重180-275キログラム[1][2]。背面の体色 頭部は小型で丸みを帯びる[1][2]。眼は突出しない[1][2]。鼻孔は前方に開口する[2]。前肢の2本の指の間にはほとんど発達していない水掻きがある[2]。 カバ科内では原始的な特徴を残した種だと考えられている[1]。
絶滅した分布域
形態
分類
生態
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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