コネ_(会社)
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コネ
KONE Oyj

エスポーのグローバル本部
種類株式会社
市場情報Nasdaq NordicKNEBV
本社所在地 フィンランド
02150
Keilasatama 3, エスポー
設立1910年10月27日 (113年前) (1910-10-27)
業種製造およびサービス
事業内容エレベータエスカレータ自動ドア
代表者ヘンリック・エーンルート(CEO
外部リンクwww.kone.com
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コネ(: KONE Oyj、: KONE Corporation)は、エレベータエスカレータ動く歩道自動ドアなどの製造販売およびメンテナンスサービスを行う多国籍企業。フィンランドエスポーに本部を置く。世界60カ国以上に拠点を持ち、ビルの建設業者や建築家、オーナーなどを対象に事業を展開している。ナスダック・ヘルシンキ上場企業(Nasdaq NordicKNEBV)。
沿革

1908年ヘルシンキで開業した機械修理店を、1910年10月コネ(フィンランド語で「機械」の意味)の名称で法人化したことがルーツとなる[1]。当時フィンランドはロシア帝国の一部であったため、第一次世界大戦時はロシア軍向けに砲弾を製造していたが、フィンランド独立後の1918年に最初のエレベータをヘルシンキ市内に納入した[1]

設立当時のコネはGottfr. Stromberg Oyの子会社の地位にあったが、親会社が1924年に経営破綻を来すと、実業家のハラルド・へルリンがコネを買い取った[1]。以降はハラルドの子孫が経営を継ぎ、1990年代からはへルリン一族以外が最高経営責任者を務めるようになったものの、現在もへルリン一族が会長職および大株主の地位にある[2]

コネは1930年代にはフィンランド国内のエレベータ製造で支配的な地位を得たが、国内市場の狭さで需要が限定されることから1933年にクレーンの製造に着手、第二次世界大戦時は再び兵器の製造に従事したものの、エレベータおよびクレーンの製造も並行して維持した[1]。戦争が終わるとソビエト連邦に対する賠償支払いの必要が生じたことから、コネにより製造されたエレベータ、クレーン、電動ホイストがソ連に多数輸出されたが、戦後の復興過程で自動ドアの製造にも着手した[1]

1968年スウェーデンアセア(現・ABB)のエレベータ事業を買収したことで国外に企業規模が拡大、さらに1974年ウェスティングハウス・エレクトリックのヨーロッパ地域エレベータ事業を買収したことで、コネはヨーロッパ地域のエレベータ製造の主要企業となり、1977年にエスカレータ製造を開始、1980年代にはパリガルニエ宮ラ・デファンスなどにコネのエレベータが採用された[1]

1990年代に入ると競争の激化から事業の選択と集中に着手、1994年にクレーン事業部門を売却しコネ・クレーンズ(KCI Konecranes)として分社すると共に、アメリカのエレベータ製造大手の一つMontgomery Elevator Companyを買収、同社の基盤からアジア市場進出への足掛かりを得、続いて1996年ドイツのO&K Rolltreppenを買収しエスカレータ事業を強化、同年には世界初の機械室無しエレベータを開発した[1]1998年中国崑山市に新工場をオープンさせ、中国市場でのエレベータ・エスカレータ採用が大きく拡大した[1]2002年にはフォークリフトなど荷役機器を製造するフィンランドのパルテック(Partek)を買収し「コネ・カーゴテック」(Kone Cargotec)を設立したが、2005年6月にカーゴテックとして分割した[3]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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