コネチカット・ヤンキー_(ミュージカル)
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A Connecticut Yankee
作曲
リチャード・ロジャース
作詞ロレンツ・ハート
脚本ハーバート・フィールズ
原作マーク・トウェインの小説
アーサー王宮廷のコネチカット・ヤンキー
上演1927 ブロードウェイ
1943 ブロードウェイ再演
1955 テレビ
2001 ニューヨーク・コンサート
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『コネチカット・ヤンキー』(A Connecticut Yankee) は、1889年のアメリカ合衆国の小説家マーク・トウェインによる『アーサー王宮廷のコネチカット・ヤンキー』を基にしたミュージカル。トウェインの小説の多くの派生作品と同様、物語を軽くさらったものである。楽曲はリチャード・ロジャースが作曲し、ロレンツ・ハートが作詞し、脚本はハーバート・フィールズが執筆した。ルー・フィールズとライル・D・アンドリュースがプロデュースした。1927年、オリジナルのブロードウェイ公演はヒットして421回上演し、その後も再演されている。

1931年のウィル・ロジャース主演の同名映画『A Connecticut Yankee』も、1949年のビング・クロスビー主演のミュージカル映画『A Connecticut Yankee in King Arthur's Court』もどちらも本作の映画化ではない。ロジャース&ハートによる本作は2人の初期のミュージカルと同様に1948年に2人を描いた伝記映画『ワーズ&ミュージック』で描かれたことはあっても作品の映画化はされていない。
制作1928年、ヴァンダービルト・シアターにて公演期間中途のリハーサル風景。中央にオリジナル公演主演のコンスタンス・カーペンターとウィリアム・ギャクストン、右の長袖シャツの男性がプロデューサーのルー・フィールズ。

1927年11月3日にブロードウェイのヴァンダービルト・シアターで開幕し、421回の上演後に1928年10月27日に閉幕した。アレクサンダー・レフトウィッチが演出し、バスビー・バークレーが振付を行なった。ヤンキーのマーティン役をウィリアム・ギャクストン、The Demoiselle Alisande la Carteloiseのアリス・カーター役をコンスタンス・カーペンター、Mistress Evelyn Al Belle-Ans役のジューン・コクランが演じた。

1929年10月10日、ジョージ・エドワーズが経営するデイリーズ・シアターにて『A Yankee at the Court of King Arthur』と改題しロンドン公演が開幕したが、43回上演したのみで閉幕した。マーティン役をハリー・フォックス、アリス役をコンスタンス・カーペンターが演じた[1]。ロンドン公演閉幕後、1930年春、イギリスでツアー公演が行なわれた。デスモンド・カーター、ヴィヴィアン・エリス、H・M・テネント、パーシー・グリーンバンクらにより楽曲が追加されたが、その後ロジャース&ハートの新曲「A Ladies Home Companion」で開幕するようになった[2]

1943年11月17日、マーティン・ベック・シアターでブロードウェイ再演が開幕し、135回上演後1944年3月11日閉幕した。ジョン・C・ウィルソンが演出し、ウィリアム・ホルブルックとアル・ホワイト・ジュニアが振付した。メリル中尉/モーガン・ル・フェイ役をヴィヴィアン・シーゲル、マーティン・バレット中尉役をディック・フォラン、Mistress Evelyn Al Belle-Ans役をヴェラ=エレン、アーサー司令官/イギリスのアーサー王役をロバート・チザムが演じた。

1955年3月12日、NBCでテレビドラマ化され、エディ・アルバートジャネット・ブレア、ゲイル・シャーウッド、ボリス・カーロフが主演した。

2001年、ニューヨーク・シティ・センターの『Encores!』でフェイ・モーガン/モーガン・ル・フェイ役をクリスティーン・エバーソール、アーサー・ペンドラゴン/アーサー王役をヘンリー・ギブソンランスロット役をロン・リーブマングィネヴィア役をジェシカ・ウォルターが演じた[3]
あらすじ

1920年代のコネチカットにて、マーティンはフェイと結婚しようとしている。昔の恋人アリスがマーティンのもとを訪れ、フェイは嫉妬によりシャンパン・ボトルでマーティンを殴る。気絶したマーティンは夢の中で、西暦528年、アーサー王の宮廷にいるようである。マーティンはアーサー王から「ボス卿」と呼ばれ、キャメロットの産業化を任され、電話やラジオなどを作る。マーティンはDemoiselle Alisande(アリス)と恋に落ちるが、アーサー王の姉で魔女のモーガン・ル・フェイ(フェイ)がアリスを誘拐する。マーティンがアリスを救助すると目が覚め、ずっと愛してきたのはアリスだったことに気付く。
1943年、再演での変更

1943年の再演においてロジャース&ハートによる改訂が加えられた。設定を戦時中にし、ジープが登場する。またモーガン・ル・フェイをヒロインと敵対する「歌う魔女」に変更し、楽曲「To Keep My Love Alive」が追加作曲されヴィヴィアン・シーガルが歌唱した[4][5]
楽曲

アップ・テンポのデュエット「Thou Swell」 ⇒[1]、バラード「My Heart Stood Still」 ⇒[2]、「On a Desert Island with Thee」、「I Feel at Home with You」で知られる。1943年の再演においてロジャース&ハートにより「"Can't You Do a Friend a Favor?"」 ⇒[3]、「To Keep My Love Alive」などが追加された。「To Keep My Love Alive」はハートにとって最後の作曲となり、ヴィヴィアン・シーガルが歌唱してヒットした。


第1幕


This Is My Night to Howl?フェイ・モーガン、アンサンブル

My Heart Stood Still?マーティン、アリス・カーター

Thou Swell?マーティン、アリス・カーター

At the Round Table?カンパニー

On a Desert Island with Thee?Mistress Evelyn Al Belle-Ans、ガラハッド卿、ガウェイン卿、アンサンブル

To Keep My Love Alive (1943年再演)?モーガン・ル・フェイ女王

My Heart Stood Still (リプライス)?マーティン、The Demoiselle Alisande la Carteloise


第2幕


Ye Lunchtime Follies?ガラハッド卿、アンサンブル

Can't You Do a Friend a Favor? (1943年再演)?モーガン・ル・フェイ女王、マーティン

Thou Swell (リプライズ)?マーティン、The Demoiselle Alisande la Carteloise

I Feel At Home With You?ガラハッド卿、Mistress Evelyn Al Belle-Ans、ガウェイン卿、アンサンブル

You Always Love the Same Girl?マーティン、イギリスのアーサー王

The Camelot Samba?ガウェイン卿、アンサンブル



レコーディング

1944年6月29日、デッカ・レコードより1943年の再演版のレコーディングがリリースされた。
脚注^ Green, Stanley. (1977). Encyclopaedia of the musical. London: Cassell. .mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}ISBN 0-304-29930-8. OCLC 9351479. https://www.worldcat.org/oclc/9351479 
^ Theatre programme: A Yankee at the Court of King Arthur, Wimbledon Theatre, South London, w/c 31 March 1930.
^ Brantley, Ben. ⇒Review The New York Times, February 10, 2001.


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