コズミック・イラ
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コズミック・イラ(Cosmic Era=C.E.)は、『機動戦士ガンダムSEED』シリーズにおける架空紀元である。
概要

公式年表における出来事、および年号等は設定制作スタッフの一人である吉野弘幸が担当した。吉野はインタビューに際し、監督である福田己津央から遺伝子操作された人類と旧人類の戦いという大まかな背景は渡され、その両者が戦う経緯を考証したという。紀年法の「CE」という単語は当時、吉野が業務に使用していたジョナルダ680(英語版)に使用されていたOSであるウィンドウズCEから着想を得て、かつてガンダムに使用されていた「センチュリー」を用いらない形でコズミック・イラと命名されたという[1]。尚、ガンダムシリーズの作品世界を同一世界線上のものとして扱う黒歴史の中に、このコズミック・イラも包含される[2]
宇宙開発
公式年表においては再構築戦争の終戦を受け、C.E.9年にL1で次世代宇宙ステーション世界樹」の建造を再開。C.E.10年には宇宙ビジネスとコロニー構想が本格化し、月面への資材調達基地としてコペルニクスの建造が開始される[3]。翌年には世界樹が完成。また、同じころには大西洋連邦連邦宇宙軍を設立し、ユーラシア連邦や東アジア共和国もこれに並んだ(ユーラシア宇宙軍東アジア共和国航空宇宙軍の設立)。C.E.35年には大西洋連邦が月面軍事基地「プトレマイオス」を建設し、国際的な非難を帯びるも同国はこれを「世界の警察署」とし、モビルアーマーを公表。これによって各国の宇宙軍拡競争が促される。C.E.38年にはL5宙域においてプラントの建造も開始された[3]。『機動戦士ガンダムSEED』作中のC.E.70?71年の段階では、L5宙域にプラント、L3宙域にヘリオポリスアルテミスが存在する[4]。また、L4地点には多くの中立コロニーが存在し、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』作中のC.E.73?74年の段階では、ここにプラントのコロニーであるアーモリー市が存在する[5][注 1]。また、L1の世界樹はC.E.70年2月21日?22日の攻防戦によって壊滅した[3]。このほか、L1とL2にコロニーの存在を示唆する資料もみられるが[6]、詳細は不明。また、C.E.73年に火星圏の入植が成功している事から、その以遠へのフロンティアの前身のための組織としてD.S.S.Dが存在している[7]
エネルギー
プラントにおいては太陽光発電[8]、地球国家では原子力発電が普及していた[3]。地球へのニュートロンジャマー投下後は核に変わるエネルギー供給の必要に迫られた地球国家において急速な技術進歩が促され、第1次連合・プラント大戦の後には発電効率80%の太陽光発電が一般レベルで実用化・転換している[9][注 2]
情報通信
CE71年4月1日よりも前までは電波通信による情報通信網が普及していたが、CE71年4月1日のエイプリル・フール・クライシス以降は、地球圏では電波通信が阻害され、レーダー等の電波の軍事的使用はおろか一般生活における電波通信も阻害されている。一方、エイプリル・フール・クライシス以降、無線通信の一種としてレーザー通信も普及したが、その後は世界中の地下に通信ケーブルが敷設され、通信の問題は一応の解決を見た[9]。この有線通信網は情報だけでなく、太陽光発電で発電された電力の供給にも同時に使用される[9]
条約
『機動戦士ガンダムSEED』作中ではジュネーブ条約に相当するコルシカ条約が存在する[11]。詳細は不明だが、同作第11話においてムウ・ラ・フラガの口頭から「民間人の人質はコルシカ条約4条に違反する」といった言及がなされている。また、C.E.72年3月にはユニウス条約が締結されている[12]
人口
文献によって一定しておらず、C.E.71年の段階で総人口が150憶とするものが存在[13][注 3]。『機動戦士ガンダムSEED コズミック・イラ メカニック&ワールド』においては、うち宇宙生活者はプラント在住のコーディネイターが多数としており、地球では地球連合加盟国の人口が75憶人、反連合が40億人、中立国が30億人、プラントを除いたコーディネイターが5億人としている[13]
コズミック・イラの技術
量子コンピュータ
コズミック・イラの世界観では、MSの動作用を含め量子コンピューターが広く普及している
[15]。MSの開発に当たっては、量子コンピューターによるシミュレーションによって、実機を製造せずとも検証が可能としている[16]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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