コスモス_(テレビ番組)
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}この項目には、JIS X 0213:2004 で規定されている文字が含まれています(詳細)。

コスモス (COSMOS) は天文学者のカール・セーガンが監修し、1980年にアメリカで初放送されたテレビドキュメンタリー
概要

1978年から1979年にかけて、PBSの米国カリフォルニア州のKCETが制作幹事社となり、イギリスBBC西ドイツのポリテール・インターナショナル、日本の朝日放送の協力により、20億円が投じられて制作された[1][2]

セーガン自らが番組の進行を担当した。日本における1980年放映時の表記はコスモス(宇宙)。

コスモスは空前の視覚効果を伴った世界初の宇宙に関する超大型ドキュメンタリー番組であり、世界中60カ国以上に配信され、大きな話題をさらった。1981年エミー賞の部門賞を受賞。放映依頼、再放送やビデオDVDの販売もされており、セーガンが他界した1997年までにその視聴者数はのべ5億人と謳われ、The Science Channelによると、現在は6億人に達している。

なお、このテレビ番組と並行してセーガン著の書籍「COSMOS」が発刊されている。書籍は、1981年に、ヒューゴー賞ノンフィクション部門を受賞した。
放送リスト

全13回

#日本版タイトル
原題オリジナル放送日
1宇宙の浜辺で-150億光年への出発-
The Shores of the Cosmic Ocean1980年9月28日
2宇宙の音楽
One Voice in the Cosmic Fugue1980年10月5日
3宇宙の調和
Harmony of the Worlds1980年10月12日
4天国と地獄
Heaven and Hell1980年10月19日
5赤い星の神秘
Blues for a Red Planet1980年10月26日
6旅人の物語
Travellers Tales1980年11月2日
7天のかがり火
The Backbone of Night1980年11月9日
8時間と空間の旅
Journeys in Space and Time1980年11月16日
9星の誕生と死
The Lives of The Stars1980年11月23日
10宇宙の地平線
The Edge of Forever1980年11月30日
11未来への手紙
The Persistence of Memory1980年12月7日
12宇宙人からの電報
Encyclopedia Galactica1980年12月14日
13地球の運命
Who Speaks for Earth?1980年12月21日

日本での番組放映

1980年に米国PBSネットワークにて放映された後、日本では、朝日放送創立30周年記念番組として1980年11月3日-12日にかけて午後10時・11時台に放映された。日本放映時のセーガンの吹替えは横内正が行った。日本語版制作は朝日放送と東北新社[1][2]。提供は日本IBMであった。

この放映は同年秋から冬にかけて放映されたニューヨークよりも早い。同年9月にはセーガン自身も来日し、社会現象となった。

平均視聴率は、関東が8.5%、関西が14.5%と通常よりも高い視聴率だった。放送評論家の志賀信夫は『NHK特集 シルクロード』などとともに1980年のテレビ界の収穫に挙げている[3]

番組の企画段階から日本での放映企画は持ち込まれていた。番組の中でヘイケガニのエピソードが含まれているのは、番組企画の段階で日本ロケを行うことが決まっていたからである。

関連するイベントとして、朝日講堂でコスモス・シンポジウム、池袋のサンシャインプラネタリウムでヤング宇宙セミナーが開催された[4]。池袋の西武百貨店でも展示会が行われた[5]

日本においては、翌1981年3月から4月上旬(春休み期間中)にかけて、児童でも視聴できるようにとの配慮で午後3時・4時台に全13話が再放送され、その最終日には「コスモスQ&A-君たちは宇宙に何を見たか」と題した視聴者の質問葉書に答える1時間の特別番組も放映された。(この時期はスペースシャトルの最初のミッション「STS-1」が行われ、宇宙への関心が高まっていた。また、コスモス再放送の終了後、テレビ朝日は同じ時間帯で特撮ドラマ『スペース1999』、続いて『スタートレック』を放送した)

2014年7月中旬より、専門チャンネル「BSスカパー」にて全13回を同一週内3日間(日曜、月曜、土曜)に分けて再放送された。第1回放送の冒頭に、コスモス・スタジオのCEO アン・ドルーヤン(英語版) (カール・セーガンの3番目の妻) による、番組制作当時の世界情勢やそれ以降の科学の進歩等に触れた2分間の番組紹介が追加挿入された。
日本版書籍

朝日新聞社から1980年にセーガン執筆の同名書が上下巻で1400円で発売。発売前に『朝日新聞』で9月2日から抄訳版が36回連載された[2]。1982年時点で上巻が39万部、下巻が33万部の販売を記録した[6]1984年には朝日文庫文庫本化。朝日新聞社版は、100万部近い売上げを記録してセーガンを驚かせた[2]

1982年科学雑誌オムニ』日本語版を発売する予定だった旺文社も興味を示し、学年誌で宣伝を行った上でピクチャーブック版が全4巻で刊行し10刷を記録した。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:23 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef