株式会社コスモスイニシア
Cosmos Initia Co., Ltd.種類株式会社
市場情報東証スタンダード 8844
株式会社コスモスイニシア(英文名称:Cosmos Initia Co., Ltd.)は、一次取得者向けのファミリータイプのマンション開発を首都圏中心に展開する、マンション・一戸建を取り扱うデベロッパーである。2006年8月までの前社名は株式会社リクルートコスモス。
2012年マンション供給戸数ランキングでは首都圏8位(922戸)。販売部門が分社化されていないため、販売業務も直接自社で行っている。 リクルートの不動産会社(デベロッパー)として設立された。2005年6月30日、ユニゾン・キャピタル系のプライベート・エクイティ・ファンドなどの出資を受ける形でMBOを実施し、リクルートグループから独立した。2006年9月1日には現社名に変更した。 サブプライムローン問題に端を発した信用収縮による不動産の流動性枯渇、不動産価格下落により業績が急速に悪化し、2009年4月に事業再生ADR手続を申請。同年9月に三菱東京UFJ銀行らメインバンク12行からのデットエクイティスワップ(DES)等の約700億円の金融支援、管理会社のコスモスライフ(現・大和ライフネクスト)の大和ハウス工業への売却などを含む、事業再生計画が承認された。2013年3月29日、事業再生ADR債務1,008億円の完済を発表。3月末をもって事業再生計画期間が終了。同年4月16日大和ハウス工業との資本業務提携契約を締結し、大和ハウスの子会社となることを発表した。 単独事業でのマンション名称(ブランド)は「イニシア」。前社名時代は主に「コスモ」を使用していた。今日では一般的になっている長期修繕計画を1993年に業界で初めて導入した。2011年1月に新築マンションの累計供給戸数が10万戸を超え[1]、2021年まで20年連続でグッドデザイン賞を受賞[2]。 リクルート創業者の江副浩正は、地方から大都市に若者が仕事を求め集まることに伴い寮や社宅などの住宅需要が生まれると考え、不動産開発事業に参入した。一説に「情報誌業は虚業であり、不動産という実業を行ってこそ世間から評価される」という考えがあったからとも言われる[要出典]。
概要
沿革
1969年(昭和44年)6月20日 - 株式会社日本リクルート映画社として設立。
1974年(昭和49年)2月8日 - 事業目的を不動産に変更し、商号を環境開発株式会社に変更(創業)。
1985年(昭和60年)3月1日 - 株式会社リクルートコスモスに商号変更。
1986年(昭和61年)10月30日 - 株式を店頭登録(現・ジャスダック)。
1988年(昭和63年)6月18日 - リクルート事件が発覚。贈賄側のリクルート関係者と、収賄側の政治家や官僚らが逮捕され、政界・官界・マスコミを揺るがす、大不祥事となった。
1998年(平成10年)5月 - 初の再開発事業となるラムザタワーが完成。
2005年(平成17年)6月30日 - ユニゾン・キャピタルなどから出資を受ける形でMBOの手法によりリクルートグループから独立。
2006年(平成18年)9月1日 - 株式会社コスモスイニシアに商号変更。また、本社を東京都千代田区内幸町一丁目3番2号へ移転。
2009年(平成21年)
1月16日 - コスモスイニシアへの社名変更以来初めて2010年新卒採用凍結を発表。
4月28日 - 前述のリクルート事件によるイメージに加え、不動産市況悪化に伴う業績悪化による債務超過を受け、私的整理手続きである事業再生ADR手続を活用して再生を図ると発表。