コスメの魔法
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『コスメの魔法』(コスメのまほう)は、講談社の女性向けコミック「Kiss」に掲載のあいかわももこ原作の劇画及びそれを原作としたTBS系列、愛の劇場2004年1月 - 2月、並びに2005年5月 - 7月(コスメの魔法2として)にそれぞれ放送されていたドラマ

常に女性の美を追求し続ける大手化粧品メーカーのカリスマ美容部員・高樹礼子を通して、女性の美の理想的なあり方をテーマに描いた作品である。
登場人物
コスメの魔法
高樹礼子
演:
萬田久子 本作の主人公。『コスメの魔女』の異名を持つ大手化粧品メーカー、マ・ベール化粧品の名物カリスマ美容部員。コスメのプロフェッショナルであり、卓越したコスメ知識及びメイクテクニック、的確なカウンセリングで多くの女性たちの美と心身にまつわる悩みを解決に導いていく。コスメを通じて人を幸せに導くことを己の生きがいとしており、夢は『世界中の全ての女性を美しくキレイにすること』で、最終的には美女のハーレムを作るつもりらしい。常に妥協を許さず真剣な態度で客に接し、特に心身のケアや美容の重要性を理解していなかったり、コンプレックスを盾に努力を放棄しようとする女性客に対してはとことん厳しい態度で臨んでいる。それというのも、全ての女性に心身ともに美しくあって欲しいとの願いからくる確固たる信念ゆえであり、厳しく接しつつも常に客のことを第一に考えている。実は、欧州の有名なセレブリティの家庭の生まれでモデルとして活動していた少女時代に、孤独な死を迎えた女性達を看取り続けていたスラム街の老女レディ・サワコと出会った事が、彼女の将来の仕事を決定付けると同時に彼女の持つ女性の美に対する信念に大きな影響を与えた。モデルをしていただけあって見た人が思わず驚くほどの長身で体格がよいが、本人はそのことを少々気にしている。また、チンピラ数人を退散させるほど腕っぷしも強く、女性に手を上げる男は徹底的に許さず、たとえ店頭であろうとも鉄拳制裁も辞さない。決め台詞は「キレイを怠けるのは犯罪です!」
水野まゆみ
演:小野真弓マ・ベール化粧品の美容部員で礼子の一番弟子。かつてしがないOLだった頃、酔いつぶれて路上に倒れていた時に通りすがりの礼子と偶然出会い、みっともない姿を叱責されると同時にマ・ベールの口紅を施され、叱咤激励された。この一件で女性にとってのメイクの大切さを理解すると共に礼子に憧れを抱くようになり、マ・ベールに転職し美容部員となった。礼子の唯我独尊的な押しの強さに振り回され気味ではあるが、客の幸福のことを常に念頭に置き真心を込めて尽くすその姿勢に尊敬の念を抱いている。最終回にて、礼子の後押しにより三年間の海外研修を受けることになり、交際中だった蘭丸とゴールインして共にニューヨークへ旅立った。
ジュリアン奥田
演:大鶴義丹 マ・ベール化粧品の向いに出店したアーティスト系コスメショップ『ジュリア・ビューティー・コム』の店長。端正な容姿の美青年で、メイクの腕前と容姿を活かした派手なメイクパフォーマンスを得意とする。美のカリスマを自称する軽薄なノリのお調子者で、礼子とのメイク勝負に負けて以来、彼女のことをライバル視しており、ことある毎に張りあったり、勤務中にもかかわらずマ・ベール化粧品に顔を出したりしている。浮世離れした言動や気まぐれな性格で周囲を振り回しており礼子にも辟易されているが、メイクとヘアメイクの腕前は確かで、美に対する信念も礼子の認めるところではある。ジュリアンは自称で本名は奥田源二郎。美の王子を自称する本人はもちろん、母親や祖父や従姉妹もなぜか西洋貴族風の名前を名乗って優雅な服装で振舞っていたりするが、実家は東北の田舎でカトレア農園を経営するごく普通の一般家庭である。中学生の頃から化粧に詳しかったが、その頃は周囲から白豚呼ばわりされる程に小太りな体型であり、恋心を抱き親しくしていた相手からも徐々に露骨な敬遠の態度をとられる様になった悔しさをばねに、高校中退後に渡米しニューヨークで本格的に美容について学んだ。「君はカトレアよりも美しい!」が決め台詞。
大野社長
演:斉藤暁 マ・ベール化粧品社長。確固たる信念を貫きながら仕事に当る礼子の最大の理解者。彼女に全幅の信頼を置いており、彼女の言動に対して苦情が来た時も目くじらを立てることなく穏やかにフォローし、様々な難題の解決を礼子に一任させている。麗子が研修時代を送っていた際にはいろいろと世話を焼いたらしいが、現場主義にこだわって本社にきてくれない彼女にちょっぴり不満を抱いている。また、各界の著名人などを招いたチャリティパーティに同席させるなど、礼子とは年齢や社長と社員という立場を越えて親しい関係にある。水野曰く「マブダチ」らしい。
蘭丸
演:高杉瑞穂 本名:鈴木隆。ジュリア・ビューティー・コムの美容部員でジュリアンのアシスタントで自由奔放な性格のジュリアンに振り回されている苦労人。母親思いの性格で、女手一つで化粧品を買う余裕もなく懸命に働く母のためにアルバイトをして化粧品をプレゼントした中学生時代の経験から化粧品会社で働くことを決意した。その時に立ち寄ったマ・ベールで若き日の礼子と出会っており、彼女の真心溢れる接客に感動してマ・ベールへの就職を希望したが、小手調べに受けたジュリア・ビューティー・コムの面接でジュリアンに気に入られた末、強引に採用されてしまった。最終回にて、ジュリア・ビューティーコムとアメリカの化粧品会社が立ち上げた新ブランドの1号店に移る事になり、水野と挙式を上げた後、共にニューヨークへ旅立った。
新コスメの魔法

松浦杏と広岡幸博は『コスメの魔法』が初出で、本作からのレギュラーキャラクター。
松浦杏
『コスメの魔法』最終3話から登場した新人美容部員。若い顧客を掴むべく独自のやり方を押し通そうとしており、マ・ベールの社風と客の立場に立った接客が大事と説く水野と対立する。
美容学校でトップの成績を収めてきた一方で、客の迷いや勇気を出して尋ねにこれない客に寄り添う姿勢を持てず、一方的な押し付けでごまかしてしまうという弱点を抱えていた。負けん気が強いものの根は素直であり、紆余曲折を経て考えを改め、礼子の元で一人前の美容部員となるべく修行を積んでいく。両親は自動車事故で他界しており、施設に残した幼い弟たちのために働いている。弟たちを置いて遊びに行こうとして駄々をこね両親の外出を遅らせたことが事故のきっかけとなってしまったため両親の死に責任を感じており、弟たちのために自分を犠牲にしてでも頑張らなければと思いつめていたが、弟たちや同僚の広岡の後押しにより、最終回で海外研修に旅立った。


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