コスプレ
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この項目では、漫画アニメゲームなどの登場人物やキャラクターに扮する行為について説明しています。

演劇用語については「コスチューム・プレイ」をご覧ください。

アダルト用語については「性的ロールプレイ」をご覧ください。

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この記事で示されている出典について、該当する記述が具体的にその文献の何ページあるいはどの章節にあるのか、特定が求められています。ご存知の方は加筆をお願いします。(2020年1月)
漫画キャラクターのコスプレの例 (ONE PIECE)

コスプレとは漫画アニメゲームなどの登場人物やキャラクターに扮する行為を指す。それらのジャンルの愛好者や同人サークルが集まるコミックマーケット同人誌即売会を始めとする各種イベント、また、ビジュアル系バンドのライブ会場等で見かけられる。コスプレを行う人をコスプレイヤー (cosplayer) 、レイヤーと呼ばれる。

コスプレはコスチューム・プレイを語源とする和製英語だが、世界中で通用する単語であり[1]英語表記のcosplayは、イギリスオックスフォード英語辞書に載っている英単語である[注 1]

コスプレはその歴史的な背景から、仮装と同一視されることがあるが、コスプレはハロウィンの仮装で一般的に使用される魔女やゾンビメイク等とは異なり、何らかの作品をモチーフにしたテーマが決まっている。ハロウィンの場合はその文化や象徴を反映した衣装(仮装)を目的としている。衣装の目的の他、仮装の場合はヘタウマにも似た「受け」の要素が多分に必要となり、センセーショナルな題材でいかに一目をひくかが第一目標となる[3]。一方、コスプレの場合は前述の通り何らかの作品の特定のキャラクターを複製することを目的としている。したがって、そのキャラクターのコスチュームを着ている際には、キャラクターの感情や表情、仕草などを模倣している。仮装と同じ様に"見られる"ことに重点を置いているが「受け」を提供するよりは、キャラクターとの同化は人格にも反映しており、自己のナルシシズムを満たす願望の方が強いと言われている[3]

一方、近年は意味が拡大し、特定の職業で採用されている制服や特定の着衣を好む者が、その衣装を真似て作った服もしくは本物を着て、自らの意志でそのキャラクターになりきることもコスプレと呼ぶことがある[4]。しかし、狭義のコスプレに限るべしとの意見もある[5]
歴史
人々が仮装する文化の始まり詳細は「仮装」を参照

人々が仮装を行い後世においても広く人々に浸透した文化の最初の例として、15世紀のイタリアで興った仮面舞踏会が挙げられる。当初は上流階級のみで行われていた舞踏会の一種であったが、後に身分を問わずヨーロッパ全土にまで浸透した。16世紀には仮面劇にも発展し、人々の娯楽の一つとして定着していった[6]

また17世紀より、元々ケルト人の文化であったハロウィンにおいてスコットランドアイルランドを中心に仮装する風習が文献の中で見られ始める。その風習がキリスト教圏内で広がりを見せ、アメリカ合衆国においても19世紀には伝わってるも、記録として初めて登場するのは1911年オンタリオ州キングストンで発行される新聞にて見られる。ただし、1930年代まではハロウィンでの仮装は主に子供向けの文化であった[7]

日本では、江戸時代に流行した集団参詣や民衆踊りの際に仮装を伴うものが多く見られた[8]。また、江戸時代の京都では、人気芸妓が歴史上の人物や物語の登場人物に扮して祇園などを練り歩き、途中で馴染み客から「所望!」という呼び声が掛かると、立ち止まって役にちなんだ舞を披露する「ねりもの」と呼ばれる仮装行列があり[9]、現在のコスプレ写真のように、個々の仮装姿が浮世絵に描かれ人気を集めた[10][出典無効]。
コスチュームショーとしての興りコスチュームショーとして初の受賞作品であるMr.Skygack From Marsのスカイギャック。(写真は1912年5月24日タコマタイムズより)[11]

記録として残るコスチュームショーとして最初の受賞は1912年5月24日ワシントン州にて開催された「仮面舞踏会(Masquarede Ball)」で、氏名不詳の女性によるコスプレであったと伝わる。題材となったものは1908年より描かれた「Mr.Skygack From Mars(火星から来たスカイギャック)」というアメリカンコミックの主人公・スカイギャックである。この報道は当時存在した地元紙であるタコマタイムズが伝えた[注 2][11]

1939年より世界SF大会が開催され、第1回大会ではコスプレ大会は行われずこの時にはフォレスト・J・アッカーマンとマートル・R・ダグラスの2名だけがコスプレ参加者だったと伝わる。題材としたものはハーバート・ジョージ・ウェルズ1933年に執筆し1936年に映画化されたSF作品The Shape of Things to Come(映画ではThings to Come。和名「世界はこうなる」)であった[12][13]。第2回大会よりコスプレ大会(当時はまだ"The Masquarade"と呼ばれている)が開催された。優勝者はフラッシュ・ゴードンの悪役であるミン皇帝のコスプレであった。

1950年代に入るとハロウィンの文化にも変化を及ぼし始め、世界SF大会参加者でなくとも成人した男女を問わず仮装を行う風習が芽生え始めた。1960年代に入るとコミコンの前身となるアカデミーコン(Academy of Comic-Book Fans and Collectors(ACBFC))が開催され始める。コスプレ参加者の中には後にマーベル・コミックの編集長となるロイ・トーマスの姿もあった。

第二次世界大戦後、日本においてもアメリカで主に開かれる世界SF大会の影響を強く受けた日本SF大会で1960年代末から1970年代に既にコスチューム・ショーとしてプログラムの中に取り入れられていた[14][15]。日本SF大会におけるコスプレは、1974年の京都大会からショウアップが行われて翌年から定着したとされる[14]1977年の神戸での全国アニメーション総会では、『太陽の王子 ホルスの大冒険』のヒルダのコスプレをする者が現れた[16][17]

1978年に神奈川県芦ノ湖で開催された第17回日本SF大会の仮装パーティーに於いて、当時はファンの一人だったSF評論家の小谷真理ひかわ玲子らで構成されたファンタジーサークル「ローレリアス」が、エドガー・ライス・バローズの『火星の秘密兵器』(創元SF文庫)の表紙イラスト(武部本一郎によるもの)を真似た格好で参加[注 3]。他の参加者がその姿を見てアニメ『海のトリトン』の仮装だと勘違いし、本人も強く否定しなかったことから、いつの間にかトリトンが日本のコスプレ第1号と言われるようになったとされる。その後も日本SF大会ではコスプレのコンテストが行われた[注 4]
「コスチュームプレイ」という和製英語の登場原宿にて

同人誌即売会等でもコスプレは行われており、漫画やアニメの扮装をすることをコスチュームプレイと呼ぶようになったのは、コミックマーケット(コミケット、コミケ)代表者の米澤嘉博を中心したメンバーだった[20]。米澤は、元は少女マンガの同人作家やファンがコミケをお祭りの場として派手な格好をしていた中から、アニメのキャラクターの扮装をする者が現われ、徐々に増えていったとしている[21]

コスプレアイドルの先駆者的な存在になった漫画家・一本木蛮はプロデビュー前の1980年頃から『うる星やつら』のラムの衣装を自作、コミケ会場でコスプレをして注目を集めていた[注 5]。アニメやマンガのコスプレが登場する以前のコミケでは、自分が愛好するロック系の衣装を身につけることも行われていたが、1977年になってコミケにアニメ『海のトリトン』の衣装をした少女が登場して注目を集め、その次の回には『科学忍者隊ガッチャマン』のコスプレが登場し、徐々に広まっていった[14]

日本のメディアでは、アニメ雑誌等が同人誌即売会に関連してコスプレを少しずつ取り上げ始めたが、特に大きく取り扱ったのは、ラポート発行の『ファンロード1980年8月号(創刊号)で、同誌は、当時原宿を席巻していたタケノコ族を捩り、原宿にコスプレ集団「トミノコ族」が現われたとする「特集記事」を掲載した[22]。「トミノコ」は『機動戦士ガンダム』の富野由悠季監督に由来するもので、記事には『機動戦士ガンダム』の登場人物やモビルスーツガンダムの仮装をした人々が踊っている写真が掲載された。実際には、当時そのような風俗は存在せず、これは報道記事の体裁を採った映画宣伝企画だった[14]

しかし、翌年1981年2月22日、劇場版公開前に行われた「アニメ新世紀宣言」(サンライズ主催。新宿駅東口広場)の折には、ガンダムファンが1万人以上が集まり、ファンの中には自主的にキャラクターの衣装を制作して参加する者もみられた(永野護川村万梨阿らなども参加していた[23])。

出版プロデューサーの高橋信之は、1983年秋田書店マイアニメ」に『コスチュームプレイ大作戦』の連載を開始したが、担当者の町山智浩から「コスチュームプレイ」は英語として正しくないとの指摘を受け、「コスプレ」という言葉を造語し、連載タイトルを『コスプレ大作戦』としたと述べている[24][25]。翌1984年週刊ヤングジャンプ」1984年11月23日号に掲載された江口寿史短編群『寿五郎ショウ』中の作品『素人勝ち抜き漫画合戦』に「コスプレ(※)だけには自信があります」と『うる星やつらラムのコスプレーヤーが発言、欄外に「※コスプレ→コスチュームプレイの略」と註が付されており[26]、「コスチュームプレイ」や「コスプレ」という言葉の認知度がこの頃高まっていたことが窺える。

1985年になると、TBSがテレビ番組でコミケを取材して、多くのコスプレイヤーに取材を行った[14]。テレビでは1989年になって、テレビ番組はなきんデータランド』(テレビ朝日系、1989年 - 1995年)が、アニメランキング特集を行った際にコスプレランキングも発表していた。

1985年頃には、同人誌界で人気だった『キャプテン翼』のコスプレが、Tシャツの改造やユニフォームショップに注文するだけの手軽さから拡大する。


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