「コショウ」とは異なります。
コショウノキ
3月に開花したコショウノキ、藤原岳(三重県いなべ市)にて
分類(APG III)
コショウノキ(胡椒の木、学名:Daphne kiusiana Miq.[1])は、ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属に分類される常緑小低木の1種[3]。和名は、果実がコショウのように非常に辛いことに由来する[4]。 雌雄異株[4]、樹高は0.5-1 mでまばらに枝分かれする[3]。樹皮は褐色で[3]強じんで無毛[4]。葉は長さ6-10 cmの倒披針形でやや柔らかい革質(無毛[5])で互生し[3]、枝先に集まる[5]。ジンチョウゲより葉先はよく尖り、最大幅は先寄り、葉柄は長さ1-5 mm、表面の側脈は不明瞭だがわずかに浮き出る[5]。昨年の枝先に[4]芳香のある花を頭状に付ける[3]。萼は白い筒型で外側に細毛があり、先が4裂する[3]。花柄に短毛がある[4]。開花時期は3-4月[3]。果実は液果で[4]、長さ約1 cmの広楕円形で、6-7月に赤く熟し、辛味がある[3]。種子は長さ約5 mm[6]。 朝鮮半島南部の島と日本[3]の温暖帯にやや稀に分布する[5]。
特徴
白色の筒状の花の先が4裂する
赤色の広楕円形の液果
倒披針形の葉が枝先に集まる
分布と生育環境山地の林下に生育する常緑小低木のコショウノキ