コケ植物
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この項目では、非維管束で胞子散布を行うなどの特徴を持つ陸上植物について説明しています。その中の分類群である苔類(たいるい)については「苔類」を、自然言語の概念としての苔類(こけるい)については「」をご覧ください。

コケ植物
ウマスギゴケ Polytrichum commune(蘚類 ゼニゴケ Marchantia polymorpha(苔類
分類

ドメイン:真核生物 Eukaryota
:植物界 Plantae
アーケプラスチダ Archaeplastida
亜界:緑色植物亜界 Viridiplantae
階級なし:ストレプト植物 Streptophyta
階級なし:陸上植物 Embryophyta
(Embryobiota)
階級なし:コケ植物 Bryobiotina[1]

学名
Bryobiotina Doweld (2001)[2]
シノニム


Bryophyta Schimp. (1879)[3] s.l.




有柄胞子体植物 Setaphyta

蘚類 Bryophyta

苔類 Marchantiophyta


ツノゴケ類 Anthocerotophyta

コケ植物(コケしょくぶつ、: bryophyte)とは、維管束を持たず、胞子散布を行う、単相(n)で有性配偶体世代が優先する陸上植物の一群である[4][5]。コケ類[4](コケるい)や蘚苔類[4](せんたいるい)、蘚苔植物[6](せんたいしょくぶつ)などともいう。日本では1665程度[6]、世界中でおよそ2万種ほどが記録されている[7]。植物体(配偶体の本体)は、その形態により、葉と茎の区別がはっきりとした茎葉体および、区別が曖昧な葉状体に分けられる[8]

コケ植物は蘚類苔類ツノゴケ類の3群に大別される[5]。初期の形態形質や化学成分を利用した古典的研究では単系統群であると考えられており[9]、コケ植物門と階級に置かれた[10]。その後分岐学的解析が進み、分岐順は諸説あったものの、維管束植物 Tracheophyta(または多胞子嚢植物 Polysporangiomorpha[注釈 1])の側系統群と考えられることが一般的になったため[9]、3群が独立した門に置かれることが多くなった[11]。初期の分子系統解析においてもその結果が支持されてきたが[9][12]、陸上植物は分類群ごとにGCの割合が偏っていることが分かっており、間違った推定がなされていたと考えられている[12]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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