コクガン
ネズミガン Branta bernicla bernicla
保全状況評価[a 1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
コクガン (黒雁[1]、Branta bernicla) は、カモ目カモ科コクガン属に分類される鳥類。 シベリア西部などで繁殖し、ヨーロッパ、イギリスへ渡り越冬する[2][3][4]。 カナダ東部、グリーンランドで繁殖し、冬季になると北アメリカ大陸東部、イギリスへ南下し越冬する[3][4]。 カナダ西部、シベリア極東部、アラスカ州で繁殖し、冬季になると北アメリカ大陸西部へ南下し越冬する[3][4]。 シベリア東部で繁殖し、朝鮮半島南部、日本(主に東北地方以北)、渤海沿岸部へ南下し越冬する[3][4][5][a 2]。 全長55-66センチメートル[3]。翼開張115-125センチメートル[3]。尾羽はやや短い[4]。頭部から頸部、胸部の羽衣は黒い[3][5]。頸部に白い首輪状の斑紋が入り、斑紋内に黒い斑紋がある[5]。体上面の羽衣は羽毛の外縁(羽縁)が淡色の黒褐色[3][5]。全体的に羽衣が黒いことが和名の由来になっている[1]。体側面には白と淡黒褐色の縞模様が入る[5]。下腹部や尾羽基部を被う羽毛(上尾筒、下尾筒)は白い[3][5]。 幼鳥は頸部の白色斑がないか不明瞭で、雨覆の羽縁が白い[5]。 腹部が暗色[4]。 腹部が白い[4]。 体側面の淡色部が不明瞭[4]。 色味が濃く、体側面の淡色部が明瞭[4]。 繁殖地ではツンドラ、越冬地では内湾や海岸、河口、干潟、沿岸部の湖沼などに生息する[1][2][a 2]。非繁殖期は群れで生活する[a 2]。 食性は植物食傾向の強い雑食で、海草(アマモなど)や海藻を食べる[2][4][5][a 2]。海底の海草や海藻は逆立ちして頭だけ潜水しながら食べる[2]。 繁殖形態は卵生。6月に1-7個(平均4個)の卵を産む[4]。抱卵期間は22-25日[4]。雛は孵化してから40-50日で飛翔できるようになる[4]。 生息地の軍事利用、乱獲などにより生息数が減少している[4]。日本では1971年に国の天然記念物に指定されている[2][a 2]。 絶滅危惧II類 (VU)(環境省レッドリスト)[a 2] 亜種クロネズミガン [ヘルプ]
目次
1 分布
2 形態
3 分類
4 生態
5 人間との関係
6 画像
7 参考文献
8 関連項目
9 外部リンク
分布
B. b. bernicla ネズミガン
B. b. hrota シロハラネズミガン
B. b. nigricans クロネズミガン
B. b. orientalis コクガン
形態
B. b. bernicla ネズミガン
B. b. hrota シロハラネズミガン
B. b. nigricans クロネズミガン
B. b. orientalis コクガン
分類
Branta bernicla bernicla (Linnaeus, 1758) ネズミガン Dark-bellied brent goose
Branta bernicla hrota シロハラネズミガン Light-bellied brent goose
Branta bernicla nigricans クロネズミガン Black brent goose
Branta bernicla orientalis コクガン Pacific brent goose
生態
人間との関係
B. b. orientalis コクガン
画像
B. b. nigricans
参考文献
^ a b c 安部直哉 『山溪名前図鑑 野鳥の名前』、山と溪谷社、2008年、154頁。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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