コカ・コーラウェスト
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コカ・コーラウエスト株式会社
COCA-COLA WEST COMPANY, LIMITED


福岡市箱崎にあった本社
種類株式会社
略称Coca-Cola West
本社所在地 日本
812-8650
福岡市東区箱崎7-9-66
設立2016年10月27日(新CCW設立準備株式会社)
業種食料品
法人番号2290001075614
事業内容清涼飲料水の製造・販売、グループ会社の経営管理等
代表者代表取締役会長 柴田暢雄
代表取締役社長 吉松民雄
資本金1億円
決算期12月31日
主要株主コカ・コーラボトラーズジャパン株式会社 100%
主要子会社四国コカ・コーラボトリング株式会社
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コカ・コーラウエスト株式会社は、かつて近畿地方三重県を除く)・中国地方九州地方沖縄県を除く)を販売エリアをしていた、日本コカ・コーラボトラー事業を行っていた企業である。親会社であるコカ・コーラボトラーズジャパン(初代)からボトラー事業を委任されていた。大輪会の会員企業である[1]

2017年4月から12月の解散までの法人は、2017年4月1日に実施された経営統合に伴い、それまでの旧コカ・コーラウエストの事業を継承した企業である。旧コカ・コーラウエストはこの統合により持株会社化し、コカ・コーラボトラーズジャパン(初代)へ商号変更している。なお、福証での上場を廃止し、本店も東京へ移転したため、長年にわたった福岡でのコカ・コーラウエストは事実上の終焉を迎えた。
概要

本社 -
福岡市東区箱崎7-9-66(旧北九州コカ・コーラボトリング本社)

福岡本社 - 福岡市博多区住吉1-2-25 キャナルシティ・ビジネスセンタービル(旧コカ・コーラウエストホールディングス福岡本社)

大阪本社 - 大阪市北区西天満4-15-10 あいおいニッセイ同和損保フェニックスタワー(旧コカ・コーラウエストホールディングス大阪本社)

支社 - 広島支社(旧山陽コカ・コーラボトリング本社)

歴史

2017年3月までの旧コカ・コーラウエスト(現・コカ・コーラボトラーズジャパンホールディングス)は、元々5つあったボトリング会社が約10年間、数度に亘って合併を繰り返した会社であった。

北九州コカ・コーラボトリング - 福岡県佐賀県長崎県

山陽コカ・コーラボトリング - 広島県岡山県鳥取県島根県山口県

近畿コカ・コーラボトリング - 大阪府京都府兵庫県

三笠コカ・コーラボトリング - 滋賀県奈良県和歌山県

南九州コカ・コーラボトリング - 熊本県大分県宮崎県鹿児島県

このうち北九州は、地元博多の商業人佐渡島匡男が、日米飲料を立ち上げ日本コカ・コーラに福岡・佐賀・長崎県下での製造・販売のボトリング会社設立を企画した。しかしコカ・コーラ側は、一地方都市の商業人にすぎない佐渡島個人との契約に難色を示し、佐渡島に、バックアップを受ける形での全国的な財界人を名義人に立てるように要請した。

そこで、佐渡島がリコーの創業者市村清に直談判し、佐渡島自らは副社長、市村清を社長とし福岡相互銀行(現:西日本シティ銀行)をメインバンクとして日本コカ・コーラの認可を受け日米コカ・コーラボトリング株式会社を設立[2]。前述の経緯から、同社はリコー三愛グループの一員となり、現在のコカ・コーラウエストに引き継がれている。

まず、1999年7月1日に北九州を存続会社として山陽と合併、「コカ・コーラウエストジャパン株式会社」が発足。その際、米国コカ・コーラ本社も直接出資し、日本で初めての広域ボトリング会社、いわゆる“アンカー・ボトラー”となった。

それからちょうど7年後、近畿エリアの効率的事業運営を行うため、三笠を子会社化していた近畿とウエストジャパンが経営統合し、持株会社制を導入。旧ウエストジャパン社は持株会社「コカ・コーラウエストホールディングス株式会社」と改称し、ウエストジャパン社新社が新たな事業会社として持株会社の下に設立され、近畿は持株会社傘下となった。経営統合により、従来コカ・コーラウエストジャパンに出資していた米国コカ・コーラ本社も、株式交換の形でこの会社に出資することとなった。

この合併は、日本の人口のおよそ3分の1を占めるこれらの地域のシェア拡大と、組織体制・事業の効率化・収益の向上化の実現、またその他各地にあるコカ・コーラ地域ボトラーとの連携を強化し、全国的な事業構造を構築するためのリーダーシップを育成させること、また経営力・営業力の面でも一層の拡充を図ることを目指した。

合併の実現により、両社と三笠を含めて近畿・中国・北部九州の山陽沿いを中心とした14府県を広域的にカバーする日本のコカ・コーラグループ最大のボトラーグループが誕生し、また日本の清涼飲料の販売シェアにおいてもサントリーに次ぐ巨大企業と成った。

2007年には、南九州コカ・コーラボトリングと業務・資本提携を締結し、南九州コカ・コーラボトリングの発行済み株式の約20%を取得。これにより事業領域が九州全域までの18府県にまで拡大した。その後、2013年4月1日に同社は完全子会社となり、2014年1月1日に吸収合併された。

2009年1月1日、ボトラー子会社3社を吸収合併し、「コカ・コーラウエスト株式会社」に商号変更して一般事業会社となった。

2015年4月四国コカ・コーラボトリング香川県徳島県愛媛県高知県を管轄)を完全子会社し、日本のコカ・コーラのボトラーでは過去最多の22府県を統括することとなった。

しかし、この再編の過程において、日本国内におけるコカ・コーラシステム自体が大幅に見直された。商品販売の一部カテゴリーについては全国を束ねる法人で展開され、実際の商品製造においてもボトラー自社製造から広域製造子会社に移行しつつある。いずれも、ウエストジャパン発足とその後のリストラによる再編成の産物である。

米本社の直接出資により、商品開発や世界戦略の一翼も担わされており、「Hi-C」を駆逐した「Qoo」(現・ミニッツメイド Qoo)も、ウエストジャパンエリアから広まったとしている。また、缶コーヒーのトップブランド「ジョージア」も、ウエストジャパンエリアから全国に広まった。

2016年4月26日に旧コカ・コーラウエストと関東地方東海地方南東北を統括するコカ・コーライーストジャパンの両社が経営統合に向けた協議を開始することに合意[3][4][5]。その後、詳細の協議を経て、同年9月30日に、翌2017年4月をめどに統合する事と持株会社の名称を『コカ・コーラボトラーズジャパン』とすることが正式に発表された。

2017年4月1日に、旧コカ・コーラウエストがコカ・コーライーストジャパンを株式交換により完全子会社とした上で、事業を会社分割により子会社の新CCW設立準備株式会社に承継して持株会社となった。同時に旧コカ・コーラウエストが「コカ・コーラボトラーズジャパン」(初代)へ、新CCW設立準備株式会社が「コカ・コーラウエスト」へ商号変更した。

この統合により、グループの売上高は1兆円を超え、サントリー食品インターナショナルの国内事業売上高を抜いて首位となる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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