コイコイ語
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ナマ語

話される国
ナミビア
ボツワナ
南アフリカ共和国
地域オレンジ川、ナマクアランド(英語版)
民族ナマ人
話者数251,100人
言語系統コエ語族

ナマ語

表記体系ラテン文字
公的地位
公用語 ナミビア
少数言語として
承認 南アフリカ共和国
統制機関統制なし
言語コード
ISO 639-3naq
ナミビア内のナマ語の分布
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ナマ語(ナマご、: Nama、Nama)はコエ語族に属する言語である。コエコエ語(Khoekhoe)[1][2]、ダマラ語(Damara)[3][2]などとしても知られる。かつては蔑称としてホッテントット語(Hottentot)と呼ばれたこともある[2][4]。話者はナミビアボツワナ南アフリカ共和国に居住するナマ人の人々である。吸着音を多用する非バントゥー語群言語であり、コイサン諸語に分類されたこともあったが、現在ではコエ語族に分類されている。
歴史

もともとジュー語を話していたハイチョム(Hai?om)族が後にコエコエ語にシフトした。コエ語族とのことで、その話者をコイコイ人とも呼ぶ。後のケープタウンと呼ばれることになる「?Hui!gaeb」に1659年に上陸したゲオルク・フリードリヒ・ヴレーデ(Georg Friedrich Wreede)が最初にこの言語を学んだ欧州人とされる[要出典]。
現況

ナマ語(またはコエコエ語)はナミビア国民的言語である。ナミビアと南アフリカでは、国営放送がナマ語による番組を制作・放送している。アフリカでは約167,000人の話者が残っていると想定されているが、危機に瀕する言語とされている。2019年にケープタウン大学が一連の語学講座を実施し、2020年9月にはコイサン・センターを開設した。ここ数年の間に学部生向け学位課程が計画されている[5]
音韻ナマ人の男性がナマ語を教えている
母音

母音口音の/i e a o u/に見られる5種と、鼻音の/? a ?/がある。/u/は強い円唇母音で、/o/は少しだけ丸みを帯びている。/a/は唯一明白な異音で、/i/または/u/の前では[?]と発音される。
声調

ナマ語では3[6]か4種[7][8][9]の声調があると説明されている。/a, ?, a/や/a?, a, a, ?/は各モーラ(母音と終鼻子音)に付与される。高母音(/i u/)には鼻母音(/? ?/)、中または低母音(/e a o/)では高音はより高くなる[6]

ナマ語の声調は、環境構成によっては旋律のように連続変調として組み合わされる。うち重要なものを下記に引用する[7]

事例連続変調意味高低
[????m?s][???om?s]打つ、たたく低
[?????s](牛・山羊などの)乳房低昇
[???om?s]巣から追い出す中
[???om?s][???om?s]角無し牛高昇
[???om?s][???om?s]凝固する、トゲを抜く低降
[?????s][???om?s]拳高降

強勢

文中では、語彙範疇の単語は文法範疇の単語より強い強勢を持つ。単語の中では第一音節が最も強い強勢を持つ。後続の音節は徐々に弱くなり、より短く発音される。
子音

ナマ語は31種の子音があり、吸着音が20種、非吸着音が11種ある[7]
非吸着音

正式な表記は括弧内に表示する。

両唇音歯茎音軟口蓋音声門音
鼻音m ⟨m⟩n ⟨n⟩
破裂音p ~ β ⟨b/p⟩t ~ ? ⟨t/d/r⟩k ⟨k/g⟩? ⟨-⟩


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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