コアロープメモリ
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アポロ計画でのコアロープメモリの評価サンプル AGCのコアロープメモリ

コアロープメモリ(: Core rope memory)は、コンピュータROMの一種である。マサチューセッツ工科大学で設計され、レイセオンが製造し、NASAの初期の火星探査機やアポロ誘導コンピュータ (AGC) で使われた。

当時RAMとして使われていた磁気コアメモリとは対照的に、コアロープメモリ内のフェライトコアは単に変圧器として使われている。あるコアを通るアドレス線に信号が流れると、同じコアを通るデータ線に信号が生じ、二進数の1として解釈され、そのコアを迂回するデータ線には信号が生じず、これは二進数の0と解釈される[1]。AGCでは、ひとつのコアを最大64本の導線が通ることができ、小さな空間で多くのデータを格納できるようになっていた。

記憶密度は16ビットワードを単位として、1,301,800ワード/m3である。比較すると磁気コアメモリは 72,320/m3 だった。
関連項目

水銀遅延線

パラメトロン

磁性体論理素子

磁気増幅器

磁気コアメモリ

磁気バブルメモリ

MRAM

FeRAM

コア戦争

参考文献^ Kuttner, P. (1963), The rope memory, a permanent storage device, Proceedings of the November 12-14, 1963, fall joint computer conference on XX - AFIPS '63 (Fall), p. 45, doi:10.1145/1463822.1463829 

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、コアロープメモリに関連するカテゴリがあります。


Computers in Spaceflight: The NASA Experience(英語) – By James Tomayko (Chapter 2, Part 5, "The Apollo guidance computer: Hardware")


更新日時:2016年11月18日(金)10:37
取得日時:2019/02/02 17:05


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