Big Drama in Japan
ゲンナジー・ゴロフキン 対 村田諒太戦開催日2022年4月9日
認定王座WBAスーパー・IBF・IBO世界ミドル級王座統一戦
会場さいたま市さいたまスーパーアリーナ
観衆15,000人
リングアナレイ・フローレス[1]
放送局Amazon Prime Video(日本限定)
DAZN(日本とカザフスタン及び韓国以外)
SPOTV(韓国)
Qazaqstan・Qazsport(カザフスタン)
実況・解説森昭一郎、木村拓也(Amazon:実況)、長谷川穂積、山中慎介(Amazon:解説)、井上尚弥(Amazon:ゲスト)、上田晋也、竹内由恵(Amazon:MC)
コーリー・アードマン(DAZN:実況)、クリス・アルギエリ(DAZN:解説) [2]
主催ボブ・アラム(トップランク)
トム・ローファー(GGGプロモーション)
本田明彦(帝拳プロモーション)
エディー・ハーン(マッチルーム・スポーツ・USA)
ウェブサイトWBA&IBF 世界ミドル級王座統一戦 ゲンナジー・ゴロフキン vs 村田諒太
ゲンナジー・ゴロフキン 対 村田諒太戦(ゲンナジー・ゴロフキン たい むらたりょうたせん、別名Big Drama in Japan[3])は、2022年4月9日にさいたま市のさいたまスーパーアリーナで開催されたプロボクシングの試合。IBF・IBO世界ミドル級王者のゲンナジー・ゴロフキンとWBA世界ミドル級スーパー王者の村田諒太が対戦した王座統一戦。この試合は日本限定でAmazon Prime Video、カザフスタンではQazaqstan及びQazsportで韓国ではSPOTV、日本とカザフスタン及び韓国以外の地域ではDAZNに於いて映像配信の形で生中継が実施され、その興行規模から「日本ボクシング史上最大のビッグマッチ」と謳われた[4]。 2014年7月、当時プロ1年目の村田は、当時WBAミドル級スーパー王者でダニエル・ゲールを相手に防衛戦を控えるゴロフキンのアメリカ合宿に参加し、スパーで対峙する。大振りのフックを後頭部付近に受け「すね毛が逆立つような気持ちになるくらい効いた」と衝撃を受けた。また当時、まだ世界戦はほど遠かった村田は、ゴロフキンが自身や帯同した報道陣やスタッフにも紳士的に接してくれた事に感激し「打つ時もフックを腕とかに打ってくるんですよ。『練習はお互いのためにあるんだから』って。その打たれた腕がビックリするくらいの衝撃だった。あんな“肩パン”は受けたことがなかった(笑)。やっぱり衝撃的でしたね。強いし、かつクリーンな選手。だから彼とやりたい」と密かに対戦を熱望していた[5]。 2017年9月16日、ゴロフキンがT-モバイル・アリーナで元世界2階級制覇王者でWBA世界ミドル級3位でWBC世界ミドル級3位のサウル・アルバレスと対戦。WBC王座が懸けられることをアルバレスが再び拒否したためアルバレスが勝てばWBC王座が空位となり、ゴロフキンが勝てばWBAスーパー王座、WBC王座、IBF王座並びにIBO王座の防衛となる条件で試合は行われ[6]、12回1-1(115-113、110-118、114-114)の引分となり、WBA王座の18度目、WBC王座の7度目、IBO王座の16度目並びにIBF王座の4度目の防衛に成功した[7][8][9][10][11] 2017年10月22日、村田が両国国技館でWBA世界ミドル級正規王者のハッサン・ヌダム・ヌジカムと再戦し、7回終了TKO勝ちを収め前戦の借りを返し、日本人として竹原慎二以来22年ぶり2人目のミドル級世界王者となった[12][13][14]。村田はリング上で「ここにいるボクシングを本当に大好きな人は、僕よりも強いチャンピオンがいることを知っています。」と語り、観客の「ゴロフキンだ!」という声に「そう、そこを目指して頑張りたいと思います。」と答えた[15]。 2018年4月15日、横浜アリーナで村田がWBA世界ミドル級6位でEBU欧州ミドル級王者のエマヌエーレ・ブランダムラと対戦し、8回2分56秒TKO勝ちを収め、初防衛に成功した[16][17]。 2018年5月5日、カリフォルニア州カーソンのスタブハブ・センター・テニスコートにてゴロフキンがWBC世界スーパーウェルター級1位でWBA世界ミドル級12位のバネス・マーティロスヤンと対戦。IBFはゴロフキンが次の試合で指名挑戦者のセルゲイ・デレフヤンチェンコと対戦することを条件にマーティロスヤン戦を特例で承認したが、マーティロスヤンはミドル級で実績がない1階級下のスーパーウェルター級の選手であり、2年前にスーパーウェルター級の試合で負けてから1度も試合を行っていなかったことを理由に、この試合にIBF王座が懸けられることは拒否した[18]。その為、IBF王座は懸けられずに、WBAとWBC王座のみが懸けられて試合が行われ、2回1分53秒KO勝ちを収めWBA王座は19度目、WBC王座は8度目に成功し、WBCがこの試合のために特別に作成したマヤ王座の獲得にも成功した[19][20][21]。
試合までの経緯
村田がゴロフキンのキャンプに参加
概要及び両者の王座獲得と防衛まで