ゲンゴロウ属
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ゲンゴロウ属
本属の最大種・代表種であるゲンゴロウ(ナミゲンゴロウ)
分類

:動物界 Animalia
:節足動物門 Arthropoda
:昆虫綱 Insecta
:コウチュウ目(鞘翅目) Coleoptera[1]
亜目:オサムシ亜目(食肉亜目) Adephaga[注 1][1]

水生食肉亜目 Hydradephaga[1]

上科:オサムシ上科 Caraboidea
:ゲンゴロウ科 Dytiscidae[2]
亜科:ゲンゴロウ亜科[3](Dytiscinae[4] または Cybistrinae[5]
:ゲンゴロウ族[4] Cybistrini[4][5]
:ゲンゴロウ属[4] Cybister[6][5]

学名
Cybister
Curtis, 1827

本文参照

ゲンゴロウ属(ゲンゴロウぞく、: Cybister)は、コウチュウ目オサムシ亜目ゲンゴロウ科ゲンゴロウ亜科を分類するのうちの1属である。
特徴

ゲンゴロウ科の代表種であるゲンゴロウ(ナミゲンゴロウ・オオゲンゴロウなどの通称あり) Cybister chinensis Motschulsky, 1854 を擁する本属はゲンゴロウ科の中でも大型で最も水中生活に適した一群である[6]。体形は卵型で前胸腹板突起の先端は鋭くとがり、オスの前足?節は第1節 - 第3節が楕円形に広がり吸盤状になっているほか、太短く遊泳に適した後脚を持つ[6]

コガタノゲンゴロウ・フチトリゲンゴロウが南西諸島東南アジアを中心に分布するように元来は東南アジアなど亜熱帯から分布を拡大してきた仲間で[7]、亜寒帯(冷帯)から分布を拡大してきたゲンゴロウモドキ属シャープゲンゴロウモドキなど)とは産卵時期など生態が異なる[8]

世界に100種あまりの種が知られる本属は7亜属に分類され、日本には代表種・最大種のゲンゴロウを含め7種(後述)が分布するが、近年はいずれの種も減少傾向にある[6]。特にマルコガタノゲンゴロウ・フチトリゲンゴロウの2種は2011年平成23年)4月1日より絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(種の保存法)に基づき国内希少野生動植物種指定を受け、捕獲・採取・譲渡(販売など)が原則禁止されている[9][10]。生活環の概要などに関しては「ゲンゴロウ」を参照
分類

本属を含むゲンゴロウ族 Cybistrini は森・北山 (2002) ではゲンゴロウ科・ゲンゴロウ亜科 Dytiscinae に分類されているが[3]、Anders N. Nilsson の論文(2015)では Dytiscinae 亜科から Cybistrinae 亜科を分離し[11]、ゲンゴロウ族 Cybistrini を Cybistrinae 亜科に分類する学説が提唱されている[5]。中島・林ら(2020)はゲンゴロウ類の分類表(307頁)にてゲンゴロウ属・ゲンゴロウモドキ属を「ゲンゴロウ科 ゲンゴロウ亜科・ゲンゴロウモドキ亜科」として紹介している[12]

以下、日本産7種について解説する。

ゲンゴロウ Cybister chinensis Motschulsky, 1854[13]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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