ゲロタ筋膜
腎臓および周囲構造の矢状断面。Posterior lamella of renal fasciaがゲロタ筋膜である。
概要
表記・識別
ラテン語fascia renalis
ドーランド
/エルゼビアf_03/12355506
ゲロタ筋膜(ゲロタきんまく、英: Gerota's fascia、ジェロタ筋膜、ゲロータ筋膜)とは、脊椎動物の体内にある密性結合組織の膜状の構造物である。筋膜といっても、筋組織を包んでいるのではなく、腎、腎周囲脂肪組織(脂肪被膜)、副腎を被っている。腎筋膜 (renal fascia) ともいう。
腹膜腔から腎臓のあたりで壁側腹膜を開け、後腹膜にアプローチすると、つるつるの線維性の被膜が露出する。これがゲロタ筋膜である。腎の周りを包んで閉じているのではなく、前葉と後葉が腎の外側方で合わさり、さらに腹壁の筋群の内面を被う「横筋筋膜」と名前を変えて、腹壁の筋の内側面の筋膜につながる。ゲロタ筋膜が線維膜 (tunica fibrosa) と呼ばれず筋膜と呼ばれるのは、横筋筋膜に続くからだと考えられる。
参考文献
寺田春水、藤田恒夫『解剖実習の手びき』南山堂、2004年。
近位尿細管 - ヘンレループ(下行脚 - 細い上行脚 - 太い上行脚) - 遠位尿細管 - 集合管 - 腎盤 ( - 尿管)
腎循環
腎動脈 - 傍尿細管毛細血管 - 輸入細動脈 - (糸球体) - 輸出細動脈 - 直細動脈 - 腎静脈
ゲロタ筋膜
顕微解剖
毛細血管 | 糸球体内メサンギウム細胞 | ボーマン嚢
傍糸球体装置
緻密斑 | 傍糸球体細胞 | 糸球体外メサンギウム細胞
アシドーシスとアルカローシス | 膠質浸透圧 | 糸球体濾過量 | 腎血漿流量 | クレアチニンクリアランス
生化学
バソプレッシン | アルドステロン | 心房性ナトリウム利尿ペプチド | エリスロポエチン | レニン-アンジオテンシン系
尿路
典拠管理データベース
⇒Terminologia Anatomica
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