ゲルマニア人
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1世紀のゲルマニアスエビ人(おそらくケルト系が主)やヴァンダル人(おそらくスラヴ系が主)など、母語ゲルマン語派の言語かどうかが怪しまれている民族も含まれている。

ゲルマン人(ゲルマンじん、ドイツ語:Germanen)は、現在のドイツ北部・デンマークスカンディナヴィア南部地帯に居住していたインド・ヨーロッパ語族 - ゲルマン語派に属する言語を母語とする諸部族・民族[1]先史時代歴史時代初めのゲルマン語を話す部族および部族連合を原始ゲルマン人[1]、または古ゲルマン人と呼ぶ[2]。原始ゲルマン人は中世初期に再編されゲルマン民族となり[1]4世紀以降フン人の西進によって、ゲルマン系諸民族は大移動を開始し、ローマ領内の各地に建国して、フランクヴァンダル東ゴート西ゴートランゴバルドなどの新しい部族が形成された[2]

原始ゲルマン人は現在のデンマーク人スウェーデン人ノルウェー人アイスランド人アングロ・サクソン人オランダ人ドイツ人などの祖先となった[2]アングロ・サクソン人になったゲルマン人系部族にはアングル人サクソン人ジュート人フリース人がいた[3]
目次

1 初出

2 ゲルマン人の社会と政治

3 原住地

4 生物学的要素

5 諸部族

6 歴史

6.1 先史時代

6.1.1 ゲルマン民族の大移動



7 年表

8 ゲルマン部族の一覧

8.1 東方ゲルマン

8.2 西方ゲルマン

8.2.1 北海

8.2.2 バルト海

8.2.3 エルベ川

8.2.4 ヴェーザー川・ライン川


8.3 北方ゲルマン

8.4 系統不明


9 脚注

10 参考文献

11 関連書籍

12 関連項目

初出

ゲルマンという語が文献上最初にあらわれるのは前80年ころギリシアの歴史家ポセイドニオスの記録であり、前2世紀末におけるゲルマンの小部族キンブリ族Cimbriとテウトニ族Teutoniのガリア侵寇について書かれた[4]。なお、紀元前4世紀末にマッシリアのギリシア人航海者ピュテアスがノルウェーやユトランド半島の民族について書いているが、ゲルマンという呼称は使われていない[4]
ゲルマン人の社会と政治

ゲルマン人の記録として重要なのは、カエサルの紀元前50年頃の『ガリア戦記』やタキトゥスの紀元100年頃の『ゲルマニア』である[3]。これらによれば、

ゲルマン人は定着農耕と牧畜を営んでいた[2]

階層的には自由人、半自由人、奴隷に分かれ、自由人の上層部は政治的特権と豪族層を形成した[2]。彼らはローマ人達がキーウィタースと見做した政治単位に分かれ、それはさらにパーグス(村落共同体)に分かれていた[2]。キーウィタースの上にゲンス(部族)があったが、タキトゥスの時代にはこれは祭祀団体であった[2]。世襲王制をとるキーウィタースと、民会で選出されるプリンケップスに統治されるキーウィタースとがあり、政治権力の集中化も相当進んでいた[2]

原住地

原住地紀元前2000年紀中葉にユトランド半島、北ドイツ、スカンジナビア半島の中南部といわれる[2]

紀元前1000年紀中葉ないし紀元前3世紀までには西はオランダからライン川下流域、東はヴィスワ川流域、ドナウ川北岸、ドニエプル川下流域まで広がり、北ゲルマン、西ゲルマン、東ゲルマンの3つのグループを形成した[2]
生物学的要素

「ゲルマン系」または「ゲルマン人」とは民族的な概念であるため、直接的に生物学的な特徴は関連しない。ゲルマン人の場合はいわゆる「北方人種白人」と結び付けられることが多いが、「ゲルマニア」と呼ばれた土地のうち、中部・南部ドイツはむしろアルプス人種東ヨーロッパ人種などの影響が指摘されており、遺伝子的にも北欧よりイタリアフランススペインなど南欧との親和性が強い。反面、北部ドイツの住人は北欧人と近く、特にバルト海に面する地域は極めて近似しているが、内陸部では東ヨーロッパとの近隣性は無視できない。

現在のゲルマン系民族のY染色体ハプログループハプログループI1 (Y染色体)ハプログループR1a (Y染色体)ハプログループR1b (Y染色体) に大別される。


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