ゲド戦記_(映画)
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ゲド戦記

監督宮崎吾朗
脚本宮崎吾朗
丹羽圭子
原案宮崎駿シュナの旅
原作アーシュラ・K・ル=グウィン
製作鈴木敏夫
出演者岡田准一V6
手嶌葵
風吹ジュン
田中裕子
香川照之
小林薫
夏川結衣
倍賞美津子
内藤剛志
菅原文太
音楽寺嶋民哉
主題歌手嶌葵「時の歌」
撮影奥井敦
編集瀬山武司
制作会社スタジオジブリ
製作会社日本テレビ
電通
博報堂DYMP
ディズニー
ディーライツ
東宝
配給東宝
公開 2006年7月29日
2020年6月26日(revival)[1]
上映時間115分[2]
製作国 日本
言語日本語
英語
興行収入78.4億円[3]
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ポータル 映画
プロジェクト 映画

『ゲド戦記』(ゲドせんき、英題:Tales from Earthsea)は、アーシュラ・K・ル=グウィンの小説『ゲド戦記』の主に第3巻の「さいはての島へ」を原作とし、また宮崎駿の絵物語『シュナの旅』も原案とした長編アニメーション映画スタジオジブリ制作。東宝配給で2006年7月29日に劇場公開。宮崎吾朗監督・脚本の独自解釈によるストーリーとなっている。
登場人物

『ゲド戦記』ではなく、絵物語『シュナの旅』がキャラクターイメージの元となっている。監督の宮崎吾朗は「『シュナの旅』の登場人物に少しずつアレンジを加えていって…『ゲド戦記』の世界に近づいた感じです」と語った[4]

( )内はその人物の真(まこと)の名。作中の世界(アースシー)では、人に真の名を教えることはその者の掌中に己の魂を委ねることと同じで、通常、真の名を隠す。「」も参照
アレン(レバンネン)
主人公。エンラッドの王子。17歳。その純粋で生真面目すぎる性格のために、世の中の暗黒に対してまで深く心を悩ませるうちに、本来は心の“光”だった彼の分身が“影”となって去ってしまう。やがて心の均衡を失い、衝動的に父王を殺害した挙句、国を捨てて失踪。放浪中に偶然ハイタカに命を救われ、ハイタカと共に、世界に異変を引き起こしている災いの根源を探す旅に同行する。
テルー(テハヌー)
ヒロイン。顔に火傷の痕がある少女。テナーと共に作物や羊を育てて暮らしているが、特に自分の命を大切にしない人間には容易に心を開かず、両親に虐待された末に捨てられた辛い過去を持つ。ウサギとその部下につかまっていたところをアレンに助けられたが、心に闇を持ち折に触れて自暴自棄になるアレンを嫌っていた。しかし、彼もまた自分のように心に傷を負っていると知ると、徐々にアレンに歩み寄るようになっていった。清廉な心を持つハイタカには出会ってからすぐに信用し、彼のことをタカと呼び慕っている。
ハイタカ(ゲド)
アースシーの大賢人。世界の均衡が崩れつつある事を察知し、アレンと共に災いの源を探る旅に出る。頬に傷がある。世界の均衡を崩さぬよう、みだりに魔法を使ってはならないと考えている。
テナー
ハイタカの昔なじみで、彼のよき理解者。ゲドという彼の真の名を知っている。親に捨てられたテルーを女手一つで育てている。昔、カルガド帝国にあるアチュアンの墓地の巫女をしていた。このことは台詞のみで語られている。映画では髪は金色だが、原作では髪は黒い。
クモ
永遠の命を得るために、禁断の生死両界を分かつ扉を開いた魔法使い。かつて魔法を濫用したが、ゲドに阻止されたため、密かに彼に復讐する機会をうかがっている。男性だが、声優とその外見から女性的に見えるキャラクターとなっている。英語版での名前はCob。かつて「ハブナーのクモ」と呼ばれ、人が金を払いさえすればパルンの『知恵の書』を使い、望み通りの人間をあの世から好き勝手に呼び出していた。しかし、自らの師の魂を呼び出されて憤った若き日のハイタカは、泣き喚いて必死に抵抗するクモを無理矢理に黄泉の国まで連れて行き、恐怖の底に突き落とした。その後クモは、改心を誓って西へと去ったが、その心の底ではハイタカへの復讐を強く誓っていた。
ウサギ
人狩りを生業とするクモの手下。小心者だが、クモの力をかさに着て傍若無人に振る舞う。アレンを坊っちゃん、テルーをお嬢ちゃんと呼ぶ。これはウサギ役の声優本人が希望した呼び方らしい。英語版での名前はHare。
国王
エンラッドの賢王で、アレンの父。賢王の名にふさわしく、国民のことを常に考えており、国土の各地から報告される異常事態を深く憂慮していた。ある夜、突如アレンに刺殺され、身に帯びていた魔法の剣を奪われる。
王妃
アレンの母。国を継ぐ者として、アレンを厳しく躾ける。いつも愛猫を抱いている。
女主人
都城ホート・タウンに住む元まじない師。今ではすっかり魔法を信じられなくなり、模造品の生地を商っている。
ハジア売り
常習すると死に至るハジア(アースシー世界における麻薬に相当する)を売りさばく売人。アレンに気安く近づき言葉巧みにハジアを売りつけようとする。しかし、あと一歩のところハイタカに止められ、腐れて「強がるんじゃねぇよ呪い野郎、どうせお前も魔法が使えねぇんだろう」と半ば暴言のような捨て台詞を吐き捨てて走り去る。既にハジアに侵された犠牲者もいる。ハイタカ曰く「ハジアを口にすると精神が肉体から離れ、やがて最期は死」とのこと。
ルート
エンラッド国王の側近の老魔法使い。世界の均衡が崩れつつある事に憂慮している。
2人組のオバさん
テナーの家の近くに住む村人。テナーの作る薬を買っているが、内心ではテナーやテルーの事を薄気味悪がっている。なお、この2人組の動きは、ハウルの動く城で王宮の大階段のシーンを手がけたアニメーター、大塚伸治によるものである。
カレシン
とあるキャラクターと深い関わりのある竜。竜族の長老的な存在。終盤にイメージとして登場。
声の出演

キャラクター日本語版英語版
アレン(レバンネン)
岡田准一V6/Coming Century)マット・ルヴァン
テルー(テハヌー)手嶌葵マリスカ・ハージティ
ハイタカ(ゲド)菅原文太ティモシー・ダルトン
テナー風吹ジュンブレア・レスタネオ
クモ田中裕子ウィレム・デフォー
ウサギ香川照之チーチ・マリン
国王小林薫不明
王妃夏川結衣
女主人倍賞美津子
ハジア売り内藤剛志
ルート飯沼慧
2人組のオバさん梅沢昌代
神野三鈴
船に乗っていた風の司加瀬康之
国王の家臣阪脩
王宮の侍女八十川真由野
ウサギの部下西凛太朗

船員宝亀克寿
白鳥哲
役不明池田勝
鵜澤秀行
田村勝彦
斎藤志郎
廣田高志
清水明彦
佐藤淳
中村悠一
杉山大
加藤英美里
木川絵理子
藤堂陽子
渡辺智美
田中宏樹
関輝雄
橋耕次郎
田中明生
高橋克明
櫻井章喜
鍛冶直人
西岡野人
上川路啓志
植田真介
佐川和正


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